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観光客の利用激減・モンキーパークモノレールの跡が残る犬山遊園を訪問【広見2】

2021年1月24日

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今日は犬山遊園駅に来ています。

プラットホームの上屋を支えるのに昔の線路が使われている中、すごく立派な白いコンクリートの柱が立っていました。

 

こちらは2008年に廃止された、名鉄モンキーパークモノレール線の橋脚跡です。
名鉄モンキーパークモノレール線は動物園駅まで1.2kmの路線。途中には成田山駅か置かれ、定期券もない完全な観光路線でした。

 

多くの観光客が利用した駅ですが、今ではお客さんもまばらとなっています。利用客も犬山線内で犬山口に次いで少ない駅です。

今回はかつて大変大きな駅だった一方で、現在では閑散としている犬山遊園駅をご紹介します。

まずは東口からです。名鉄モンキーパークモノレール線はこちら側にありました。

 

少し前まで有人駅でしたが、2020年、内海駅と共に窓口が閉鎖されました。あくまで一時閉鎖とされていますが、おそらく無人駅のままになるでしょう。

 

モノレール線の改札は、犬山線の改札の横にあったそうです。

 

シャッターの閉じられた白い囲いが駅舎内に見られますが、その横にモノレールの改札が置かれていたとのこと。

 

路線は犬山駅の方向、山に沿う形で伸びていました。

 

ホームの真上をモノレールが走っていたのを想像すると何だかワクワクするものです。

 

各ホームをつないでいる地下通路もかなり広く取られています。

 

地下通路から改札へはすぐに行けて、自動改札の右側には臨時改札として使われていたスペースが残っていました。

新鵜沼方面ホームへやってきました。

こちらもかなり広いプラットホーム。お客さんが多かったのに加え、遊園地へのアクセス駅でお子さんが多くいらっしゃるので、安全性に重点が置かれたのでしょう。

 

かつては東口からモノレールに乗って遊園地へ行くというのがメインでしたが、現在は西口にしか観光関連の案内が無くなっていました。

 

改札に向かってはバリアフリー対応で緩やかなスロープになっています。

 

今では自動改札が2つですが、左手にはシャッターの閉じられた臨時の有人改札もありました。

 

外から見るとご覧のとおり。まだラッチが残っていて、切り取られていませんでした。

 

西口の外観はなかなかお洒落な様子です。
屋根の下はレースのように飾り付けられています。



こちらは以前から無人化されていて、窓口にはシヤッターが閉じられています。

シャッターの下には乗車券を渡すトレーがちょこんと覗かせていました。

 

駅前は広くなっており、バスも発着できます。
現在も一部は犬山遊園駅を経由しますが、観光系統の路線バスは犬山駅に集約されました。

 

現在の犬山遊園駅の役割は犬山駅まで直通している各務原線に、同じホームで乗り継がせることでしょう。

 

今も観光客を呼び込んでいた匂いの残る犬山遊園駅のご紹介でした。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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