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世界初の乗り物が徳島・高知に!阿佐海岸鉄道のDMV試運転を見てきた。[四国沖縄(2)]
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こちらは高知県の県庁所在地の高知駅です。
四国を縦に貫くようにして伸びている土讃線の途中駅。
今回はここから香川県高松駅まで、在来線の普通/快速列車で向かいます。
その道のりは非常に険しい山中です。その道中の厳しさをご覧いただければと思います。
5:41、阿波池田行きの普通列車が高知駅を出発しました。
この列車は土讃線普通列車の始発列車です。
街の中では高架を走り、その上には留置線が置かれています。
途中では高知から運用に就く特急車両が送り込まれていきました。
こちらは後免(ごめん)駅、謝っているようだということで非常に有名な駅名です。
土佐山田駅で8分間の停車。
ここで高知方面からの特急が追い抜いて行きました。
ここまではそれなりの街を走っていましたが、いよいよ列車は四国山地へ向かいます。
左右では草が生い茂って、こちらに迫ってくるようでした。
前面を見てみると線路が段々登っていて、標高が高くなっていることが分かります。
さらにトンネルも多く見られるようになりました。
真っ暗なトンネルを抜けるたびに窓の外はますます緑が濃くなってきます。
そんな道を走っていると、何やら線路が脇道に逸れていきました。
あの先には新改駅という駅があって、停車する列車は一度分岐先へ入線。バックした後再び進行方向を変え、この先へ進みます。
この列車は通過のため横を素通りしてしまいますが、四国で2つだけのスイッチバック構造です。
土讃線のトンネルは長くまっすぐ貫かれており、長い間走ってもかなり小さい入り口の光を見続けることができます。
ここまでは秘境感あふれる場所を走っていましたが、ここで生活を営む方の集落も現れてきます。
続いては鉄橋の上にあるという非常に面白い駅、土佐北川駅です。
この駅はちょうど穴内川を渡る鉄橋上に設置されています。
ちょうど反対方向の列車と行き違いとのことなので降りてみましたが、トラスに囲われているのは何だか不思議な感覚です。
駅の外へはホーム下の空中通路?を歩くことになります。
列車が出発して全体像が現れると、大きな鉄橋に駅があるというのはどう言う事なのか、その凄さを実感できました。
こちらは土讃線の中でも有名である大歩危駅です。
原始的な吊橋である祖谷のかずら橋が存在していて、スリル満点の観光を楽しめます。
ここからは岩々も険しい渓谷の景色です。
大歩危と兄弟のような駅である小歩危駅。まるで山と一体化したホームとなっています。
列車は終点の阿波池田駅に到着します。
その手前で見られたのが池田球場。
この地には春夏甲子園で3回の優勝を誇る池田高校があることで有名です。
阿波池田駅で接続する普通列車琴平行きに乗車します。
阿波池田駅は三好市の中心部に位置しており、家々が立ち並ぶ住宅街が広がります。
次の佃駅からは徳島線が分岐します。
この路線は吉野川に沿って、徳島県の北の辺に並行して走る路線です。
一方で土讃線はその吉野川を渡って北上、再び山の中へと入っていきます。
トンネルを抜けて停車するのは秘境駅としても知られる坪尻駅です。
また、この駅はスイッチバック駅でもあります。
駅に停車するため、ポイントから左側の線路へ入線しました。
この駅では10分以上の時間停車するため、多くの方が撮影しようと降りていかれます。
土讃線の線路はご覧の通り急勾配なのですが、このような斜めの所では駅を作れません。
そこでスイッチバック構造にし、ホームに停車する線路と通過する線路が分けられています。
ちょうど赤い2700系気動車、特急南風が追い抜いて行きました。
発車時刻になると運転士さんは反対側の運転台へ移動されます。
先程とは反対方面に向かって出発。
ポイントを過ぎて今度は引込線へ入りました。
再び運転士さんが前へ戻ってきて、今度は引込線から右側の本線へ。
上から見下ろすようにして坪尻駅に別れを告げます。
トンネルを抜け、香川県に入りました。
こちらは黒川駅。手前には立派な植物が茂っており、上から見下ろす形で田園風景を見られます。
終点の琴平駅に到着。
言わずと知れた金比羅山の駅です。
ここから先、土讃線は電化区間へと入ります。
この車両は元々国鉄121系だったのですが、リニューアルと同時に7200系へ生まれ変わりました。
琴平駅から先は平野部となり、都市圏内輸送へ変わります。
高知県とを結ぶ土讃線はこちら、多度津駅で終わりとなりました。
ちょうどホームには観光列車、四国まんなか千年ものがたりが停まっていました。
四季折々の土讃線の景色を魅せ、車内では食事も楽ませてくれます。
宇多津駅から先、線路は瀬戸大橋へ分岐していきました。
普通列車は高松まで行きますが、坂出駅で一旦下車。
ここからはより早い後続の快速マリンライナーに乗車し、終点の高松まで行くことにしました。
高知〜高松の道のりは159.3km、今回の所要時間は4時間17分でした。
高知から高松まで在来線でじっくり乗車してみて、土讃線の山地の区間は非常に面白い区間であると再認識できました。
今回は通過便となってしまいましたが、新改駅についてもスイッチバックを楽しめたらと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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