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四国山地を越えよ!普通列車で四国を縦断(高知→高松)[四国沖縄(3)]
こちらは高知県の県庁所在地の高知駅です。 四国を縦に貫くようにして伸びている土讃線の途中駅。 今回はここから香川県高松駅まで、在来線の普通/快速列車で向かいます。 その道の ...
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可愛らしい『たかまつえきちゃん』のデザインされた駅舎、こちらは香川県高松駅です。
四国のスターバックスを巡っていたこの日、普通列車のフリーきっぷを持って移動をしていました。
そしてこれから松山へ向かうにあたって乗車するのはこちら、快速サンポート南風リレー号です。
四国では非常に珍しい自動改札機に切符を通して、改札内へ入ります。
なんでも詰め込んだような派手な列車名、使用されているのはJR四国7000系です。
ボックスシートもあるので長距離列車としては快適…かと思いきや、長距離列車には必須のアレがありません。
それはお手洗いです。これから5時間以上も乗車していくというのにも関わらず、自由にお手洗いへ行くことはできません。
この列車はトイレ無し列車としては全国最長と言うこともできます。
12:13、高松駅を出発しました。
奥にはマリンライナーのグリーン車が停まっており、ぜひとも乗ってみたいなあと思わされます。
しかし今回の任務はJR四国で最長のこの列車に乗るということ。
車庫に停まっている四国の魅力ある列車たちに見送られながら、旅のスタートです。
五色台と呼ばれる山々のふもと、高松貨物ターミナルにはコンテナがズラッと並んでいました。
列車は途中駅を次々と通過。
その中の鬼無駅ホームには桃太郎電鉄の石像が並んでいたりします。
通過区間の中では唯一端岡駅に停車。
高松周辺のJR駅では利用客が多い方で、実際降りていかれる方もいらっしゃいました。
瀬戸大橋の玄関口、坂出駅に到着しました。ここからは快速と名乗りながらも各駅停車となります。
この先右手には瀬戸大橋のトラス橋が広がります。
奥の岡山方面から東に高松、西に松山・高知が結ばれています。
続きまして宇多津駅に到着。
この駅もまた瀬戸大橋線の運行上重要な場所。先のトラス橋は宇多津駅の構内扱いになっています。
土讃線との乗換駅、多度津駅に到着しました。
この列車の名前には『南風リレー』と入っており、宇多津〜多度津で岡山から来た特急南風と接続しています。
この列車は高松から高知へ移動するのに利用されるということです。
海岸寺駅を過ぎると瀬戸内海の小さな島々が浮かんでいました。
海面にはモヤモヤ雲ができていて非常に幻想的です。
そこに一本、島に橋が架かったところがあります。
その近くで通過したのが1年に2日間だけ営業する臨時駅、津島ノ宮駅です。
あの橋の先にある津嶋神社へ行けるのが1年に2日だけ。それに合わせて駅が開けられます。
観音寺駅ではしばらくの停車です。
列車はここまで2両編成で運行されていました。
しかし観音寺駅から先はワンマン運転になり、後ろ1両は回送車両として締切になります。
その作業に加えて特急しおかぜ11号に追い越されるため、ここでは26分間の停車です。
車内にお手洗いがなかったとしてもこのような時間があるので、たとえ乗り通すとしてもそこまで気に掛ける必要は無いでしょう。
列車は再び海沿いを走ります。
北海道以外では珍しいように思う貨車駅舎、箕浦駅は海がすぐそこということで有名です。
香川県から愛媛県に入りました。
最初の駅は四国中央市、川之江駅です。
予讃線は海岸沿いを走るため山奥を走るということが少なく、内陸であっても田んぼの中に家々が立ち並ぶ景色が広がっています。
多喜浜駅にはJR四国のすまいるえきちゃん、西条市、新居浜市のキャラクターが描かれたのぼりが立っていました。
予讃線の伊予土居〜伊予西条と各駅が開業してから100年ということです。
新居浜市周辺は四国最大と言っても良い工業地帯。
出張でいらっしゃる方も多いのか、大手のビジネスホテルもあります。
伊予西条駅に到着しました。
ここでも特急しおかぜ13号が追い抜くため、37分間の停車です。
これまで乗ってきた列車が停まっている3番線ホーム、ここにもう1両列車がやってきました。
これは連結するというわけではなく、15:30発の多度津行きが同じホームにいるということです。
一方これまで回送として閉鎖されていた車両も開放されて、再び2両での運行になります。
駅の近くには新幹線に関連するミュージアムがあります。
ここにはスーパーはくとのような見た目のフリーゲージトレイン試験車両が停まっていました。
伊予桜井駅などいくつかの駅には昔ながらの駅舎が残されています。
伊予富田駅では5分程度の停車、しおかぜ24号との行き違いです。
愛媛県第二の都市、今治駅に到着。
予讃線は松山へ山の中を突っ切れば最短距離で行けますが、わざわざこの街を遠回りして経由します。
在来線では本線上に駅ができて便利になりましたが、四国新幹線が出来た場合最短距離を行くため、ここを経由しないのではとも言われています。
列車は威厳のある太陽石油の工場すぐ横を走っていきました。
そしてまたまた海の近くを走るようになり、今度は上から見下ろすことができます。
空はなんとなく黄色がかっていて、夕方が近づいているのだと実感させられました。
そんな途中にある駅は浅海駅。周辺の景色にピッタリの穏やかな駅名です。
海上には松山から柳井へと続く島々が並んでいました。
ここまですれ違うのは特急列車がほとんどでしたが、伊予和気駅では普通列車の登場です。
まだ田んぼも多いですが、住宅や大きな建物も見えるようになります。
松山駅がすぐ近くになると右側では高架化工事の様子を見られました。高架化は2023年の予定です。
17:31、終点の松山駅に到着しました。
高松から松山までの194.4kmを5時間18分。どう考えても長い普通列車なのですが、それほど長くは感じませんでした。
途中で長い休憩をできるのが良かったのかもしれません。
長距離列車としてそこまで目立っていない存在ですが、普通列車でこの2都市を移動される際にはぜひ利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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