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ここは福岡市営地下鉄空港線の終着駅、福岡空港駅です。
都市部からのアクセスが便利と言われる福岡空港。それもそのはずで、中心繁華街や西鉄バスターミナルがある天神、大ターミナル駅の博多駅から地下鉄数駅で行くことができるのです。
そんな福岡市営地下鉄の路線の一つである七隈線。
2016年には博多駅前道路陥没事故が発生して2年遅れましたが、本日2023年3月27日に延伸開業しました。
これまで結んでいたのは橋本駅から天神南駅ですが、それが博多駅までやって来ました。これがどのような点で利便性向上したのかに注目しつつ、実際に現地の様子をご紹介します。
福岡空港から地下鉄空港線に乗車。
今日から「地下鉄七隈線は乗り換え」の案内が入りました、博多駅で下車します。
地下3階の博多駅空港線ホームに到着です。ここから七隈線へ乗り換えてみます。
まずは空港線ホーム姪浜方の突き当たりへ。上へ登ると博多改札口、これまで閉ざされていた下へ行くと、七隈線ホームです。
ここには動く歩道が設置されています。空港からのお客さんなど、大きな荷物を持っている方を想定しているのでしょう。
動く歩道の終端先、地下4階からエスカレーターを降りれば、地下5階が七隈線ホームです。
これまで福岡空港から七隈線沿線は、空港線天神駅から七隈線天神南駅まで400mほど歩く必要(のちほど紹介)がありました。それが博多駅の改札内で乗り換え可能になり、明らかに便利になっています。
また、単純に七隈線が博多駅という中心地まで来たことも、非常に大きな利便性向上です。
ここで、博多駅の外側から七隈線ホームまでの経路も見てみましょう。七隈線であれば、地下鉄入り口の「中4」「西14」「西15」からがスムーズ。
ここからかなり地下深くまで潜っていきます。これは七隈線が、JR博多シティよりさらに深いところに設けられたためです。
有人改札はラインカラーの緑色ですが、全体的には白く清楚感あるデザイン性でした。
ここまで地下構造を解説してきましたが、横から見た構内図がこちらになります。
博多駅地下5階の七隈線ホームに来ました。
島式ホームの1面2線で、3,4番線ホームと付けられています。
ホームドアには大々的な広告。駅名標は他の七隈線の駅と異なり、反射しないタイプです。
この七隈線については現在バスが主流の、福岡空港国際線ターミナルへ延伸構想もあります。これもできたら本当に凄いですが、そのような日は来るのでしょうか?
それでは七隈線橋本行きに乗り込みます。
かなり丸っこい顔をしていまして、おもちゃみたいな見た目。前面展望なども楽しめます。
今日なら表示をされている、博多〜天神南。駅ナンバリングは半々です。
博多駅を発車。鉄道ファンでない方々も写真を撮られて、新しい路線の様子に興味津々です。
延伸区間開業による唯一の新駅、櫛田神社前駅で下車しました。
壁面など本当にピカピカで、やっぱり新駅に来るのは楽しいものです。
ホームや改札階の床には、櫛田神社の石畳参道をイメージしたデザインの、床タイルを採用しています。天井を見ても神社の庇っぽさが表現されていました。
改札階へ上がってきたところ、お手洗い周辺は光沢ある深緑色のタイルで揃っていました。
そして改札方面のコンコースに目をやると、改札外と一体化した開放感。色々展示物も視界に入り、興味が湧いてきます。
こちらも有人改札部分は深緑色で統一されています。
ここは中洲川端駅まで400m、改札外乗り換えはできませんが、徒歩圏内です。
櫛田神社前駅では七隈線延伸を記念して、イチョウ色のICカードはやかけんを販売していました。
代表的な出口となっている、1番出口へ。
地上階と歩道橋階で降りられる形、高い方の歩道橋階に来ました。
ここからキャナルシティ博多へ直結しており、交通アクセスが向上。これまで祇園駅や中洲川端駅などから歩いていたのが、非常に便利になりました。
下を見下ろすと、それぞれ出口がぽこぽこと湧いています。
ここは祇園町西交差点、ホームははかた駅前通りの地下に位置していました。
改札内で気になっていた、展示スペース。ちょっとした博物館みたいな雰囲気です。
博多人形や博多織など伝統工芸品が並んでいました。
他にも切り絵みたいに櫛田神社が刻まれていました。落ち着いた雰囲気を残しながら、神社の荘厳さを演出する、地味になりがちな地下駅なのに非常に素敵な空間です。
再び橋本行きに乗り込みまして、次が昨日までの終点、天神南駅です。
車両間部分にも大きめのディスプレイが備えられており、周りが鏡のように銀ピカなのが列車感がありません。
新駅らしくデザイン性に富んでいた、駅の明るい空間を出発。
駅を出るとシールドマシンで掘ったであろう、まん丸のトンネルへ入ります。
細かい窪みを観察できて、これが流れていくのも非常に面白いポイント。
駅の様子からも分かる通り、七隈線はかなり地下深くを走っていますが、これは那珂川、博多川の下を潜っているためです。
これが四角くなると、駅のような構造物が近づきます。
天神南駅に到着しました。
このディスプレイで気がついたのですが、七隈線は4両編成なんですね。
そして、ホーム端は2両分くらいガラス張りになっていて、車両が増えても対応できそうです。
駅名標は隣の櫛田神社前駅が、シールで貼ってありました。まさかこれから残り続ける新駅をこの対応とは驚き。
博多側から営業列車が侵入してくるのも、今日が初めて。端っこはホームドアが無く透明なので、こちらで撮影する方も多かったです。
最初の方に少し触れましたが、七隈線天神南駅と空港線天神駅は改札外乗り継ぎに対応していました。
ただし、一度改札を出てかなり歩かなければならず、不便だったと聞きます。
そこで、昨日までの乗り換えを試しにやってみましょう。
ここにも示されている通り、天神駅と天神南駅の間には改札外乗り継ぎの制度があって、一度改札を出ても通し運賃で計算されていました。
もう博多駅の改札内で乗り換えられるので、それは廃止になっています。
乗り換えの通路として使われていたのが、天神地下街てます。ちょっとレトロさを感じさせる、おしゃれな空間です。
歩くこと400m以上、ようやく空港線の改札に来ました。
七隈線から福岡空港へ行く荷物の多い人が、こんな乗り換えをしていたとは確かに不便ですね。博多駅で乗り換えできるようになって、本当に良かったと思います。
天神駅と天神南駅で乗り継ぎ制度があった時は、専用の改札機が設置されていました。
こちらは空港線天神駅の自動改札機。右2つのゲート部分がピカピカで新しいです。
ここは天神南駅から七隈線へ乗り換えに対応した改札機で、緑色のゲートでした。
また、「乗り換え専用」であることを示すシールが貼ってあって、それを剥がした跡も残っています。
改札内からこれらの頭上を見ると、わざわざ看板を分けていることから、おそらく「乗り換え改札」などと書いてあったのでしょう。
このように博多駅での乗り換えに変わったことで、天神駅と天神南駅はそれぞれ完全な別の駅になっています。それと同時に、博多駅での改札内乗り換えになって、いかに便利になったか実感できました。
また、天神・天神南〜博多において、空港線が6分なのに対し、七隈線は3分。明らかに七隈線の所要時間が短くなっていました。
もちろん七隈線の天神南駅は天神の中心部から少し離れているのですが、この選択肢も増えたのは大きなことに思います。
他地方出身だとそこまで凄さが分からなかったのですが、実際に乗って変化を知ると、2駅の延伸でこれだけ大きな効果があるのかと驚かされました。
都市交通における地下鉄の重要さを思い知らされ、ぜひ多くの方が便利さを実感できる結果になればと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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