JR北海道 鉄道ニュース

【新駅・おおぞらオール261系へ】JR北海道 2022春ダイヤ改正に関する情報発表

2021年9月15日

9月15日、JR北海道は2022年春に行うダイヤ改正に関する情報を発表しました。

中でも重要なポイントについて見ていきましょう。

ただし発表されたのは2021年9月15日現在検討中のものです。今後変更される可能性もあります。

利便性・サービスの向上

特急おおぞらのオール261系化

261系22両の追加投入によって、12本中6本運行されている283系の特急おおぞらが全て261系に置き換わります。

また、今回のプレスリリースでは言及されていませんが、特急北斗についても2022年度までに261系への統一が予定されています。

車両の置き換えによって携帯電話充電コーナーが設置され、長時間の乗車でも安心です。

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H100形による運行列車拡大

2020年春よりキハ40からH100に順次置き換えられているローカル線区間。2022春には30両が追加投入され、更に置き換えが進みます。

 

・根室本線(新得~帯広~釧路)…全54本

現在は1本もH100形による運行がされていませんが、全ての列車が一度に置き換えられます。

・石北本線(旭川~上川)…24本中19本追加置き換え

2021年春より2本が置き換えられている当区間。これにより24本中21本がH100形による運行となります。

これによる所要時間の短縮も検討されています。



「ロイズタウン駅」「名寄高校駅」の開業・ダイヤ見直し

学園都市線(札沼線)「ロイズタウン駅」

注目されていた停車列車ですが、全84本中約9割が停車するとのことです。これはダイヤ制約上最大限であり、新駅開業に合わせた周辺の開発によってどのような変化が見込まれるか気になります。

参考
【学園都市線(札沼線)の将来】駅名改称・新駅開業 ロイズタウン駅の工事現場を訪問[2021北東パスローカル(3)]

2020年5月、札沼線(学園都市線)の末端部分が廃線となり、学園都市線は札幌地区の都市輸送の役割に特化しています。 そんな学園都市線では2022年春、駅名の改称や新駅の開業など大きな変化があります。 ...

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宗谷本線「名寄高校駅」

名寄高校の最寄駅とされている東風連駅ですが、名寄市の要望を受けて高校から200mの場所に移転・改称。

現在快速なよろは東風連駅に停まっていませんが、名寄高校駅が開業したら普通・快速24本全ての列車が停車する計画です。

宗谷本線に新駅が誕生!通学が便利になる名寄高校駅の工事現場を訪問[駅通過禁止!青春18きっぷ各駅停車で日本縦断(5-1)]

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北海道新幹線と特急北斗の接続改善検討

該当するのは上下10本程度、最大で20分程度の短縮です。これによって多少本州との新幹線・鉄道利用の促進も期待できます。

このような利用者は観光客がメインと予想されるため、旅行産業の回帰を見込んだと推測されます。



固定費の削減

列車の減車・臨時化

特急おおぞら閑散期の自由席1両へ

現在5両編成として運行している特急おおぞらですが、利用者が少ないときに1両減らすことで動力費を削減できます。

 

札幌~旭川特急列車の輸送力削減

前後30分の列車で代替可能なライラック2本を臨時化、繁忙期に限定した運行になります。

また、2021年春のダイヤ改正で土休日運転とした臨時カムイ4本について運転日の縮小を検討しています。

その他、札幌圏やそれ以外でも運行本数の削減や減両などの見直しが行われます。

 

7駅廃止の方針

根室本線(花咲線)の1駅、宗谷本線の1駅、函館本線の5駅、計7駅を廃止の方向で関係自治体と協議中です。

そのうち宗谷本線1駅については、今年度より中川町が維持している歌内駅の廃止がすでに報道されています。

JR北海道は根室本線の糸魚沢駅の廃止を検討しており、6月には地元住民に説明会を開いています。

 

以上による経費節減効果は、動力費が年間約7千万円 、駅廃止が年間約1千万円の計約8千万円。(人件費、清掃費等については精査中)

利用者としては結構大規模な経費削減に取り組んているように映りますが、実際にはこの程度というのが現実です。

コロナ禍がJR北海道の経営状況に追い打ちをかけている現状、この苦境を乗り越えるための経費節減として仕方がないのでしょう。

一方で新たな時代へと向かう様々な取り組みが功を奏すことを願っています。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

(PDF)【社長会見】来春のダイヤ見直しについて

参考
【2021年度版】JR北海道路線/駅廃止に関する情報リスト

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