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【臨時夜行ソニック】大分駅深夜2時着! イベント開催時限定の終電に乗車[夜行ソニック(4)]
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大分県空の玄関口、大分空港。
国東半島に位置しており、大分市や別府市から海を挟んでいることから、日本一不便な空港の一つとされています。
そんな中で2023年度、大分空港〜大分を結ぶホバークラフトが就航予定です。2009年に廃止されたのですが、14年ぶりの復活。かつてターミナルとして使われた場所の現在と、新たに建設中の様子を見てみました。
まずやってきたのはJR大分駅。(2023年6月18日撮影)
駅前のロータリーには数々のバス停が並んでおり、1番のりばから大分空港行きのバスが発着しています。
大分空港までの所要時間は1時間。ホーバークラフトでは30分程度で結ばれていました。
大型バスでの運行で途中から自動車専用道路に入りますが、渋滞に巻き込まれる可能性もあり、定時性にも難があります。
かつて運航されていた大分ホーバーフェリーは、市街中心部からやや離れた大分基地から出航していました。当時は大分交通によって連絡バスのホーバーバスが走っており、これが大分駅〜ホーバー大分基地を結んでいました。
まずやってきたのは大分ホーバーフェリー大分基地の跡地です。
建物などは2010年に取り壊されており、囲まれた防音壁だけが残っている状態。
こちらが運航当時の大分基地でして、本社が併設されていました。
おそらくここからバスやタクシーが入っていたのでしょう、ロータリーっぽい形の道路が見えています。
隣接している公園から撮影しておりますが、ホーバークラフトや各観光地のペイントが描かれたままでした。
「ようこそ大分市へ」とともに、大分市周辺の地図も。
白い板で隠されていますが、おそらく大分ホーバーフェリー等と社名が書かれていたのでしょう。
バスの停車場所や朽ち果てたタクシー乗り場の看板など、その名残が至る所に見られました。
石垣部分には駐車場のペイントが残っているほか、地図の看板なども散乱。
「大分県高等学校野球連盟」と書かれた駐車場の看板なども置いてあり、おそらく近くの大洲総合運動公園で使われたものでしょう。
対岸からは、ホーバークラフトならではのターミナルを見られました。船体を浮かせてズリズリと海上へ降りていたのが分かります。
新たなホーバークラフト「ホーバードライブ」が発着するのは、先ほどの場所ではありません。
大分駅の隣駅、西大分駅から900mくらいの地点で、先ほどより交通の便は良いのではないかと思います。
大分旅客ターミナルに向かう道路拡張、照明設置の工事を行なっているみたいで、ここから先へは行けませんでした。
おそらく10月現在では、これよりもう少し先まで行けるようになっているのではと思われます。
看板には「R4空ア港大第1〜9号海上アクセス整備工事」と書かれており、空港への路が開かれるんだとワクワクしてきました。
工事中の旅客ターミナルを見るべく、対岸へ。
しばらくすると足場の組まれた建物が見えてきました。
グレーの四角い建物はホーバーを入れておく艇庫、ここで乗降するものと思われます。
右側に隣接する旅客ターミナルも土台部分が建設されており、展望台に向かって長さ150mのスロープ上の屋根が登っていき、ここを歩くことができる構造になるとのことです。
その坂道が取り囲むようにして、広大な駐車場が整備されます。
ホーバークラフトが海上へ侵入していく、特徴的な坂道も現れていました。
西大分には既にフェリーターミナルがあって、神戸〜大分を結ぶフェリーさんふらわあが就航しています。
そのためここへ向かう交通手段も新たに整備する必要がなく、大分交通の路線バスを利用すれば簡単に来られます。
海上へ出たホーバークラフトは別府湾を進んでいき、大分空港まで30分で結びます。
周辺には公園が整備されており、メモリアル広場として憩いの場にも。
大分旅客ターミナルへの最寄駅となる西大分駅は、かなり古い駅舎。貨物駅が併設されているのですが、もはや貨物駅の中に旅客駅があるみたいです。
ホーバークラフト旅客ターミナル開業に合わせて、駅前広場改修工事が行われます。平板ブロックを敷き詰めたり、自転車置き場やシェアサイクルを整備したりするようです。
今度は大分空港へやってきました。(2023年7月14日撮影)
大分空港は元々、先程ご覧にいれた大分ホーバーフェリー大分基地跡地周辺にありました。
しかし市街地に近く、川に挟まれて滑走路の延長も困難だったことから、1971年にこちらへ移転しています。
ホーバードライブの大分空港旅客ターミナルは、大分空港ビルを出てすぐ左にあります。ちょうど建設工事が進められており、木造の柱が見えていました。
宇宙港になる大分空港を象徴する、なだらかに空へと向かって上昇したデザインです。杉林イメージした、屋内外スペースが計画されているとのこと。
真横から見るとかなり急な屋根になっているのが分かります。乗り場と完全に接しており、すぐに乗り降りできそうです。
建設中の旅客ターミナルへ向かっては、大分ホーバーフェリー時代の航走路が残っています。
ホーバードライブは、これをそのまま再活用することになりました。
海から旅客ターミナルまでは結構離れていて、1971年の開業当初は砂浜から空港ビルまで連絡バスを利用していたとのことです。
1991年にこの航走路が出来上がりまして、ホーバークラフトはそのまま空港ビルの近くまで行けるようになりました。
この辺りにはS字カーブがあって、大分ホーバーフェリーは横滑りして通過していたそう。おそらくホーバードライブでもそのような運行が行われるのではないでしょうか。
ここから先は行けませんでしたが、滑走路に沿って進んでいき、大分で見たのと同じ坂があるようです。
歩いてみると結構長いので、陸地での走行も結構楽しめそうな雰囲気でした。
航空機がロケットを翼に吊り下げて空港から飛び立ち、空中でロケットを打ち上げる宇宙港としての活用も進めています。
空港到着口ではそのアピールも込めた広告が多く、おんせん県をイメージしたであろう地熱と、地球の姿も描かれていました。
そしてその一角にはホーバークラフトの姿も。大分空港の新たな一面として活躍し続けることになります。
最後は大分空港からメインの交通手段となる、高速バスで大分駅へ帰りました。
料金は1550円となっており、航空便に合わせているのでまちまちですが、1時間に2,3本走っています。
足元にはコンセントもあって便利。通路側まで満席状態でした。
所要時間はやはり1時間ほどで、やはり不便感は否めません。
ホーバークラフトが運航し始めたら便利というだけでなく、乗るだけでも一つのイベントができます。観光運行にも力を入れるとおっしゃっていたので、今から乗るのが非常に楽しみです。
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今回もご覧いただき、ありがとうございました。