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【長岡駅1番ホーム到着!】485系華で行く長岡花火団体列車(上野→長岡)の旅[天北宗谷岬線(7)]

2022年8月5日

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おはようございます。今朝は北の大ターミナル、上野駅に来ています。

 

本日はクラブツーリズムさんの団体列車、485系華で行く長岡花火の旅に参加します。

 

上野駅から長岡駅まで上越線を通り、花火大会を鑑賞。帰りは夜行列車として運行し、上野駅に帰ってくるという行程です。

 

乗車するのは485系を改造したジョイフルトレイン、華です。かつてボンネット特急と言われたこの車両は1973年に製造され、1997年に現在の形へ改造しています。

 

車内に入りますとお座敷列車となっていて、団体向けに作られた形です。畳敷きなので靴を脱いで上がります。



9:30 上野駅 発

旅行会社の方に見送られまして、列車が発車しました。今回の客層は鉄道ファンが全くいなくて、ご年配の花火を楽しみに来た方が多かったです。

 

常磐線特急と並走しまして、日暮里を出たところで右側へカーブしていきました。

 

機関車がたくさん泊まっている、尾久の車両基地横を走ります。

 

荒川を渡りまして、東京都を脱出です。

 

座席が無く窓が連なっているからこそ、並走も特に楽しめました。



大宮駅から乗降する人のため、ここでも停車。

向こうのホームでは、サフィール踊り子が出てきたところでした。

 

反対側には停車中の185系も見られます。

 

10:05 大宮駅 発

大宮と言えば鉄道のまち、ちょっと進んだところに鉄道博物館があって、E1系新幹線が展示されています。



10:40 熊谷駅 着

普通列車に続き、草津温泉がある長野原草津口までを結ぶ特急草津に追い越されます。

 

11:00 熊谷駅 発

車内アナウンスの方が非常に鉄道好きで、わざわざ特別急行列車と言ったり、3列のグリーン車について解説されたりしていて非常に面白かったです。

 

熊谷貨物ターミナル駅には貨物ホームも見られ、たくさんのコンテナが集まった大きな用地でした。

 

通過している深谷駅の駅舎は、東京駅を模したデザイン。これは東京駅の煉瓦は深谷で産出されたものを使っているからです。

 

神流川を渡りまして、群馬県に入ります。

 

高崎駅の車両基地には、両毛線を走る211系が置かれていました。両毛線沿線では織物産業が盛んで、それをイメージさせる矢絣柄のラインが入っているのです。

 

反対側には上信電鉄のレトロな車両が停まっていて、どちら側も楽しめます。



11:52 高崎駅 着

高崎駅では現在閉鎖されている、1番線ホームにて運転停車します。

 

ホーム上には、寝台特急あけぼの、急行能登、寝台特急北陸の停車位置案内が残されているのです。

今では消えてしまった長距離列車たち、その痕跡に思いを馳せます。

 

新前橋駅の車両基地には、リゾートやまどりが停車中。

車両は華と同じ485系ですが、あちらはお座敷列車ではなく深いリクライニングシートになっています。

 

右手には赤城山の平たい山が連なっていました。

 

一方で左にあるのがより鋭い頂上をした、榛名山です。

あの向こう側には信越本線があって、まだ上越線がなかった頃は信越本線で長野を経由し、新潟まで結んでいました。

 

利根川が段々と急流になってきたということは、関東平野も終わりに近づいているということ。上越線は国境とも称される険しい山々を越えていきます。



12:51 水上駅 発

群馬県の北端、みなかみ町へと入りました。

上越線は水上〜越後湯沢駅が最後の開業区間で、1931年に全通しています。

 

東京から新潟へ在来線特急が活躍していた頃、中線を特急が駆け抜けていっていたのでしょう。現在はその役割を上越新幹線へ移し、寝台特急すら来なくなってしまいました。

 

お座敷列車の良いところは、完全にリラックスできるということ。全員が寝転がってお昼寝です。

 

上を向くとこんな目線になります。山の景色が左右へ流れていく、とても面白い光景です。

 

湯檜曽ゆびそ駅の上りホームが見えましたら、こちら下り列車はトンネルへ。

 

上りホームは先ほどあった通り地上にあるのに対し、下りホームはトンネル内にあるという構造です。



このようなトンネル内にある駅で、一番有名なのが土合駅です。

12:58 土合駅 着

上越線下りホームはトンネル内の奥地にあります。

 

ここではしばらくの停車。ホームに出るとかなりひんやりしており、クーラーよりも寒いです。

 

ここから地上の駅舎に出るためには、462段の階段を登らなければなりません。そのためモグラ駅として名を知らしめています。

 

エスカレーター設置の計画があったとされる階段横には、湧き水が流れていました。

 

駆け上がってきたのでかなり息が切れますが、標高が高く走っていたのは地下なので、ほとんど汗をかかずに済みます。

 

駅舎は大きな三角が特徴。谷川岳への登山客が利用し、山開きの日には新宿から夜行列車も運行されます。

 

改札からホームまで10分はかかるので、戻り始めなければなりません。

 

苔が貼り付いたちょっと不気味なトンネル、ここから見る華は高級感がありますね。

紫色が最も位の高い色だったという事が、植え付けられているのでしょうか。

 

まだここは群馬県、ここからまだトンネルを走り続けて新潟県に入ります。



13:28 土合駅 発

40分の停車を経て、土合駅を出発しました。階段から乗り遅れたっぽい人が居たらしいんですが、大丈夫でしたでしょうか(笑)

 

国境の長いトンネルを抜けるといつも窓が曇ります。

これが新潟に来たと感じる要素の一つです。

 

沿線にはバブル期にたくさん建てられたであろうホテルが林立し、ちょっと薄汚れた壁などその古さを感じさせます。

 

撮影地としても有名な、180度向きを変える岩原カーブを走ります。山は木が取っ払われて、スキー場になると分かる土地利用です。



上越新幹線の駅で、たにがわ号の終点ともなっている越後湯沢駅。

機能上非常に重要な駅ですが、この駅を通過してしまいました。

 

当然降りる人は居ないので停車の必要性は無いんですが、結構新鮮な体験ですね。

 

一方で寂しすぎる新幹線駅、浦佐駅には停車します。

かつてはスキー客で賑わい、団体待合室もあったそうですが、現在はみどりの窓口すら閉鎖されてしまいました。

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左側からは信越本線がやって来ました。この上を渡った後、右側から合流。

 

宮内駅で上越線は終了し、ここからひと区間だけ信越本線に入ります。

 

長岡駅周辺には広い車両基地や貨物ターミナルがあって、新潟第二の都市として立派な駅が形成されていました。

 

上越新幹線の高架橋も近づいてきますと、長岡駅に到着です。



15:05 長岡駅 着

列車が入線しているのは、普段は使われない1番線ホームです。今回のように花火大会の時だけ使用しているため、ここで旅客列車の扉が開くのは3年ぶりです。

 

それではお座敷列車からお別れ。帰りの夜行列車として運行する便に乗るので、またお世話になります。

 

いつも向かい側の2番線ホームから不気味に感じていた1番線ホーム。ここに降り立てたというのは結構感激モノなのです。

 

普通行灯式の番号は白黒なのですが、黒字に青文字という読みにくさ。いつの時代のものなのでしょう。

 

ホームには改札外へ繋がる業務用扉がありまして、ここから外へ出ます。

 

かなりコアなところかもしれませんが、最後の長岡駅ホームもかなり面白かったです。

 

花火についてもマス席から真正面に見られまして、とても迫力がありました。団体列車なので混雑もありませんでしたし、とても良かったです。

今回もご覧いただきまして、ありがとうございました。

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