(アイキャッチ画像:Toshinori baba-Own work,CC表示-継承4.0
https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Ueno_tokyo_line_E231.JPG#mw-jump-to-licenseより)
JR東日本は羽田空港アクセス線の建設を計画しています。
国土交通省はこの路線の鉄道事業を許可、2029年に開業が予定されており、東京から羽田空港を結ぶ非常に重要なルートになることでしょう。
新たに建設される区間は東京貨物ターミナル~羽田空港新駅(仮)間の約5.0km。途中に駅は建設されず、新駅は羽田空港に作られる1駅のみです
現在、浜松町から東京貨物ターミナルには、休止中の東海道貨物線(大汐線)があります。
今回は休止中の路線を旅客化し活用、更に東京貨タから羽田空港に延伸することで空港のアクセス路線となるのです。
(Ippukucho-Own work,CC表示-継承3.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:TokyoMonorailAroundHamamatsuchoStation.jpgより)
しかし、羽田空港から浜松町まで鉄道でつながるだけなら東京駅へ行くのに乗り換えが必要。利便性は東京モノレールとほとんど変わりません。
そこで羽田空港アクセス線を東海道本線(上野東京ライン)に接続して東京駅へ直通、さらに宇都宮・高崎方面、常磐方面へ直通させる計画が示されています。(東山手ルート)
直通のために改良されるのがオレンジの丸のところ。特に田町駅周辺の線路が変わっていきます。
現在、田町駅周辺では東海道本線と貨物線が離れています。これらを直通させるには真横を走る東海道新幹線を越える必要があります。
そこで利用されるのが、留置線になっている山手線の線路1本分。
上の図のように線路を1つずつずらすことで…
東海道本線上下線の間に羽田空港アクセス線が作られ、トンネルを通って東海道貨物線へと入る予定です。
1日あたり片道144本、1時間あたり8本の運行計画がされており、15両編成に対応するとのこと。
過去の発表によると羽田空港~東京駅間の所要時間は18分程度とされています。
東京モノレール経由では28分、京浜急行経由では33分かかっているのに比べると、相当短くなるということがよく分かります。
特に東京モノレールはJR東日本の子会社。JR線が開業することで競合となりますが、お互い上手く住み分けができるのか、気になるところです。
羽田空港アクセス線の計画はこれだけで終わりません。今後はりんかい線を改良、京葉線へ直通させる構想もあります。(臨海部ルート)
さらに東京貨物ターミナルからりんかい線の大井町駅へ合流する新線を敷き、新宿方面へ向かう西山手ルートも構想中です。
羽田空港に関連する鉄道路線はますます変わっていきます。これからどんな風に改良されるのか、とても楽しみです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。