【新しい特急いしづち】8000系リニューアルデビュー!自由&指定何が変わった?[2312いしづち(5)]
岡山・高松〜松山を結ぶ特急しおかぜ・いしづち号。 使用される車両のうち、古い方が8000系電車です。 このたび2度目のリニューアルが行われまして、12月23日に初めての営業運転を迎えまし ...
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愛媛県松山市と香川県高松市の間には、特急いしづちが結ばれています。
松山〜岡山を結ぶ特急しおかぜ号と連結して走り、四国において最も重要な特急幹線の一つです。
JR四国は新型車両を投入したり、従来の車両をリニューアルしたりして居住性を向上させています。
一方で、特急列車のライバルになっているのが高速バス「坊ちゃんエクスプレス」。2022年7月から12往復中4往復を特急にしました。
松山市駅〜高松駅における高速バス特急便の所要時間は、2時間17分。特急いしづち号の最速2時間19分より短くなっています。
そんな松山〜高松の高速バスでは、3列シートを採用している便まで。
非常に快適な移動を提供してくれる、特急列車に対抗した高速バス。今回はこちらに乗ってみます。
坊ちゃんエクスプレスは、JR松山駅前ロータリーのバス乗り場から出発します。
JR松山駅〜高松駅高速BTの料金は、片道4,400円・往復8,400円。特急いしづち号指定席では片道6,490円であり、バスの方が2,000円安いです。
一方でJRも高松〜松山の企画乗車券を発売しており、指定席往復トク割きっぷなら、往復8,400円で高速バスと同額まで抑えられます。
ここから四国各都市、一部は本州方面へ高速バスが出ています。
その中でも本数が多いのが、高松〜松山を結ぶ坊ちゃんエクスプレス。
ジェイアール四国バス、伊予鉄バス、四国高速バスの共同運行便です。JR四国の子会社であるジェイアール四国バスが、特急列車に対抗した高速バスを走らせているのが、また面白いところ。
今回乗車するのは、四国高速バスさんによる運行便。
共同運行を行なっている3社のうち、こちらだけ特別な車両になっているんです。というのも…
各座席が完全に独立した、3列シート。まるで夜行バスのような広々座席です!
昼行バスといったら大抵2+2の座席配列で、高松〜松山でも他2社運行の場合は4列シート。しかし、四国高速バスの便は3列シートで乗り得です。
3列の座席はややずらした位置関係で、お互いの視界に配慮されています。
また、各座席の肘掛け下にはUSB充電ポートも。
特急いしづち号では新型車両かリニューアル車両でないとコンセントが無いので、スマートフォン等の充電に心配ないのは嬉しいですね。
その他リクライニングやフットレストなど、完全に夜行バス仕様です。
13:20 JR松山駅 発
今回は途中の停留所が少ない、特急便を選択。
松山市内と高松市内、ご覧の停留所にのみ停まります。
路面電車が走る松山市、前面では列車が行き合う姿も見られます。
JR松山駅は中心市街地から外れており、中心部にあるのは伊予鉄道の松山市駅です。
高島屋が入っている大きな駅ビルがあったりと、明らかにこちらの規模の方が大きいです。
特急いしづち号に乗ろうとするとJR松山駅へ行かなければならないですが、高速バスなら松山市駅からも乗れるのが便利。
特急はメインストリートとなっている、大街道を通過。
松山市側で最後の乗車停留所となる、松山インター口を出ました。
ここから松山自動車道に入ります。
道路の角度的に石鎚山が見えていると思うのですが、いつまで経ってもどれなのか分からないでいます笑
撮影当時建設中だった東温スマートIC横を通過。2024年3月23日に開業しました。
松山自動車道は愛媛県第二の都市である今治市を経由せず、高縄半島をショートカットしています。
一方でJR予讃線は高縄半島を迂回して今治市を経由するので、その分遠回りになっているのです。
特急でなければ、このあたりの川内ICから高速バスに乗ることもできます。
高速バスは険しい山々を越え、西条市に入りました。
高縄半島のショートカットを終えて、瀬戸内海沿いへ。JR予讃線と同じようなルートを取ります。
いよ小松ICで、今治小松道が分かれます。
松山自動車道から今治へ向かうための自動車道が枝分かれ。今治からしまなみ海道を通れば、本州へ渡ることもできます。
石鎚山SAを通過したあたりで、瀬戸内海が見えてきました。
瀬戸内工業地域では重工業が盛んで、煙を上げる工場の様子もはっきりと見られます。
西条市や新居浜市に関しては、特急でなくても高速バスは停まりません。
こういった途中駅からの需要を拾える点は、特急列車の利点でしょう。
製紙業の盛んなまち、四国中央市に入りました。
1日4往復だけ、市内の三島川之江インターにて乗降可能です。
その先、川之江JCTは四国の高速道路網で一番重要な地点。高松・松山・高知・徳島全ての自動車道の結節点です。
松山自動車道は川之江JCTで終わり、そのまま高松自動車道に入ります。
そして愛媛県から香川県に入りました。その先にあるのが、鳥越トンネル。
JR予讃線にも鳥越トンネルがあり、電化区間で日本一小さいトンネルと言われています。
穏やかな瀬戸内海とJR予讃線の線路を見ながら東へ。
そして岡山と香川を結ぶ、瀬戸大橋が見えてきました。
特急いしづち号は松山駅〜宇多津駅で、岡山行きの特急しおかぜ号と連結して走ります。宇多津駅で連結を外す作業があるため、少々停車時間が必要になっています。
高知方面へ向かうJR土讃線と交差。高松自動車道はJR予讃線よりも、内陸寄りを通っています。
坂出JCTで高松自動車道坂出支線が分岐。
坂出支線はそのまま、瀬戸大橋へ向かう瀬戸中央自動車道へ接続します。
高松西ICにて、自動車専用道を降ります。高松西インター北が、降車停留所の最初です。
高松自動車道の真下にある、国道11号を走っていきます。
向かった先は、ゆめタウン高松。中国四国地方で代表的なショッピングセンターです。
こちらで4,5人程度降りていかれました。
特急は栗林公園前停留所を通過。高松を代表する観光地です。
香川県の私鉄、高松琴平電気鉄道の高架を潜りつつ、県庁通り停留所で降りることもできます。
15:45 高松駅高速BT 着(22分遅れ)
少々遅れてしまいましたが、松山から高松まで非常に快適な旅を提供していただきました。
すぐに高松駅の改札に入ると、特急いしづち19号になる列車が停車中です。
おそらく、高松駅発車標に出ていた特急いしづち20号の折り返しとなります。
特に列車を見送った訳ではありませんが、特急列車と高速バスが同じ土俵に立っていることを感じさせられた光景でした。
より都市間の利便性が増した高速バス、ぜひ3列シートを狙いつつ乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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