JR東日本とJR東海によってムーンライトながらの運行終了が発表されました。
東京から大垣の夜行快速として走り、近年では臨時列車として運転。特に18きっぷを利用した長距離移動をする人々にとって重宝された列車です。
JRの発表によると、乗客の行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたことを一番の理由に挙げています。
また、使用車両である185系の老朽化も理由の一つとして説明しています。新型コロナの影響もあって2020年夏以降は運転されていなかったため、2020年3月の運転がラストランとなりました。
今回は自身が一度だけ乗車した時の様子をお伝えします。
2019年3月、ムーンライトながらに乗るためだけに豊橋から浜松へ、そのまま折り返して岐阜まで行き、岡崎の学校へ向かうということをしました。
やってきたのは豊橋駅。
ムーンライトながらが0時を超えて最初に停車する駅のため、多くの18きっぷ利用者が改札前で立ち尽くしていました。
豊橋駅に185系、ムーンライトながらが入線。
いつもオレンジばかりいるJRの在来線ホームに異色の列車がやってくるのは新鮮です。
後ろから照らされる東京行きの幕、国鉄のフォントからもレトロさが感じられます。
0:18、ムーンライトながらは豊橋駅を発車しました。
列車は真っ暗な中、大きな音を立てながら走っていきます。
すぐに降りるのでデッキで立っていることにしました。車掌さんから検札をしてもらいます。
浜松駅前の灯りが見えてきました。
煌々とホームが照らされた浜松駅に到着。
お隣には回送列車となった211系が停車中です。
しばらく停車している間には乗客の多くがホームに出て写真を撮ったり、自動販売機で飲み物を買ったりしていました。
列車は再び東京へ向かって発車。
ホームは再びガランとしています。しかしすぐ、再び列車がやってきました。
それが、浜松駅1:12発のサンライズ瀬戸・出雲号です。
この列車が発車すると駅構内は締め切られてしまうようなので、外で1時間半ほど待ちます。
待ちくたびれたところでようやく列車のやってくる時刻になりました。
当然まだ一睡も出来ていないので、座ったらすぐに眠ってしまうことに。
途中で貨物列車が横を通過するのにぼんやりと目覚めさせられながらも、少しずつ明るくなってきた岐阜駅に到着しました。
ボーッとした頭をなんとか起こし、岐阜駅からは太多線で可児駅へ向かいます。その後は名鉄で愛知に戻って学校へ行ったのでした。
名古屋圏から東京へ、安く便利に行ける列車が無くなるのは非常に残念ですが、いつかは無くなる、そのいつかがやってきてしまいました。
かなり無理やり詰め込んだ行程でしたが、音を立てて夜の中を走る列車に乗れて良かったです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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