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【315系で熱海〜浜松】静岡地区に新型車両デビュー!JR東日本と並ぶ[2406静岡315(2)]

2024年6月1日

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JR東海の新型通勤車両である、315系電車。

静岡地区の在来線で18年ぶりの新型車両として、2024年6月1日に営業運転を開始しました。

 

浜松から熱海までという、導入日から静岡地区全域に渡る広範囲での運転です。

 

静岡地区で運用される315系はU編成で、4両編成。

2両編成の313系を併結して走るとされていますが、今日は315系U編成だけの4両編成で走りました。

 

これまで315系電車と縁がなかった静岡で、遂に走り始めた新型車両。一気に運行範囲を広げた315系の姿をご覧ください。



一番列車を追いかけるようにして、新幹線で三島駅来ました。

静岡駅を14:02に出発した普通列車熱海行きが、静岡県における315系電車の営業初列車でした。

 

ちょうど反対方向には、普通列車浜松行きが発車。313系と315系が並びます。

 

側面の行先表示器で、次の停車駅が表示されるのも同様です。

 

そして車内の液晶ディスプレイも、熱海まで対応していました。



UVカット加工がなされた窓越しに、三島駅を発車します。

新しい車両ならではの香りを感じつつ、自動放送とともに熱海へ出発。

 

途中の函南駅に到着しまして、次は終点の熱海駅です。

 

液晶ディスプレイは熱海で途切れているようで、熱海より東側が緑色になったり、駅名を表示したりはしないみたい。

 

のりかえ案内は「新幹線」「東海道線 小田原・東京方面」「伊東線」で、JR他社は路線名や方向をしっかり示していました。

 

丹那トンネルを抜けると、左手には温泉街に海の景色を見下ろせます。

315系ならではの青い窓が、その美しさを強調していました。

 

熱海駅へ入る時には、伊東線・伊豆急行のハワイ電車が停車中。これまで315系電車が出会ったことのないであろう、華々しい外観です。



熱海駅からこの列車は、折返し普通浜松行きになります。

ちょうど特急踊り子号が到着、E257系と315系が並びます。

正面から見ると、白く縁取られているという共通点のためか、同じ会社の車両みたいでした。

 

JR東日本エリアの東海道線で活躍する、E231系電車とも並びます。315系電車といえば名古屋地区というイメージがあるので、東日本と一緒にいる状況は本当に違和感でしかありません。



それでは折り返しの、普通浜松行きに乗車。早速315系で静岡県を横断してみましょう。

自動放送が流れ、E231系電車とすれ違い。

 

液晶ディスプレイには駅名がずらーっと並んでおり、浜松まで入り切らず省略されていました。

 

三島駅では、新幹線と伊豆箱根鉄道の乗換案内を表示。

私鉄の場合は鉄道会社名のみ表示し、路線までは示しません。

 

JRと隣り合っている、伊豆箱根鉄道駿豆線の車両を見られました。

 

次の沼津駅は御殿場線の乗換駅。JR東海の路線に関しては、路線記号とカラーが示されます。

 

駅到着前後には、構内図も表示されます。

沼津駅ではアントレ改札口という、少々目を引く名称が見受けられました。



原駅の次は、東田子の浦駅です。

駅名が長いので、行先表示器に収まるのか気になっていましたが、他の駅と同様でした。

 

313系電車などLED表示器では「次東田子の浦」と出していましたが、液晶ディスプレイなら関係ありません。

 

吉原駅は岳南電車の乗換駅。

英語表記が「Gakunan Electric Train」と英訳されています。

 

富士山は雲に隠れてしまっていましたが、製紙工場で栄える富士市街を走行。

 

富士駅は甲府まで伸びる身延線の乗換駅です。

11・12月頃には御殿場線全線や身延線(富士〜西富士宮)に315系電車を投入するとされており、どんどん新型車両の手が伸びてきています。

 

蒲原駅では、211系と313系を連結した電車とすれ違い。

315系と合わせて3種類の車両が集まります。

 

由比駅周辺で薩埵峠を越え、海沿いの景色を楽しむことができました。

 

清水駅を過ぎると、広域路線図でも浜松駅まで省略されず、途中停車駅を全て表示できるようになりました。

 

清水駅〜静岡駅では静岡鉄道と並行しており、一部ではぴったりくっついている区間も。

 

まもなく静岡駅に到着です。

徒歩圏内に静岡鉄道の新静岡駅がありますが、のりかえ案内は新幹線駅のみでした。清水駅、草薙駅も同様だったため、液晶ディスプレイで静岡鉄道が出ることは無いみたい。



静岡駅では4分ほど停車時間があります。

4両だと駅名標が遠くになってしまいますが、静岡まで315系電車がやってきた証です。

 

静岡地区における315系電車の一番列車は、静岡駅からの熱海行き普通列車。そのため静岡駅より西側は、これが初めての営業運行になります。



かなりお客さんが増え、静岡駅を発車。

ホーム上では非常に多くの方が撮影なさっていました。

 

315系電車は最高速度130km/hで、中央本線ではダイヤ改正からそれだけの速度を出しています。

その一方、静岡地区は最高速度110km/hに抑えられます。

 

車内広告に注目すると、特急ふじかわ号など静岡仕様のものでした。

 

静岡駅以西でも、路線図上でのりかえ路線が案内されていました。

大井川鉄道、天竜浜名湖鉄道共に英語でも表示できています。

 

金谷駅は大井川鉄道の乗換駅、もちろん自動放送もされました。

 

掛川駅は天竜浜名湖鉄道ののりかえ駅、英語では「Tenryu-Hamanako Line」と路線名として扱われています。

 

2020年に開業した、JR東海で一番新しい駅の御厨駅。

逆に311系など古い車両の表示器で「御厨」を見る方が、レアな状況になるでしょう。

 

天竜川を渡りまして、まもなく終点の浜松駅です。

 

車内表示器の路線図は、この電車がどこまで行くかを示すもの。

そのため浜松駅から先の駅名などは出てきません。

 

浜松駅のすぐ近くに遠州鉄道の新浜松駅があるのですが、のりかえ案内は新幹線のみでした。

 

熱海駅から2時間37分、終点の浜松駅に到着です。



静岡地区で走るのは315系電車3000番台で、番台としては関西本線や武豊線と同じ。

しかし、名古屋地区のC編成と違い、静岡地区のU編成ならではの特徴があります。

それがドア横の開閉ボタン。ランプが点灯している状態なら半自動のため、乗客がボタンを押して乗降します。

 

車内にも開閉ボタンが設置されていました。

今回の乗車中には使用されていなかったため、おそらく身延線や御殿場線に投入した時、活用するのではと思います。

 

また、名古屋地区の315系電車の扉には、ホームドア開閉に使用する、QRコードが貼られています

一方で静岡地区のU編成には、それがありませんでした。

 

JRの鉄道車両には所属を示す記号がよく書かれます。

この車両ならおそらく「静シス」だと思うのですが、この車両には書いてなかったです。

 

列車は折り返し熱海行き。長い長い静岡県をまた戻っていきます。

 

まだ1編成しか投入されていませんが、これから静岡県の新たな顔として、活躍して行くのでしょう。

今日は座席に座らずにずっと立っていたので分かりませんでしたが、新型車両のロングシートによる移動はどれほどの快適性か、また試してみたいところです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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