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【関西→高松夜行】深夜1時フェリー個室で行く!ジャンボフェリーりつりん2乗船記

時刻は0時を回りました、こちらは深夜の三ノ宮駅です。

尼崎・大阪方面への最終列車が出て、残るは寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号が出発するだけになります。

 

大都会の駅でもだいぶ暗くなっているこの時間から、四国は高松まで結んでくれる深夜フェリーがあります。

 

出港時刻はなんと深夜1時高松には早朝5時の到着です。

 

うどんコーナーや個室まで備えており、旅客輸送もかなり重要視されている様子。一体どんな船旅になるのでしょうか。



港町の神戸とはいえ、三ノ宮駅からフェリーターミナルまでは少々離れています。

深夜便ではありますが、徒歩客のためにバスも用意されているのが嬉しいところです。

 

駅南側へ出て高架線沿いに左手へ。三ノ宮高速バスターミナルがあるミント神戸へ向かいます。

 

深夜便に接続するバスは、ミント神戸バスターミナル9番のりばからの出発。

 

三ノ宮駅周辺で行われている工事の関係で、バス停の位置が変わることがあるそう。利用の際は事前に公式サイトなどでご確認ください。



料金は後払いで均一運賃なので、前から乗り込んで乗車時にすることは特にありません。

全ての区画が埋まるくらいのお客さんで、徒歩利用者も結構いらっしゃることがよく分かります。

京阪神〜高松を結ぶ夜行バスは無かったはずなので、フェリーが夜間の移動に重宝されるのでしょう。

 

0:30に三ノ宮駅を出発し、10分足らずでフェリーターミナルに到着。

 

料金は210円で現金のみ、Suicaなど交通系ICカードは利用できません。

 

そしてバスを降りた先には、ジャンボフェリーりつりん2が停泊中。



今回はこちらのフェリーに乗船します。

ターミナル内に入りまして、当日窓口でチケットを購入することも可能。

今回はネット予約で購入しました。VISA,MasterCARDのクレジットカードがあれば非常に便利。JCBは使えなかったので、その点注意が必要です。

 

神戸〜高松を結ぶジャンボフェリーは、昼行便も含めて4往復運航。

昼行便は小豆島を経由して高松へ向かいますが、深夜便は高松を経由してから小豆島へ到着します。

 

新しめの建物を2階へ上がり、案内に従って改札へ向かいます。

 

フェリーへ繋がっている、ボーディングブリッジを渡ります。

この先にQRコードリーダーがあるので、ネット予約時に届くメールからQRコードにアクセスし、それを読み取らせて改札完了です。

 

神戸〜高松のネット割料金は1,890円。深夜料金と土休日料金それぞれ500円が追加され、この日の最安料金は2,890円でした。

今回利用したシングル個室の追加料金が2,500円、この日は繁忙期のため3,000円です。これにより合計5,890円となります。



船内に入って中央の階段、2階へ上がって来ました。

長距離フェリーほど立派なものでなくても、多層階建てのフェリーだとキラキラした階段がシンボル的存在です。

2階にはリクライニングシートとボックス席が用意されています。

 

売店と船内カフェはまだ開店前ですが、出航すると営業開始になります。

 

3階には寝転がることができる、のびのび席。コンフォートリクライニング席やのびのびファミリー個室もありました。

 

追加料金不要な自由席の方は、フリースペースで休まれている方もいらっしゃいました。

 

ゴザなんかも用意されており、これを敷いて寛ぐこともできます。

 

階段のところには下船時寝過ごさないよう、飲食店でよく見るアラームが用意されていました。

 

時間になると音や振動で伝えてくれるそうです。



深夜1時、三ノ宮フェリーターミナルを出航しました。

既にお休みの方もいらっしゃるためか放送は無く、静かに港を離れていきます。

 

三ノ宮駅から出ている新交通ポートライナー、ポートターミナル駅の光。

 

その先には神戸大橋が架かっており、ポートアイランドへ渡されています。

1981年の第1期完成当時には世界最大の面積を誇る人工島、住宅地や商業地も備えた都市として開発が進められました。

 

後ろ向きで出航して方向を変え、しばらくするとメリケンパークやハーバーランドの夜景が見えてきました。

ライトアップは終わっていますが、赤い砂時計型をした神戸ポートタワー、カワサキワールドやオリエンタルホテルも望むことができます。



それでは今回利用します、シングルルームのご紹介です。

シングルルームは多くの客室がある船内ではなく、デッキから直接入る形です。

 

ボーディングブリッジを渡り切り、船内扉の左側にある丸い窓。こちらの中へ入ります。

 

マットの先は土足厳禁になっているので、靴を脱いで備え付けの靴袋へ。

ネット予約後のメールからアクセスできる、乗船時とは別のQRコードをかざし、2枚目の扉を抜けます。

 

そしてこちらがシングルルームの個室。

完全なる防音性は期待しちゃいけませんが、このプライベート空間は非常に安心感があります。

 

トレーも用意されており、こちらに荷物や靴を置くことに。

 

コンセントに何か刺さっていて何だろ…と思っていたら、空気清浄機でした。

危うく外してしまいそうになって危ない危ない…。

 

この個室は鍵も掛けられるので、外へ出る時も荷物を持たずに安心できます。

フェリーの半個室だと掛けられないことも多い中、これは非常にありがたいですね。

 

アメニティとして耳栓も用意されており、イビキの音など気になる時に使えます。



ベッドには既に掛けられているシーツに加え、使い捨てシートも用意されています

シーツを自分で設置するのはフェリーだとよくありますが、使い捨てシートもあるのは初めて見ました。

 

使い捨てシートはオレンジのシールが貼られた大きいもの2枚。枕カバー1枚となっています。

 

まずはシールを下にして、敷布団の上に敷きます。

 

今度はシールを上にして、もう1枚重ねます。

 

このシートの間に体を挟み込む形。枕カバーも付けて完成です。

 

しばらくはJR神戸線が海沿いを走る区間。六甲山が迫っているので、光も低いところで集中しています。



冬の暴風を体全体に受け、あおられそうになる程。デッキにいる時は、かなりの注意が必要です。

そして本州と淡路島に架けられています、明石海峡大橋が見えてきました。

 

関西から徳島へ陸路でアクセスするなら、圧倒的に便利な手段。午前2時前、こちらを潜っていきました。



冷たくなった体を温めるべく、船内の2階へ来ました。

出港後から午前2時半まで、売店と船内カフェが営業中。

ジャンボフェリーの名物にもなっています、うどんをいただきましょう。

 

うどん立ち食いコーナーなるエリアも用意されており、うどん県への気持ちを高ぶらせてくれるところ。

 

チョイスしたのは、さぬきレモンうどん。

輪切りにされたレモンにオリーブが載った、普通のうどんでは考えづらい組み合わせです。

 

和風だしに、ほんのりレモンの香り。讃岐うどんにしては柔らかめのうどんに、爽やかさが加わります。

レモンと一緒に食べたら当然ですが、かなり強い酸味です。いつもと違った味わいを楽しめる、瀬戸内ならではのうどんでした。

 

セルフレジ方式で売店も営業中、お土産を豊富に取り扱っています。

 

ドライバー専用エリアの近くには、男性用浴室を備えていました。

タオルやシャンプーなどは売店での購入が必要です。

 

売店が営業していない朝などでも、自販機でパンなど購入できます。

 

個室へ戻りまして、そろそろ眠りに就きたいと思います。

電気はここからもう1段階、真っ暗にできます。それでは、おやすみなさい…。



おはようございます。朝4:45ごろ、放送で目を覚ましました。

しばらくすると、『二人を結ぶジャンボフェリー』が流れてきます。

 

ジャンボフェリーの文字が浮かんできて、貨物コンテナも並ぶ高松港。

源平合戦で有名な屋島、山には展望台や水族館の光が見られました。

 

5:15、高松港フェリーターミナルに到着しまして、ボーディングブリッジから下船していきます。

 

何とありがたいことにフェリーから接続して、JR高松駅まで無料送迎バスが出ています。

 

高松駅前の高松港から出ているフェリーもたくさんあるのですが、ジャンボフェリーについては少し離れているんですね。

 

それでもバスに乗ってしまえばあっという間、10分ほどで高松駅に到着しました。

 

こちらでも徒歩乗船客の方が沢山利用なさっており、関西から高松における重要な足として機能していることが分かります。

こういった深夜フェリーはトラックなど貨物がメインのことも多いのですが、かなりの深夜運行でも旅客が重要視されているようです。

 

同じ時刻で高松→三ノ宮の深夜フェリーもあるほか、小豆島へアクセスしやすい手段でもありますから、ぜひ一度利用してみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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