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廃駅になるとは思えない 駅移転で新駅舎になった新冠駅へ。
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日高本線の代行バスで南下し続け、浦河駅にやってきました。
線路沿いにバス停があり、ここで下車したのは僕一人でした。
バス停の前には大きな道路もあって、向かいには浦河町役場が建ちます。
しかしバス停近くにある駅入り口は、御覧のようなただの跨線橋だけです。
跨線橋を渡って反対側には駅舎があり、明らかにこちらが駅の正面となります。
一方で駅前は比較的こぢんまりとした様子で、さかえているのは明らかに反対側。なぜこのような状態になっているのでしょうか。
実は現在、町役場のあるあたりは駅開業時にはまだ海の上。後からここが埋め立てられたことで発展していったのです。
そういうわけで駅の正面と街の中心地が反対になっています。
駅舎内には現在でも営業している窓口がありましたが、営業時間ではありません。
営業時間になるまで浦河の街へ行き、再び駅へ戻ってきました。
駅舎は開業当時からの木造駅舎。屋根などからも古さが感じられる雰囲気の良い建物です。
駅の待合室にはベンチが3つ置かれていて、長いクッションが置かれています。
乗車人数は1日6〜7人とのこと、さらにバス停で待つ人がほとんどと考えると、この待合室を使う人はあまり…。
みどりの窓口がある浦河駅、日高本線でJRの社員さんがいらっしゃるのは他に静内駅だけです。
ここにはマルスも設置されているので、入場券や通常のきっぷも購入できます。
一方で改札業務は行っていないので入鋏印は無いとのことでした。
営業時間は12:00~16:20と短い上、営業日は水・土と第2・第4月曜日。かなり訪問の難易度が高い駅です。
それでは駅構内へ。
ホームは1面1線の単式構造。しかしかつては左の敷地にホームがありました。
ホーム上に飾られた絵は2003年、浦河高校の方が描いたそうです。
ホーム上屋や跨線橋には古レール、カーブしたのと組み合わせて使われています。
そういえばホーローの駅名標がありませんでした。盗難防止のためでしょうか?
跨線橋には青色申告の標語が書かれています。そのすぐ右には、かつて島式ホームへ降りていた口がふさがれた跡が見られました。
交換設備が廃止されたことで、跨線橋が浦河町によって自由通路に改造されたのです。
跨線橋はかなり錆びており、階段は木製です。
上からは駅構内を見下ろせますが、窓の汚れが結構ひどいので曇ってしまいました。
国道側から見る浦河駅はなかなかの年季があり、手前の枯れた草にも哀しさが感じられます。
苫小牧方には日高線 運輸営業所 浦河駅と書かれた建物がありました。
とは言っても鉄道が動いていないのですから、営業している雰囲気は全然感じられません。
浦臼駅の窓口が開くまでの間行っていました、浦河の街も少しご紹介します。
一番の目的は北の大地の入場券を購入するのに浦河観光協会へ行くため。浦河駅にはみどりの窓口がありますが、営業時間が短いことから購入しやすいように別の場所で販売しているのでしょう。
踏切から駅を見てみると跨線橋も立派で、かなり大きな駅に見えてしまいます。
線路の形も湾曲していて、かつての交換設備の跡が見られました。
歩いて10分もかからないうちに観光協会に到着、営業時間は9:00~18:00です。
ここではアイスクリームなどのほかに日高本線のグッズなんかも販売されていました。
そこで販売されているのが浦河駅の北の大地の入場券。
サラブレッドの向こうを日高本線の特別車両が走ります。
しばらく街の中を歩いていて一番驚いたのは、電線の地中化がされていることです。電線が無くて居心地の良い街並みでした。
他にもショッピングセンターや図書館などの施設もあり、比較的生活に困らなさそうな様子です。
浦河のバス停から再び代行バスに乗車。
浦河の街を通りながら終点、様似駅へ向かいます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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