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西九州新幹線開業に向けて変わりゆく長崎本線 36ぷらす3/肥前山口/諫早駅新駅舎[史上最長片道切符の旅(11)]
国鉄佐賀線の廃線跡を車でめぐり、佐賀駅に来ました。 ここからは肥前山口行きの普通列車に乗車。今年9月23日に開業予定の、西九州新幹線に関連するポイントについて見ていきます。 ...
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今回のルート
竹松〜伊万里
大村市の長崎空港近く、快活CLUBで朝を迎えました。
昨日は長崎本線を走りながら、西九州新幹線で変わるポイントを見てきました。
このあたりにも新幹線駅、新大村駅が設置予定なので、見に行くことにします。
快活CLUB長崎空港通り店からは歩いて20分ほど。
こちら西側は『さざなみ口(西口)』です。
長崎駅からは新幹線で2駅、長崎空港へのバスが整備されれば、アクセスとして非常に便利になります。
周辺にはすでに住宅が広がっているため、大規模な開発は行われず、ロータリー程度で収まりそうです。
新大村駅では並行する大村線との乗り換えもできるよう、西側に在来線の駅も設置されます。
列車が通過すると、建設中のホームがハッキリと照らされました。この駅は単式ホームの1面1線です。
東西を改札外で移動するのに、『大村みらい通り』という地下自由通路が整備されます。
まだそこを通ることはできないので近くの通路を通って反対側へ出ると、横から新幹線ホームを見ることができました。
ホーム構造は2面2線、通過線が無いためホームドアが設置され、桜としょうぶをイメージした色で染められる予定です。
東口は『さくら口(東口)』です。
駅前はだだっ広く、これから開発が進められます。
2022年1月31日には、大和ハウス工業長崎支店を始めとするグループが優先交渉権者に決定しました。
大村市によると、
『計画では計174世帯分の分譲マンションや生活必需品を扱う商業施設、カフェ、飲食店、コミュニティースペースなどを整備。公開されたイメージパースでは、市が整備する公園を中心にマンションや商業施設が配置されている。同市初出店の店舗やカーシェアサービスなども予定されている。審査結果報告書では「市民の生活サービスが充実し、利便性が高く暮らしの質向上につながることが期待される提案」と評価された。』(2022.2.1 長崎新聞社より引用)
とのことで、着工後2,3年で完成予定です。
駅舎デザインは西側と同じ。
コンセプトは『豊かな自然と歴史・文化が響きあい未来へつながる駅』です。
大村公園の桜を始めとしたお花見など自然豊かな街、さらにキリシタン遺跡も残された地でもあります。
近くには都市計画道路、池田沖田線が走っています。
JR九州お得意のパークアンドライドにも向く駅となるでしょう。
大村線竹松駅まで戻ってきました。
ズームしてみると、新大村駅のホームが見えています。
竹松駅から新大村駅までは1kmほどと思われますが、既存の在来線駅周辺に新幹線駅を設置するのは、用地確保の観点から難しかったのでしょう。
それでは佐世保行きの普通列車、YC1系に乗車します。
しばらくは新幹線の高架と並行、大村市には新幹線の大村車両基地が設置されます。
そして近くには在来線の請願駅として、大村車両基地駅が開業予定です。
車両基地あたりを機に、新幹線の高架から離れていきました。
車両基地もまた新たな観光需要を見込めるスポットなので、駅の設置を決めたようです。
それにしても『大村車両基地駅』なんて、なんともどストレートですね(笑)
大村線の車窓に目を移しましょう。千綿駅は目の前に海の広がる駅です。
大村湾の奥には、長崎市から北へ伸びる西彼杵半島が見えています。
ハウステンボス駅に到着しました。
現在、博多〜長崎で運行されている特急36ぷらす3は、おそらく佐世保線経由のハウステンボス行きになると予想されています。
大村線は早岐駅で終了、佐世保線に入ります。
博多からの特急みどりも走る佐世保線は早岐駅で進行方向を変える必要がありますが、大村線はそのまま進みます。
終点の佐世保駅に到着しました。奥には黒いみどりという、よく分からない愛称の列車が停まっています(笑)
ここからは第三セクター松浦鉄道に乗り換えです。
国鉄時代は佐世保〜伊万里が松浦線、伊万里〜有田が伊万里線でした。第三セクターの松浦鉄道になってからは、全線通して西九州線となっています。
今回は松浦線にあたる区間の乗車です。
佐世保駅の次は佐世保中央駅。
そしてお隣の、中佐世保駅までの距離はわずか200メートルです。
これは普通鉄道としては日本一短い駅間距離となっています。
カーブしているので駅の姿を見ることはできませんが、1分程度で到着してしまいます。
駅の間にある道路を渡るためと言われたりも(笑)
たびら平戸口駅に到着しました。
JR最西端の駅は佐世保駅、鉄道としての最西端の駅ゆいレール那覇空港駅ですが、この駅は2本のレールを走る鉄道として日本最西端の駅となっています。
日本最西端というネームバリューに関係なく、平戸への観光拠点として大きく機能する駅です。
こちらは石炭火力発電所である、松浦発電所。
松浦鉄道にも松浦発電所前駅が設置されています。
列車は海に沿って松浦市内を走っていきます。
この伊万里湾に浮かぶ鷹島には、鎌倉時代に来た元寇記念之碑によって慰霊されています。
終点の伊万里駅に到着しました。
ここからはJR筑肥線へ乗り換えです。
松浦鉄道は頭端式ホームでここで行き止まりになっています。
てっきりJRと松浦鉄道は対面乗り換えできるくらいに思っていたのですが、改札どころか駅舎まで別の駅となっています。
道路を越えるために階段やエレベーターを使い、ペデストリアンデッキを歩いて乗り換えなければなりません。
それでは筑肥線に乗り換えます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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