愛知県の高蔵寺駅から岡崎駅には、愛知県の内陸部を南北に貫く愛知環状鉄道線が走っています。
かつてはJR東海だった第3セクター鉄道で、車両もJR東海と瓜二つです。
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しかし、今回ご紹介する車両は、それとかなり様子が違います。
ホームへ行ってみますと黄色の派手派手しいラッピング車両が停車していました。
こちらは1/22より運行を開始した、『岡崎無双!!家康公トレイン』です。
これは愛環が岡崎市とタイアップしたキャンペーン、『岡崎無双!!家康公、愛知環状鉄道で翔ける!』の一環で運行されています。
愛知環状鉄道がフルラッピングを行うのは初めてのことです。
外観を見てみますと、CGっぽいゲームキャラクターが描かれていました。
こちらはゲームソフト『戦国無双5』に登場する徳川家康公で、岡崎市が観光イメージキャラクターとして任命しているそうです。
それに加えて、岡崎市内の観光スポットが描かれていました。
扉付近に大きく出迎えてくれるのは岡崎城です。
そして、藤の花に大樹寺。
桶狭間の戦いで敗れた家康公が逃げ帰り、自害を試みた際、住職から「太平の世を目指す」教えを受け、思いとどまったという、ゆかりのあるお寺です。
こちらは伊賀八幡宮。
松平親忠が、松平家(徳川家の祖)の子孫繁栄の守護神『氏の神』として、創建しました。徳川家光は伊賀八幡宮に、祖父の家康(東照大権現)をあわせて祀っています。
もう発車しそうなので、ラッピングの観察も程々に、そろそろ乗り込みましょう。
車内はキャンペーンのチラシに関する中吊り広告すらない、本当にフツーでした。これはかなり驚きです。
列車は高蔵寺駅を出発。
高架線で中央本線から離れまして、南下していきます。
瀬戸市駅を出発すると、乗り換え路線となっている名鉄瀬戸線と直交。
名古屋から中央本線経由で愛環に乗り入れる列車は、そのお隣の瀬戸口駅までです。
Linimoの終点ともなっている八草駅。愛知万博の開催期間中は、万博八草駅でした。
列車は新豊田駅に到着。
名鉄三河線の豊田市駅へ繋がるペデストリアンデッキの両サイドには、大きな商業施設t-FACEがあります。
JRの駅がない自治体としては日本一の規模です。
かなり飛びますが、列車は北野桝塚駅に到着。
この駅には車庫が置かれていまして、愛環の中枢となっています。
この駅から岡崎市に入りまして、ラッピング列車は本気を出すことに。
岡崎市内では『戦国無双5』の徳川家康公(声優 逢坂良太さん)が、観光名所の案内を行うのです。
アナウンスが行われるのは、
ポイント
・北野桝塚駅発車後
・大門駅到着時
・大門駅発車後
・北岡崎駅発車後
の4回。
これについては、YouTube版にてご覧ください。
中岡崎駅周辺では、左手に岡崎城を見られます。
東海道本線が近づいてきまして、終点の岡崎駅に到着です。
岡崎駅にこんな黄色の列車が停まっているのはかなりの違和感。
ただ派手なラッピングをするだけでなく、観光案内の放送にもこだわるというのが、非常に面白かったです。
家紋が閉まりまして、北野桝塚駅へ出発します。
運行期間は令和4年1月22日(土)〜5月31日(火)。
運行スケジュールは愛知環状鉄道のホームページで調べられます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。