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【倒壊した濁川鉄橋】復旧作業を観察 磐越西線4/1より運行再開[超快速(4)]

2023年2月24日

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福島県会津地方の中心駅、ここは会津若松駅です。

東西南北4方向に鉄道が分岐しており、古くからターミナル駅として機能しました。

 

特に上越線が開通していない時代、磐越西線は東京から新潟を結ぶルートの一つとして活躍。特に橋脚を代表とする鉄道構造物の歴史的価値が非常に高いです。

 

そんな磐越西線ですが、2022年夏の豪雨で被災して濁川橋梁が倒壊。喜多方〜山都で代行バスを運行しています。

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JR東日本は磐越西線について、2023年4月1日より運行を再開すると発表。今日は現在進められている復旧工事の様子を見てみます。(訪問日:2023年2月24日)



会津若松駅から喜多方行きの普通列車に乗車。

2022年春のダイヤ改正で、会津若松〜喜多方の定期列車はすべてディーゼル車になりました。

 

郡山〜会津若松〜新津を結ぶ磐越西線ですが、会津若松駅で進行方向を変えているため系統が分離されます。

喜多方まで走る電車は観光列車フルーティアふくしまだけで、これも引退が発表済み。今後は経費削減のため、電化設備の撤去に取り掛かることがほぼ確実と言えます。

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終点の喜多方駅に到着しました。

ここから先へ進む場合は代行バスに乗車。山都駅から普通列車に乗り換える必要があります。

 

喜多方駅から濁川橋梁までは、歩いて15分ほどです。

 

線路に沿って西へ向かうと、大きなクレーンが見えてきました。

 

こちらが、現在復旧工事の進む濁川橋梁です。



豪雨災害直後に訪れたときの様子と比較してみます。

橋脚が大きく傾き、手前の橋台もそれに連なっています。奥の橋台は完全に落ちている状況です。

 

現在は橋台を新しく建設しているところ。その横には橋脚が用意されていて、クレーンで釣り上げて元の場所に戻すのでしょう。

 

今度は少し遠くから。橋脚が完全に落ちて、線路が垂れているのが分かります。

 

橋台については落ちてしまったものを再利用するみたいです。

 

反対側に回り込んでみると、橋台の工事が目立っています。

これは新しいものを作っているのか、前あったのを修復しつつ再利用しているのか、まだ分からないところです。橋台よりも耐久性的に再利用しづらそうですが…。

 

磐越西線はJR東日本が見直し対象としている赤字線区に含まれており、2021年度の喜多方~野沢データは赤字額7億8600万円、輸送密度402(人/日)です。

 

かなり厳しい数値の中ですが、今回復旧が行われたのは喜ぶべきこと。人気の観光列車SLばんえつ物語号の復活も期待したいです。

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