札幌〜釧路を結ぶ特急おおぞらには白い261系と青い283系、2種類の車両が使われています。
そしてJR北海道は283系を来春のダイヤ改正で261系に置き換えると発表しました。
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【新駅・おおぞらオール261系へ】JR北海道 2022春ダイヤ改正に関する情報発表
9月15日、JR北海道は2022年春に行うダイヤ改正に関する情報を発表しました。 中でも重要なポイントについて見ていきましょう。 ただし発表されたのは2021年9月15日現在検討中のものです。今後変更 ...
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もしかしたらこれが最後の283系乗車の機会になるかもしれないと思い、今回はすべての等級の座席を試す事にします。
車両編成として、2号車がグリーン車、1・3号車が指定席、4・5号車が自由席です。
来春には閑散期において両数を削減、自由席車両が4号車だけになります。
今回は指定席を取っているので、まだ釧路駅に停車しているうちに5号車の自由席を見てみることにしました。
JR初期感のある座席の形、モケットの色も落ち着いています。
テーブルは座席幅より一回り縮小したサイズで、最近の車両と比べるとちょっと小さく感じてしまいます。
また、簡単なフットレストも備えられていました。
JR北海道は自由席よりも指定席の方がグレードが高くなっています。
4号車については自由席でありながら指定席の座席なのでお得です。
指定席の車内に入ると、特急北斗などで見慣れた座席が並んでいます。
肉厚の大きな座席で、スタイリッシュな感じより快適性を重視したような立派さです。
こちらは2006年より改装が始まったグレードアップ指定席になります。
枕も備えられており、長距離の移動でも非常に快適。
自由席と異なってフットレストはありませんが、足下は広々しています。
テーブルは座席幅と同じ大きさになって、パソコンも置けるサイズです。
釧路駅を出発。
釧路市はコロナ禍以前、中国人観光客が非常に多くたいへん賑わっていところ。
国際航路の上でも重要な地点に位置し、札幌間との速達輸送は不可欠です。
新釧路川を渡ると、2021年夏で閉鎖してしまった日本製紙釧路工場が見えてきました。
釧路の工業を支えた非常に大きな施設で、市街地には寄せ書きまであったほどです。
その後左手には太平洋が一望できます。
特急(スーパー)おおぞらはかつて130km/hで走行していましたが、2011年に発生した石勝線列車脱線火災事故により、現在は110km/hに抑えられています。
最速3時間35分で札幌〜釧路を結ぶ役割は、この283系に託されていました。
次の停車駅はワインの有名な池田駅。釧路駅からは1時間以上ノンストップです。
釧路と並ぶ道東の都市、帯広駅に到着しました。
札幌から帯広までは特急とかちが走っており、使用されている車両は既に261系に統一されています。
それでは最後にグリーン車へ移ります。
枕の両側には頭をもたれさせられるような囲いがあり、包み込まれるような座席。
東海道新幹線のグリーン車にも似ています。
フットレストは上に上げられているので、使わなければその下で足を伸ばすことも可能。
もちろんパタンと広げれば靴を脱いでくつろげます。
肘掛けにはドリンクホルダーも設置。
座席のシートピッチが広いので、背面テーブルは使いやすいよう手前に引き出すことができます。
コンセントもあるので長時間の乗車も安心。パソコン作業もできます。
トンネル区間の多い石勝線を通りますが、読書灯があれば影響が少なく手元を照らせます。
その他座席についてはこちらをご覧になってみて下さい。
新得〜新夕張は特急列車しか走らない区間、険しい山道をトンネルで突っ切ります。
また、途中では特急とかちとの行き違いが行われました。
電光掲示板を見ていると、横にはあまり見かけないランプが付いています。
お手洗いの空室を知らせるのとは反対の左側にある帽子のランプ、これが車掌さん車掌室にいるかどうかのサインです。
車掌室は部屋というよりもカウンターみたいになっていて、オープンな感じでした。
千歳線へ入る南千歳駅にて下車。快適なグリーン車の旅も終わりです。
まもなく終わってしまうキハ283系による特急おおぞら。気動車でありながらかつて130km/h運転をしていたこの列車に是非乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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