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2023年9月23,24日の週末、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットではF1日本グランプリが開催されています。
これに伴いJR、伊勢鉄道、近鉄では多くの臨時列車が設定されています。
今回注目するのは桑名駅から乗車します、特急アーバンライナー白子行きです。
白子駅から鈴鹿サーキットへ向けてバスが発車しており、近鉄王国とも言える三重県において、重要な玄関口となります。
発車標にはこの通り、特急アーバンライナー白子行きと書かれています。
近鉄名古屋駅を出発しまして、途中停車駅は桑名、近鉄四日市です。
アーバンライナーは基本的に、近鉄名古屋駅〜大阪難波を結ぶ特急列車として走ります。
そしてこの臨時列車には、2編成しかない特別なアーバンライナーが充当されたのです。一体どんな特徴があるのか、そして白子止まりならではの様子をお届けします。
大阪難波・伊勢市方面の列車が発着する、6番線ホームへ降りてきました。
ホーム上の特急券券売機にも「白子行」の表示。また、白子へ向かう特急列車は軒並み満席です。
そして入線してきましたアーバンライナーですが、顔が黒くなっています。
これこそが2編成しかない特別な列車、アーバンライナーnextです。
1988年に登場したアーバンライナー、2002年に次世代型特急として開発されたのがアーバンライナーnextでした。
かつてのアーバンライナーも更新工事を受け、nextに準じたアーバンライナーplusに。nextは2編成の開発に留まり、plusの運用に混じって運行することから、乗ることが難しい列車とされています。
側面にはLEDの行先表示器が入っており、白子と出ていました。
大阪難波方の6号車が先頭で、フリースペースから前面展望を楽しめます。
8:56 桑名駅 発
隣り合っているJR東海、さらに向こう側の三岐鉄道の車両を見つつ、桑名駅を出発しました。自動放送が流れまして、次は四日市と案内されます。
アーバンライナーnextならではの特徴として、まずはこちら。デッキにおしぼりが備わっていることです。
近鉄特急ではお馴染みのおしぼり。plusでは洗面台に備わっていますが、nextではデッキドア付近にも入っています。
アーバンライナーnextは6両編成で、3号車と6号車に喫煙室があります。
車内清掃効率化のためか、今回は6号車の方が使えなくなっていました。
JR関西本線と立体交差し、左手には富田駅を見下ろせます。まもなく三岐鉄道三岐線の乗り換え駅である、近鉄富田駅を通過です。
三岐線の旅客列車は近鉄富田駅を発着しますが、その直前で線路が分かれており、貨物列車はJR関西本線へ接続しています。
今度は4号車へ来ました。この号車にはnextだけの特徴があります。
plusでは4号車が14列目まであるのですが、nextでは13列目まで。
そのため近鉄のインターネット予約サイトなどで4号車が13番で終わっていれば、next運用になります。
3号車にも備わっている喫煙所、こちらに関しては利用することができました。
数年前までplusの喫煙所は扉がなく、ビニールのカーテンのみという状態でした。一方でnextではしっかり扉があったため、この点でも違いがあったのです。現在ではplusでも扉で閉め切ることができます。
近鉄四日市駅に到着。
次は終点の白子駅ですが、ここで乗務員交代が行われました。
近鉄四日市駅を発車、発車標の停車駅案内には、「白子までとまりません」と書かれています。
コンビナートを見つつ、「次は白子駅です」の自動放送。「終点」との文言は自動放送に入っていませんでした。
直前のキャンセルで確保した、3号車の座席へ向かいます。
plusでは天井から直接照明が照らしてくるのですが、nextでは全て間接照明。そのため比較的落ち着いた雰囲気です。
アーバンライナーのレギュラー席には、後付けでコンセント取り付け工事が行われており、nextにも窓側に備えられました。
E257系特急踊り子みたいに出っ張っています。
plusでは窓枠にちょっとしたスペースがあるのですが、nextでは斜めに設計。
その代わり別パーツとして、小物置きが取り付けられています。
枠があるのでペットボトル等がピッタリ、揺れで倒れないように配慮されているのです。
背面テーブルの車内マップ上には、「Urban Liner next」の表記があります。
車内ディスプレイで停車駅の案内は全く無く、ニュースや天気だけが流れていました。
9:20 白子駅 着
満席で立ち席の方が多く、車内で特急券を購入される方も沢山いらっしゃって、車掌さんはかなり忙しそう。
入線時のホーム上安全確認のため、急いで戻られていました。ホームへ入っているところで白子駅到着の自動放送が流れます。
座席はゆりかご型シートと言われる、リクライニングと連動して座面が沈む構造。
近年ではポピュラーですが、2002年に開発して鉄道で実用化されていたのは、結構早いのではと感じます。
白子駅に到着するとすぐに、車内ディスプレイは真っ暗になっていました。
側面のLED行先表示器も回送に変わっています。
朝にも訪れていたのですが、やはりどんどん人が増えている印象。
ホーム上階段付近には、沢山の方が集中しています。
車体側面にも「Urban Liner next」のロゴマーク、乗降扉のプラグドアが閉められました。
5分ほど経って、そのまま伊勢中川方面へ出発して行きました。
当時新たな名阪特急として誕生した特別なアーバンライナー、もし乗ることになった時には細かいところですが、注目してみてください。
また、ほとんどの特急列車が満席になるほどで、F1日本グランプリの人気ぶりを思い知らされました。
わざわざ白子行き特急を運行して輸送力を増強してくださった、対応への感謝を忘れずにいたいところです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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