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【ブルートレイン宿泊】寝台特急はやぶさを再現したブルートレインたらぎ B寝台ソロ個室宿泊記[年越し2022(4-2)]

2022年1月21日

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こちらは熊本県の人吉温泉駅から伸びる第三セクター、くま川鉄道です。

2020年夏の豪雨被害により不通が続いていましたが、2021年秋に一部区間の肥後西村〜湯前が復旧しました。

 

やってきたのは多良木駅。終点から2駅のところに位置しています。

 

今回の目的はその駅近くにある簡易宿泊施設、ブルートレインたらぎに泊まるということです。

 

こちらは寝台特急はやぶさで使用された客車、そのB寝台個室ソロに宿泊していきます。

まずは車内へ入りましょう。

2号車乗降口に設置された階段を登って右へ、さらに奥へ進んでいきまして、カウンターで受付を済ませます。

チェックインの時間は14:00〜21:00です。

 

料金の支払い、簡単な説明を終えますと、ソロ個室の並ぶ3号車の方へ案内されます。

 

上下段が互い違いになっていますが、今回のお部屋は下段でした。

 

扉を開けますと、ステンドグラスのような彩りのあるモケットが目に入ります。

室内には当時からの設備が残されています。いろいろ物色してみましょう。

ベッド向かいの壁に設置されているのは、洗面台にあるような四角い鏡。

 

そして、その下には折りたたみ式のテーブルがあります。

 

下の腕を90°回転させて、引き出すことで固定する方式です。

 

その下には土足入れが。

サンライズ号はスリッパがあるので、土足かスリッパ選ぶことが可能ですが、こちらはちょっと混じりそうです。

 

テーブルの横にはお手洗いマークのついたスイッチらしいものが。

 

開けてみると、お手洗いの使用状況が確認できるランプであることが分かります。

現在では機能していませんが、当時はそんな確認も部屋からできたのですね。

 

ベッドの頭側には機能していないものの、スピーカーやたくさんの空調スイッチがあります。

 

また、折りたたみ式の読書灯も元々あったそうです。

 

壁に備えられていますスイッチを押すと、バブル感のあるオシャレなライトが灯ります。

 

これらのように当時のまま残されたものが多くある一方で、増やされた設備もあります。それが、後付けで備えられたコンセントです。今の時代では必須のもので、利便性を高めています。

また、灰皿は板で留められていました。



ベッドの清潔さを保つため、お客さん自身でベッドセットを行う必要があります。

毛布に被せる用と敷く用それぞれのシーツが用意されています。

 

これらをセットした状態がこちらです。

 

料金は大人3140円、小人(3歳以上中学生まで)2090円で、かなりお手頃。

1号車には開放型寝台もありまして、こちらも料金は同じです。

流石に利用しないのに中へ入るのは気が引けたので、また宿泊する機会にご紹介することにします。



車内には寝台列車ならではの設備が色々あります。

現在は1人ずつに分けられている洗面台ですが、こちらは2つ並んで。デザインも古さを感じさせます。

 

また、倉庫になったお手洗いの横には、飲料水のタンクもありました。

 

現在利用できる洗面台、お手洗いは、新たに車両の外に設置されています。

 

お手洗いは温水洗浄機能付きの洋式トイレ、これらはかなりの清潔感で保たれていました。



シャワーはありませんが、お風呂に入ることができます。

こちらは受付と同時に頂いたもの。

部屋の鍵と宿泊券(乗車券)、そしてえびすの湯の回数券です。

 

こちらを持っていけば無料で銭湯に入れるということ。これはかなりありがたいですね。

 

という訳で、外へ出てきました。

外出時は必ず鍵を受付に預けなければなりません。

 

えびすの湯はブルートレインから道路を挟んだ、目の前にあるこちらです。なかは結構広々していて、ゆったりできるところでした。

営業時間は10時〜22時(最終受付21:30)、毎月第2火曜日(該当日が祝祭日の場合はその翌日)が休館日です。

 

列車の運行は20:56発の肥後西村行きが最終です。

個室にいたとき列車が通っていきましたが、その音はまさにブルートレイン自体が走っているようでした。

 

線路の向こう側にはローソン球磨多良木店があるので、買い物もできます。

ただし営業時間は6:00〜24:00です



こちらは2号車の共有スペースの様子。

ベンチとテーブルが並んでいて、車端部でテレビが流れています。

 

個室内の飲食は禁止になっているので、ここで食べる必要があります。個人的には室内で食べたいものですが、長く清潔に保つためには仕方ないですね。

 

有料のセルフコーヒーや、お湯、電子レンジなど、ホテル並みに設備が整っています。



さて、個室に戻ってきました。

車両自体の消灯は22:00、個室は関係ないのですが、そろそろ寝ようかなと思います。

ちょっと寝っ転がってみると、視界はこんな感じです。

 

電気を消すともちろん真っ暗。頭の中で客車の軽い走行音を流しながら、眠りにつきました。

 

おはようございます。

6:30ごろ、目を覚ましました。東京には永遠に到着しません。

 

寝台特急らしい雰囲気がそのまま残されており、非常に素晴らしいところだと思いました。

ブルートレインに乗れなかった人々にはたまらないことでしょう。

 

チェックアウトは7:00〜12:00で、結構遅くまで滞在することも可能です。

寝台特急はやぶさの名残を目一杯感じるのも良いでしょう。

 

やや行きづらい所ではありますが、もう一度訪れたいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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