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【近鉄の激レア列車】「楽」リニューアル後が凄すぎる!F1日本グランプリ団体臨時
F1日本グランプリ開催により、帰りの近鉄特急は多くが満席になっています。 そんな中、白子→近鉄名古屋駅で追加の臨時列車「楽」が運行されました。 団体旅行に対応すべく、1990年に登場した ...
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今日は名古屋から京都への移動。この都市間であれば多くの方が東海道新幹線を利用すると思います。
一方で両都市共に近鉄の路線が来ているため、近鉄特急を乗り継いでいくことも可能です。
近鉄名古屋駅から京都駅まで近鉄だけを使って行こうとすると、大和八木駅を経由する遠回りルートになります。
この時間であれば、14:10発の特急賢島行きで伊勢中川駅まで行き、大阪難波行き特急に乗り換え。大和八木駅で京都行きの特急へ乗り換えることになります。
それなら14時発の近鉄特急ひのとりで大阪難波までいき、そこから京都へ戻った方が早いのでは…?
そう思ってこのルートを試してみることにしました。ひのとりに乗りたいけど目的地は京都だし…、そんな人を救う行程です。
今回は近鉄フリーパスを持っているので、乗車券に関しては気にする必要がありません。
日中の近鉄特急ひのとりは大和八木駅に停車しないため、大和八木駅で京都行きに乗り換える方法は使えないのです。
それでも今回のルートなら長い時間ひのとりを楽しめるので、かなり嬉しかったりします。
お隣のホームにはひのとりの10分後に出発する、特急賢島行きが入線してきました。わざわざ一度大阪まで行く今回のルートですが、果たしてどちらの方が早いでしょうか…?
今回はプレミアムシートをチョイス。非常に人気で満席状態、最後の窓側を抑えました。
日本の最高級座席と言っても過言ではない豪華仕様、リクライニングも包み込むように深く倒れ、全く疲れません。
バックシェルがあるため、後ろの人に気を使う必要もないのが嬉しいですね。
近鉄名古屋駅から大阪難波駅まで2時間9分、とにかく快適な旅を楽しんでいきましょう。
14:00 近鉄名古屋駅 発
競争相手の特急賢島行きを横目に、近鉄名古屋駅地下ホームを出発しました。
左手にはJR東海の車両基地があって、特急南紀・ひだ号で使われるHC85系がたくさんいます。この週末には鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが行われており、その臨時運行にも駆り出されていました。
カーブしているので右側を振り向くと、名古屋駅周辺にぎゅっと凝縮された高層ビル群が見送ってくれます。
真横にJR関西本線が走っているのを見つつ、木曽三川を渡ります。
これから走っていく三重県、奈良県に関しては、完全に近鉄王国と言っても差し支えないほどです。
三重県最大の都市、近鉄四日市駅を通過しました。
近鉄特急には速達型の甲特急と停車型の乙特急があります。この特急ひのとりは甲特急であり、津駅まで止まりません。
一方で10分後発車の特急賢島行きであれば、桑名駅や近鉄四日市駅など途中でぽつぽつと停車していきます。
名阪間の移動を重視しつつ、中小都市への輸送も特急で担う、どちらにも対応できるような運行ダイヤが組まれている訳です。
まもなく三重県の県庁所在地、津駅に到着です。
JR紀勢本線の線路と立体交差しました。名古屋〜津に関しては近鉄特急が大きなシェアを占めているものの、JR東海も名古屋〜伊勢市・鳥羽で快速みえを走らせて対抗しています。
日本一短い駅名の津駅。向かいのJRホームにはお馴染み「?」に見える駅名標が吊られています。
しばらくすると線路が分かれていきました。あちらは伊勢中川駅へ向かう線路でして、特急ひのとりは名阪特急専用の線路へと入っています。
そしてしばらくすると伊勢中川駅から大阪方面への線路が近づいてきました。
もし特急賢島行きに乗っていた場合、伊勢中川駅で特急大阪難波行きに乗り換える必要がありました。乗り換えは非常に簡単なものでして、向かいのホームにいる列車に乗るだけです。
かつては名阪特急も伊勢中川駅での乗り換えが必要だったのですが、線路幅が揃えられてこの線路が敷設されたため、直通して結ぶことができるようになりました。
3本の線路が三角形の形になっており、中川デルタ線と呼ばれます。
ここで近鉄特急ひのとりの車内を探索。
一部のデッキにはベンチがあって、フリースペースのように使えます。座面もフカフカなのでちょっと寛げたりも。
その向かい側にはロッカーが備わっており、交通系ICカードが鍵になるところもあります。結構使われているみたいですね。
そしてプレミアムシートがある号車のデッキには、カフェスポットが設置されています。
車内販売が無くなった一方で、この区画があるのはとても嬉しいです。挽きたてのホットコーヒーにお菓子を買うことができます。
2022年秋からすっきりブレンドも追加されていました。苦味が控えめのあっさりした風味です。
販売されていたクリーム玄米ブランと共にいただきました。
これらと共にプレミアムシートで寛ぐのが良いんですよね。わざわざ大阪難波まで遠回りする価値があります。
近鉄大阪線に入るとスピードを上げまして、三重県の山を越えていきます。
大手私鉄最長の山岳トンネル、全長5,652mに及ぶ新青山トンネルへ入りました。
トンネルの両側には東青山駅と西青山駅があって、特に西青山駅は秘境駅と言われるほどです。
山の中に広がる田舎風景、これを高級感あふれる快適な車内から眺めるのが、また素敵なんですよね。
時々車内の液晶ディスプレイには前面展望が表示されます。
すぐ埋まってしまうので1ヶ月前の予約が必須ですが、プレミアムシートの最前列からはこのような全面展望を楽しめます。
京都方面へ近鉄橿原線の乗り換え駅、大和八木駅を通過しました。
今走っている近鉄大阪線と近鉄橿原線は立体交差で直交しており、乗り換えには階段を降りた先のホームへ向かう必要があります。
近鉄大阪線から近鉄橿原線は新ノ口連絡線によって、このように線路がつながっています。
名古屋〜京都を結ぶ列車はありませんが、伊勢〜京都を直接結ぶ特急が設定されているので、それはこの連絡線を通って近鉄橿原線に入ります。
京都への鉄路を完全に無視しまして、そのまま大阪府に入りました。
津駅から1時間ぶりの停車、次は鶴橋駅です。この通り乗換案内も表示されています。
右手からは近鉄奈良線が近づいてきました。
布施駅ではホームの外側に設けられた通過線を走ります。
この駅は2層構造の駅になっていまして、2階は近鉄大阪線、3階に近鉄奈良線のホームがあるのです。
そして鶴橋駅に到着しました。
大阪駅へ向かうのに、鶴橋駅で大阪環状線へ乗り換えても、大阪難波駅でOsakaMetroに乗り換えても同じだったので、最後まで乗ることにしました。
地下へ潜っていきまして、大阪上本町駅に到着。
そしてまもなく終点の大阪難波駅です。
ひのとりでは終点で天井が真っ青になります。めちゃ幻想的ですが、荷棚に視線をやって忘れ物防止に一役買っているみたいです。
16:09 大阪難波駅 着
大阪難波駅には阪神なんば線への直通列車も来るため、ひのとりは終着駅とは思えないほど慌ただしく引き上げていきます。
16:14 なんば駅 発
こちらも慌ただしく、すぐにOsakaMetro御堂筋線へ乗り換えました。
16:23 梅田駅 着
10分もかからずにキタの中心部、梅田駅に到着です。
16:30 大阪駅 発
そして今度はJR西日本の力をお借りしましょう。新快速電車に乗車します。
大きな吹田貨物ターミナル横を通過しつつ、130km/h運転。特急顔負けの走行で追い上げていきます。
16:59 京都駅 着
そして京都駅には17時前の到着となりました。果たしてどちらの方が早いのか、近鉄京都駅へ向かってみます。
1番線ホームに停車中のこちら、おそらく橿原神宮前から京都駅に来た特急列車です。14:10近鉄名古屋駅発から特急を乗り継いだ場合、大和八木駅から乗車したのはこの列車だったと思われます。
気になるこちらの到着時刻は16:55。近鉄特急を乗り継いで京都駅まで来た方が、4分早いという結果になりました。
流石に大阪まで遠回りしては先を越されちゃいましたが、4分差に留まっているのは結構驚きでした。ひのとりに乗りたいという目的ならば、京都まででも割と使える方法かなと思います。
もし参考になれば、ぜひこのルートも利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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