今日は阪和線の真ん中の辺り、鳳駅にやって来ました。
鳳駅からは同じ阪和線でありながら、支線が伸びています。
それがこちら、羽衣線です。たった1.7kmしかない、1駅だけの短い路線になります。
阪和線と南海本線は大阪から和歌山まで乗り換え駅はありません。
そんな中で羽衣線は終着の東羽衣駅で南海本線羽衣駅と徒歩連絡が可能。阪和線と南海本線を結ぶシャトル列車のような役割も果たします。
羽衣支線があるのは阪和線が発着する1~4番線から端っこに追いやられた5番線です。
1面1線のホームから見る阪和線は、まるで別の鉄道会社のようです。
また羽衣線は阪和線内唯一の単線区間ですが、ホームには当初1面2線だった跡が見られます。
一方で羽衣線はこういった1駅だけの支線としては珍しく、かなり利便性の高い路線です。
たいていこのような短い支線路線は朝夕の通勤時間帯だけの運行、しかしこちらは日中でも15分に1本以上の本数が設定されています。
つまり通勤通学だけでなく、生活利用者の方も一定数いるということです。
また使用されている車両は225系の4両編成。
2018年までは水色の古い車両103系が使われていましたが、車両も変わったことで快適性も向上しています。
1駅しかなく線内を行ったり来たりするだけなので、車内の液晶ディスプレイは表示させる必要はほぼないほどです。
列車は鳳駅を出発すると阪和線を離れるようにして右側へカーブ。
車窓はロードサイド店舗から高層マンションなどの住宅街がひしめくところへと移っていきました。
列車は3分程度で終点の東羽衣駅に到着、本当にあっという間です。
羽衣線にはラインカラーの設定が無く、阪和線のオレンジにもなっていません。
東羽衣駅のホームにはローカル線さながらの分厚い駅名標が壁に取り付けられています。
この路線の利用客は2000年ごろから減少傾向でしたが、ここ5年間で取り戻しつつあります。
2018年には4両編成車両の運転に伴って、ホームも延長されました。
駅の近くには羽衣学園もあり、通学に利用する人も多いです。
列車が折り返し出発して反対側に見えたのは2018年まで使われていた降車専用ホーム。
こちら側のバリアフリー化がなされたことで、乗降のホームが1つに集約されています。
ホーム上屋の骨組みや、階段へ降りていくタイル張りのコンクリート壁等もなかなかの古さです。
降車専用ホームの下部分は新しいお手洗いなどになり、綺麗な場所となりました。
他にもみどりの窓口は2018年度末で廃止、みどりの券売機プラスが設置されています。
更に翌年南海羽衣駅との間に乗り換え用の歩行者デッキも作られ、相互に便利な乗り換え路線としても機能しています。
ここ数年で大規模なリニューアルが進んだ羽衣線、現在では南海側の羽衣駅でも高架化工事中で、ますます周辺の発展が期待できる場所です。
これからも変貌を遂げる場所として、注目すべきポイントでしょう。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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