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【車内ワゴン販売終了】グリーン車モバイルオーダーってどう?東海道新幹線の新サービス

2023年10月末をもって、東海道新幹線のぞみ号・ひかり号の車内ワゴン販売が営業終了しました。

アイスクリームをはじめとして、ホットコーヒーやサンドイッチが人気だったワゴン販売。その歴史に幕を下ろします。

 

翌日からはグリーン車でのみ、モバイルオーダーによる車内販売サービスが開始。引き続き車内で飲食物を購入できます。

 

普通車ワゴン販売の最後と、グリーン車における新たな注文サービス。その詳細をご紹介します。



今夜は新大阪駅より、東京方面の東海道新幹線に乗車します。

改札では、のぞみ号・ひかり号普通車の車内販売終了の案内がされていました。

 

その代わりでホーム上には、コーヒーとアイスの自動販売機も新たに設置されます。

 

今回は10月21日に導入されたばかり、7号車のS Work Pシートを利用しました。

 

業務用エレベーターの前には、ワゴンが2台置かれています。

 

新幹線へ積み込むための大きなカートと一緒に、11号車近くまで移動されました。こちらにはジェイアール東海パッセンジャーズのロゴが残っています。

 

しばらくするとパーサーの方がいらっしゃいました。



今回利用する、のぞみ62号が入線です。

業務用扉が開き、ワゴン2台が順番に積みこまれていきました。

 

11号車に車販準備室が設けられており、左右1台ずつワゴンが入っています。グリーン車限定のモバイルオーダーになったら、このワゴンも縮小されるはずです。



京都駅で7号車へ移動。

肉声放送にて、車内販売は今日で終了すると案内がありました。車内表示器でもその文言が出ています。

車内ワゴン販売の営業は京都駅から、11号車より端へ向かって2台のワゴンが動き始めました。

 

東海道新幹線弁当などそれなりの種類があった食事系も、見られなくなってしまいます。

 

まもなく名古屋駅に到着する頃、8号車グリーン車よりワゴンがやってきました。

7号車の車販準備室で名古屋駅到着をやり過ごします。



普通車に入って商品が無くなってしまう前に、デッキで購入。

グリーン車では、2列に1人の高頻度で利用する方がいらっしゃったようで、かなりの大盛況です。

 

以前もご紹介しましたが、山崎12年とバニラアイスを購入。

 

アイスは普段のカチカチ度合いに比べたら柔らかめ、ウイスキーを加えて最後のワゴン販売を堪能します。

 

氷のカップと炭酸水をいただけますが、今日はハイボールにせずロックで。



7号車でも最後に車内販売を利用しようと、沢山の方が注文していらっしゃいました。

東海道新幹線で、S-WorkPシートとワゴン車内販売が同居したのは2週間ほど。非常に貴重な期間でした。

 

座席でもワゴン販売を利用させていただき、プレミアムモルツを。JR東海リテイリング・プラス誕生記念のジャケットです。

 

2023年10月、東海キヨスクとジェイアール東海パッセンジャーズが合併し、JR東海リテイリング・プラスになりました。

レシートも「JR東海リテイリング・プラス」に変わっています。

 

三島駅から小田原駅を通過している頃、ワゴンが戻ってきました。自由席は2割くらいの乗車率だったみたいで、車販利用者はグリーン車に集中していたとのことです。



知り合いのパーサーの方だったので、車内ワゴン販売のメニューを見せていただきました。

高いと言いつつ偶にお世話になった、サンドイッチとコーヒーのモーニングセット。

 

コーヒーの回数券もワゴン販売終了と共に、廃止されます。

 

車販最後の夜ということもあり、アルコールは完売に。

 

下段の引き出しは2層構造になっていて、下には大きめのペットボトル飲料が入っています。

 

胸にはありがとうワゴンサービスのバッジを付け、いよいよ最後の時を迎えようとしています。

 

最後にグリーン車を通りまして、11号車の車販準備室へ戻ります。



新横浜駅停車中に、車販準備室がある11号車へ。

発車すると、パーサーの方によりワゴン販売終了の放送がなされました。本当に東海道新幹線から無くなってしまうのかという実感が沸々と湧き、なんとも寂しい気持ちでいっぱいです。

 

ワゴンにはカバーが掛けられ、車販準備室の電気が消えました。



終点の東京駅に到着しました。

ホーム上では大きなカートが待っており、保冷バックが積まれます。

 

お客さんが降りた後、1台ずつホームへワゴンが降ろされました。

 

カートに載せられまして、ネットを被せて業務用エレベーターへ向かいます。



東海道新幹線の最終列車、のぞみ64号が入線してきました。

こちらが東海道新幹線の車内販売を最後まで行っていた便です。

 

大きなカートには、空っぽになった保冷バッグが載せられていきます。

 

東海道新幹線から2台のワゴンが降ろされるのは、これが最後です。

 

のぞみ64号のパーサーの方々が迎えられ、東海道新幹線のワゴン販売がこれで終了。

これまで楽しい新幹線の旅を提供してくださり、ありがとうございました。



ワゴン販売終了の翌日、東海道新幹線ではグリーン車限定でモバイルオーダーによる車内販売が開始されます。

一体どんなサービスなのか、実際に乗ってみることにしました。

 

車内ワゴン販売廃止に伴い、東海道新幹線のぞみ停車駅のホーム上には、コーヒーとアイスクリームの自動販売機が設置されました。

 

新幹線にちなんだ名前を付けられたブレンド、ドクターイエローブレンドを買ってみます。

 

出来上がるまで95秒なので、乗車時間まで余裕を持って。待ち時間にはスピーカーから『会いに行こう』の音楽が流れていました。



それでは車内へ入ります。

11号車の車販準備室にワゴンの姿は無く、保冷バックのみに。車内は回らなくても商品を入れるのに1台くらい載せられるのかと思ったら、それもありませんでした。

 

今日は普通車指定席満席で、グリーン車でもところどころ相席になるほど。

東京駅時点ではそこまでですが、新大阪止まりの臨時便なのに大盛況です。

 

先ほどのコーヒー自販機では、紙コップのデザインに合わせて、ブランド名が付けられています。ドクターイエローにだけ、乗客がいないのがポイントです。



品川を発車し、パーサーの方がおしぼりを配ってくださいました。

グリーン車で馴染みの、おしぼりサービスは継続されています。

 

新横浜駅を発車すると、自動放送に続いて肉声放送。ここでグリーン車車内サービスの案内がありました。



グリーン車のシートポケットには、このようなリーフレットが入っています。

東海道新幹線(東京駅〜新大阪駅)でのサービスとなっており、山陽新幹線では行われません。

 

1つ目はサポートコールサービス。のぞみ号、ひかり号、こだま号すべてが対象です。

 

様々な相談事を聞いてくれるようで、かなり細いところまで対応していて驚きました。いきなりは聞きづらいところを汲み取ってくれるサービスです。

 

そしてやっぱり気になるのは、モバイルオーダーサービス。

 

QRコードを読み取るとメニューが出てきます。取り扱い商品は縮小していますが、幕の内だけでもお弁当が残ったことに驚きました。

商品一覧はこちら(JR-CP 公式HP)

 

今回はバニラアイスと、ホットコーヒーを購入。ホットコーヒーでは、オプションにチェックを入れる方式でした。

 

ここで座席位置や下車駅の情報を入力し、オーダーが完了。

「ご乗車の列車」欄には「3字以内で入力してください」と書いてあったので、のぞみ315号の315だけ入力しました。これで合っているのかちょっと分かりませんが、QRコードは編成ごとに異なるので、届かないことは無いはずです。

 

お届け目安時間は10分後とされていましたが、注文される方が結構いらっしゃるみたいで、かなり忙しそうに行き来なさっていました。



そして注文から20分後、商品が座席に届けられます。

シンプルなカゴが導入され、こちらに載せて運ばれます。

 

支払いはここで行うことになり、ワゴン販売と同様に現金または交通系ICカードでの支払いです。

モバイルオーダーでは注文を送信しているだけに過ぎず、お金のやり取りはここで。クレジットカードは引き続き利用できません。

 

バニラアイスはワゴン販売と同じ硬さで、しっかりカチカチのアイスをこれからも楽しめそうです。

 

今日はモバイルオーダー導入初日とあり、コーヒーを購入すると、大阪花ラングをいただけました。



ホットコーヒーからはラージサイズが廃止され、350円から400円への実質値上げ。とは言えグリーン車を使っていてこれを気にする方はほぼいないでしょう。

ワゴン販売終了に伴い、ホットコーヒーはイノダコーヒーになりました。

 

キーコーヒーと共に共同開発し、作り上げられたAROMA EXPRESS CAFEのブランドも残されています。

 

モバイルオーダーは名古屋駅までで利用される方が多かったものの、これより先ではほとんど注文される方はいらっしゃいませんでした。

 

そして京都駅到着の13分前、モバイルオーダーによる飲食提供が終了になりました。

 

気が変わって新大阪まで行くことにしたので、11号車車販準備室がある普通車デッキへ。

やはりワゴンが無くなったことで、準備室内はかなりスペースが確保されているようです。



終点の新大阪駅に到着。

ワゴンを載せる必要がないので、スロープ板の無いカートです。

 

準備室に載せられたのはこれだけ、やはりワゴンが無いとかなりコンパクトになりました。

 

まだ初日ということもあり提供まで時間がかかってしまっていましたが、モバイルオーダーになって買いたくなった時に買えるようになったのが良かったと思います。

さすがに車内販売応援のためにグリーン車に乗ることはできませんが、乗車する機会があれば必ず利用していきたいです。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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