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利用者が少ない…。新鵜沼駅までミュースカイが運行される理由を考察

2021年4月9日

 

犬山線の終着駅、新鵜沼駅にやって来ました。

和風建築の駅舎に春の花が映えます。

 

ここには中部地方の空の玄関口である中部国際空港から、空港特急ミュースカイが発着しています。

 

しかし2021年5月の名鉄ダイヤ改正で、ミュースカイは日中を中心に大部分が名古屋止まりに短縮。ここまで走る列車が少なくなる予定です。

 

そもそもなぜ新鵜沼駅までミュースカイがやってきていたのか、実際にミュースカイに乗車してセントレアまで行き、考察してみたいと思います。

ミュースカイがホームに入線してきました。

この時点では4+4の8両編成。

 

ここで4両に切り離され、折り返しは半分の両数での運行となります。

 

決して新鵜沼行きのミュースカイが無くなるというわけではありませんが、駅名と共に写真を撮っておきました。

それでは列車に乗り込みましょう。

非常に明るい車内になっており、鮮やかな青い座席が並びます。

車内のデジタルサイネージでは日本語、英語の他に中国語、朝鮮語での案内もなされます。

三河の人なので朝鮮、中国語の音声が流れるのは新鮮です。



新鵜沼駅を発車。

今のところほとんど誰も乗っておらず、この車両にも僕の他に親子が乗っているだけでした。

 

それでもこの列車が新鵜沼まで運行されている理由が、しばらくすると見えてきます。

 

右手に現れたのは国宝5城のひとつ、犬山城です。

 

名鉄沿線にはあまり多くの観光地が無く、空港からミュースカイで名古屋まで移動し、観光客は名古屋周辺をめぐるか、そこからバスで高山等へ行くことが多いです。

 

そこでミュースカイを岐阜駅や新鵜沼駅まで直通、名鉄を使った旅行をしてもらえるよう、促している様子です。

特に犬山市は名鉄が強く押す観光地になっています。

 

しかしこの状況下でそもそも観光による利用客が低迷、名古屋から先への運行コストの方が高くなってしまったのでしょう。

 

それでも犬山線内の各駅で2,3人ほど乗車してきました。

犬山~新鵜沼は殆ど誰も乗っていないという状況でしたが、そこから先だったら思ったより利用する人もいるみたいですね。



上小田井駅を通過、都会のローカル線と称される城北線の高架と交差します。

非常にラッキーなことに、城北線が高架を走っていくところを見られました。1時間に2回だけのチャンスです。

 

枇杷島分岐点で名古屋本線と合流。

 

名鉄名古屋駅に到着しました。

 

やはり名古屋からはビジネスで利用する人も多く、4割くらいの座席が埋まりました。

ミュースカイは前面展望がありませんが、各車両に画面がついていて、時々スピードとともに前面のカメラ映像が流れます。

 

また空港特急らしさを感じられるのが、搭乗手続きの映像です。

持ち込めないものなどが案内されます。

 

空港線に入ると他の駅では白色ですが、網棚の青色ランプが点滅。

 

常滑駅から流れているBig Sunsetを聞きながら、空港島へ上陸します。

 

そして終点、中部国際空港駅に到着しました。

 

現在でも日中の新鵜沼行きミュースカイを運休しており、これから行われるダイヤ改正による減便はそれが固定化されうるものです。

 

いつか海外からのお客さんが戻ってきて、名鉄を使って犬山や岐阜へ行く人々が増えると良いですね。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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