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【何故ぼったくり急行つやま】快速ことぶきに乗って津山線高速化を見る[年越し2023(4)]
現在JRでは定期急行列車が走っておらず、優等列車は全て特別急行(特急)列車へ集約されています。 最後の定期急行列車は、2016年3月21日に運行終了した急行はまなす。青森〜札幌を結ぶ夜行急行でした。 ...
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東京~出雲市では毎日、寝台特急サンライズ出雲号が走っています。
出雲市駅の出発は18:53なので冬だと暗くなってからなのですが、年に数回、この明るい時間に出発する便も追加されます。
それが、寝台特急サンライズ出雲92号です。出雲市駅を15:33の出発で、東京まで15時間かけて走ります。
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【国内最長列車】臨時サンライズ出雲92号 時刻表/乗車記/追い越し列車まとめ
2024年5月よりダイヤが変更になりました。最新版はこちら こちらはまだ明るい、昼間の出雲市駅。 今日は寝台特急サンライズ出雲号で東京へ向かいますが、普段なら出発するにはまだ早い時間です。   ...
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こんなに時間がかかるのは、寝台特急とはいえ臨時列車であるため。基本的に鉄道ダイヤは定期列車を優先し、道を譲るようにして作られているのです。
今日は寝台特急に乗り遅れたい気分なので、一度見送り。出雲市駅からディーゼルの気動車だけで追いついてみたいと思います。
臨時サンライズの出発直前に特急やくも24号が出ているので、しばらく伯備線特急は出ず、岡山駅までに追いつくことはできません。
サンライズ号出発の14分後、山陰本線の普通列車鳥取行きに乗車します。
見慣れたキハ47系気動車、寝台特急を追いかけるには心もとなく見えます。
結局後続の特急スーパーおき4号に乗るんですが、待つのが寒すぎたという理由で、途中まで普通列車に乗るだけです(笑)
出雲市駅を出発する頃、臨時サンライズは宍道駅に到着したぐらいです。これから観光案内を聞きながら、宍道湖の横を走ることになるのでしょう。
ヤマタノオロチが住むと言われる斐伊川を、長い鉄橋で渡ります。
宍道駅では、遅れていた臨時特急やくも13号と行き違いました。
山陰本線は宍道湖のすぐ横を走り、日本最長路線の中でもメインの見所のひとつ。日の短い冬だとしても、明るい宍道湖が寝台特急を見送ってくれます。
16:35、5分遅れで松江駅に到着です。
サンライズは米子駅を出発し、島根県を出て鳥取に入っています。
出雲市から乗ることもできた、特急スーパーおき4号鳥取行きに乗車です。新山口から鳥取を結ぶ、JR西日本最長特急になっています。
貨物コンテナの並ぶオフレールステーションの横を通過、山陰本線の貨物列車は廃止されているため、トラックによるコンテナ輸送の拠点が置いてあります。
臨時サンライズは江尾駅で、行き違いのため運転停車中。伯備線は単線区間が多いので、臨時列車は定期列車を優先して頻繁に運転停車を行うのです
この間に特急スーパーおき号は距離を縮めます。
島根県と鳥取県は山陰本線高速化に財政面で協力しており、120km/h運転が可能になりました。
鳥取県に入りまして、米子駅に到着。
左の境線ホームはゲゲゲの鬼太郎仕様、だんだん暗くなっているところで雰囲気があります。
伯耆大山駅を通過、臨時サンライズはここから伯備線に入りましたが、追っかけ組は引き続き山陰本線を走ります。
臨時サンライズは上菅駅でまた運転停車中、中々先に進めていません。
右手の大山ではてっぺんに雪が被るだけでなく、ナイタースキー場がイルミネーションのように煌めいていました。
18:20、4分遅れで鳥取駅に到着しました。
臨時サンライズは新見駅を出たところ、伯備線を半分くらい降りてきていますね。
ここからは鳥取~関西を結ぶ、18:40発のスーパーはくと14号京都行きで追いかけます。どっからどう見ても速そう、これならサンライズにも追いつけそうです。
今回選んだのは、多客時にだけ設定される増2号車という珍しい指定車です。
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智頭急行に入った19:10頃で、臨時サンライズは伯備線の複線区間、備中高梁~倉敷駅へ突入しました。これまで時間が掛かっていた要因の「行き違い待ち」が無くなり、スピードアップします。
追っかけ組の特急スーパーはくとも負けじと、気動車ながら本気の130km/h運転へ。1994年に開通した高規格路線で、カーブが連続する伯備線との差を見せつけます。
19:47、上郡駅に到着して智頭急行から山陽本線に入ります。
臨時サンライズは岡山駅を出発していますが、スーパーはくとより後ろの立ち位置です。
さらに、瀬戸駅にて臨時サンライズは特急スーパーいなば11号鳥取行きに追い抜かれます。山陽本線に入っても、まだ定期列車に道を譲る状況が続くのです。
特急スーパーはくと14号はそのまま追いつかれることなく、20:09姫路駅に到着しました。
新幹線どころか電車特急も使わないまま、余裕で臨時サンライズの先回りに成功です!
姫路駅の駅そばも、ゆっくり味わえるほど。
本気で頑張れば、姫路城まで往復できるかもしれません。
1時間ほど待ちまして、発車標には特急サンライズ出雲東京行きが表示されました。
臨時列車とはいえ、ここまで差を付けられるとは思いませんでした。
出雲市駅で見送ったサンライズ号、眩しいヘッドライトを見せながらの入線です。
2014年冬から設定されている、臨時寝台特急サンライズ出雲91/92号。ここまでのんびりした走行が維持されているうちに、ぜひ一度乗ってほしいです。
ディーゼル特急の凄さも実感しましたが、やっぱりこの空間には勝てません。少しでも長い時間乗るため、乗り過ごさないように気を付けましょう…。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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