はやとの風で吉松駅に来ましたが、現在肥薩線(吉松〜八代)は不通。えびのICから高速バスに乗車して、人吉ICにやってきました。
人吉駅へ向かう途中、列車が走っていない踏切を渡っていきます。
人吉ICから歩いて25分、人吉駅に到着しました。
令和2年7月豪雨によって球磨川が氾濫、肥薩線は橋梁の流出を含む大きな被害を受け、運休中です。
人吉駅を起点とする第三セクターくま川鉄道も、肥後西村駅まで運休となっています。
かつてホームで立売していた方も引退されまして、駅前での販売のみとなっています。
観光列車が来なくなってかなり寂しくなった人吉駅。1本も列車が来ていないこの駅の様子をご覧頂きます。
レトロな温泉街を思わせるような駅舎内へ。
現在列車は1本も来ていませんが、みどりの窓口は残っています。JR北海道の日高本線が廃止される以前でも残っていましたが、こちらはバス代行が行われていました。
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他にもJR九州の高速バス、B&Sみやざきが人吉ICから発車するので、ここでその乗車券を購入する需要もあります。
みどりの窓口と同様、ちゃんと普通の乗車券も購入できました。
運賃表はレトロチックな色合いとなっています。
直結してオシャレな観光案内所も入っていました。
インスタスポットのようなボードもありまして、人吉のプロモーションがされています。
待合室からは椅子がほとんど無くなってしまい、キヨスクも休業中。
るろう剣心のロケが人吉で行われ、その様子が展示されていました。
ぜひ列車が来ないホームへ入ってみたかったのですが、改札は塞がれてしまっていました。
同じく災害で不通になっており、有人駅だった日高本線の静内駅は入場券を購入して入れましたが、こちらは不可能のようです。
そのため、外から覗き見るに留めることになります。
各ホームは構内踏切で繋がれておりまして、鉄路が続いていた頃は、ここから停車中の観光列車を撮影する旅行客がたくさんいました。
それではくま川鉄道の方へ。
2021年11月28日、肥後西村駅〜湯前駅は部分復旧しましたが、人吉〜肥後西村駅が運休中です。
車両基地は人吉駅にあるため、部分復旧の際には列車が道路で運ばれていきました。
くま川鉄道のホームは、外から跨線橋を登って繋がれています。
くま川鉄道の駅名は人吉温泉駅で、少し異なります。
駅舎側の景色を見てみますと、3つのホームを構内踏切で渡す珍しい構造。くま川鉄道へ直接乗り換えられるようになっています。
反対方向を見てみると、かなり枯れ草が目立っていました。
くま川鉄道のホームも立入禁止なので、入ることができません。
駅前にはからくり時計、3〜10月は9〜18時、11〜2月は9〜17時の毎時に作動します。
『球磨の六調子』をアレンジした音楽が3分ほど流れ、それに合わせて人形が踊ります。
駅前に並んできましたのは、4台の大型バス。こちらはくま川鉄道の代行輸送でして、ほぼ全てが高校生の利用です。
くま川鉄道は国が復旧費の大半を負担する支援事業を活用し、一部区間が復旧しました。
まだ見通しは立っていないものの、被害の大きな区間を含む全線再開がされると思われます。
一方で、いまだ行く先が何も決まっていない肥薩線。全国トップで面白い路線と言っても過言ではなく、なんとかもう一度観光列車の走る姿を見せてほしいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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