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北海道行くのに一番おすすめの方法!東京から函館へ夜行バス・新幹線・ローカル線の旅[2021特急ニセコ(1)]
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ここは函館本線の始発駅、函館駅です。
函館と札幌は特急北斗で結ばれており、これは本州から青函トンネルを使って札幌へ行くルートにもなっています。
特急北斗は函館本線、室蘭本線、千歳線を経由する遠回りのルートです。
かつてはより距離が短い函館本線だけを経由する特急北海もあったのですが、現在定期特急列車は廃止されています。
これらのルートはそれぞれ海線、山線と呼ばれています。
しかし、本日は山線を経由する特急が臨時列車として走ります。それが今回乗車する特急ニセコです。
使用される車両はノースレインボーエクスプレス。
ジョイフルトレインとして作られた特別感のある車両になっています。
特急ニセコにこの車両が使用されるのは非常に珍しいこと。
ノースレインボーエクスプレスによる特急ニセコの旅を是非お楽しみ下さい。
この列車は札幌方面からやってきて折り返し、函館駅では車内清掃が行われます。
車内に入りましてやってきたのは展望席、2列目になりますが十分景色は楽しめます。
肘掛けにはもう鉄道で殆ど見なくなったオーディオ装置があったりと、時代を感じさせられるものです。
13:58、列車は函館駅を出発しました。
お隣の五稜郭駅に停車し、続いて停車駅の案内がされます。
七飯駅では特急北斗との行き違いのため運転停車。
この先新函館北斗を通らず山を緩やかに越える、藤城線が分かれていきます。
車庫から新幹線ホームへ登っていく高架線と併走し、新函館北斗駅に到着です。
別れていった藤城線と違ってこちらは急な上り坂。エンジン音を立てながら上り勾配を走ります。
そして真正面には駒ケ岳が見えてきます。これは普段の特急列車ではできない体験です。
多くの特急北斗が停まる大沼公園駅を通過します。
その先には大沼公園の島々が浮かぶ光景。いつも見られるものでもありますが、ハイデッカーだからかちょっと遠くまで見渡せている気がします。
赤井川駅では反対方向の普通列車がいて、車内から物珍しそうにお見送りしているお客さんもいらっしゃいました。
右手にはいつもの通り堂々とした駒ケ岳が見られます。この周囲を走っていくと同時にその形が変わっていきます。
続いての停車駅は森駅。
この駅は本当に海がすぐそこです。
線路が並ぶ先には全く障害物がなく、海も非常にきれいな青色です。
列車はこの先内浦湾沿いを走行。
奥には有珠山などの陸地が見えていて、特急北斗ならばあちらへ向かうことになります。
この列車の窓は上方向に広がっており、これによって開放感を与えてくれるのです。
また、トンネルを抜けていくのを前面で見るのも迫力があります。
この列車は八雲駅を通過。
特急北斗が全停車し、新幹線の駅も設置されるこの街をスルーしてしまうとは意外なところです。
函館本線にはいくつか廃止されて信号場となった場所があり、そのようなところは駅舎がそのまま残されています。
こちらはその一つ、北豊津信号場です。
海線と山線が分かれるポイント、長万部駅に入線します。
普段ならDECMOが停まっている線路へ入っています。
ホームに降り立つとなんだか怪しいヤツが。
こちらは長万部町のキャラクター、まんべくんです。
可愛らしい顔をしておいてかなりの毒舌、昔SNSで炎上した元祖お騒がせゆるキャラです。
向こう側には札幌から281系の特急北斗がやってきたところでした。
停車時間中に車内を少しご紹介します。
ハイデッカーの車両には高級感のある座席が並びます。
上にはテレビもついていて、団体列車など様々な用途で利用しやすいようになっています。
先にも少し触れましたが、窓がかなり上まで来ているとお分かりいただけるでしょう。
展望車両はご覧の通り。後方から展望を楽しむのは少々難しそうです。
まんべくんともお別れして、そろそろ長万部駅を出発です。
キハ40がジリジリと動いていくのと一緒にこちらの列車も発車します。
普段の特急列車であれば右側の海線へ向かうところ、今日は左へ入りました。
少し進んでいくとディーゼルエンジンの音がかなり響くようになりました。やはりここは勾配がきついようです。
特急街道が海線になったのはそちらの方が大きな街が多かったこと、そして勾配がきつくないためでした。
山線内で最初の停車駅は黒松内駅です。
この街はブナ北限の地として知られ、町としてもそれをアピールしているようです。
列車はまだまだ秋の色に染まりつつある山の中を走ることになります。
ニセコ連邦の一部、おそらくニセコアンヌプリが顔を出して来ました。
視点を下ろして目の前を見てみますと黄金色に輝く小麦畑が広がっています。
しばらくするとニセコ連峰が全体的に見渡せるようになりました。
蘭越町の駅、昆布駅に到着。
駅舎周辺がテーマパークのように整備されており、ローカル線らしさはありません。
ここで座席は後ろの方へ。快走しながらどんどん後ろへ流れて来る景色を楽しめます。
列車名でもある山線の中で中心的な観光地、ニセコ駅に到着。
駅舎もログハウス調のものになっています。
ホームでは駅舎にある茶房ヌプリの駅長犬、「ハーディ」がお迎えしてくれました。
ニセコ駅からは羊蹄山を見ることができ、パステルチックな列車と空の色が合っています。
ここでは普通列車のDECMOと行き違いです。
ニセコ駅からは観光協会さんによる車内販売が行われます。
メニューはこちら。地元の食材を使った様々な商品を取り扱っています。
買いましたのはダチョウどら焼とべこもちです。
ダチョウの卵を使っているというどら焼きは記事がより濃厚になっていました。
一方べこもちは三色団子くらいの弾力で、さらに甘くした感じです。
羊蹄山も後方に移ってきまして、そろそろお別れです。
倶知安駅に到着。
ここではお弁当関係の販売が行われます。
一つは予め予約が必要な倶知安じゃがいも弁当、そしてこちらには予約不要の豪雪うどんの販売がされていました。
観光協会の方々に見送られまして、倶知安駅を出発しました。
今回は倶知安じゃがいも弁当を予約しておきました。
ニセコ地区のパンフレットとともにかなり大きなものとなっています。
包装紙にはイラストを交えた倶知安町の地図が可愛らしく描かれていました。
お弁当はご覧の通り、様々な具材が詰まった素敵なものです。
じゃがいもはもちろん、様々な食材を使用していることがよく分かります。
じゃがいも弁当というくらいですから、じゃがいもに注目すべきところです。
『五四〇の○○』というのがいくつかありましたが、五四〇とはじゃがいもの品種。じゃがいもとしてはかなり甘くて、非常に食べやすいものでした。
小沢駅では数分停車し、普通列車と行き違いです。
だいぶ日が落ちてきて、周辺は完全に真っ暗になりました。
今日は中秋の名月の前日、空には金色に輝く月が空を照らし、稜線をくっきり描いています。
余市駅に到着しました。
この町はりんごなど果物が特産で、ニッカウヰスキーの生まれた地でもあります。
続いては小樽駅に到着。
観光都市としての位置づけが強く、小樽運河をはじめとして様々な観光地があります。
銭函あたりの海の景色、奥の方には点々と海岸沿いの街が現れていました。
札幌市内に入りまして、手稲駅に到着。
札幌市街地の高層マンションなんかも現れてきて、かなりの街となりました。
そして辺りはビルだらけの大都会に。
終点の札幌、北海道一の大ターミナルへ入線していきます。
開放感あふれる車内設計のおかげでいつも以上に景色を楽しめました。
また、緊急事態宣言が出ている状況で最大限のおもてなしをしてくださった方々には感謝です。
これに乗って終わりではなく、その場所へ旅行してみる、そのような形でお返しできたらと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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