【長岡行き新幹線】 長岡花火の臨時新幹線 全車自由席とき号[2308長岡(3)]
2023年8月2日、新潟県の中心駅である新潟駅に来ました。 これから向かうのは長岡市、2日間に渡り全国規模の花火大会が開催されます。昨年もお座敷列車「華」による団体列車で来た様子をお届けしました。 市 ...
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日本三大花火大会のひとつ、長岡花火。
新潟県内や全国各地から多くの人が訪れ、来場者数は100万人を超えます。
これに対応するため長岡駅を発着する多くの臨時列車が運行され、旅客輸送を支えているところです。
前回は長岡行きの臨時新幹線に乗車すると共に、混雑する駅の様子をご紹介しました。
しかし、よりお客さんが集中して押し寄せるのは長岡発の帰りの方。各方面へ利用客を捌いていく様子は一種の名物と化しています。
今回は上越新幹線の新潟方面に注目、花火ラッシュの長岡駅からお届けします。
20:15からの復興祈願花火フェニックスが終わると、観覧客の足は長岡駅へ向き始めます。
長岡駅前の大通は歩行者専用になり、利用する列車の種類ごとに分類されていきます。まずは新幹線か在来線か、中央分離帯を境に左右へ分けられました。
その先でプラカードを先頭に、「新潟方面自由席(紙のきっぷ)」、「新潟方面指定席・自由席(チケットレス)」、「東京方面指定席・自由席」に分けられました。
雑踏事故防止のため封鎖された空中通路には、高速道路のジャンクションみたいに各方面への矢印が並びます。
そしてその先のロータリーには各方面へのゲートが設けられ、そこから通路が伸びる形です。
すぐに通常の改札方面へ向かう「新潟方面指定席・自由席(チケットレス)」、「東京方面指定席・自由席」に対し、「新潟方面自由席(紙のきっぷ)」に関してはまっすぐ進んで、遠回りしていきます。
こちらは不自由なくスムーズに歩くことができましたが、向かって左の「東京方面指定席・自由席」、右の「新潟方面指定席・自由席(チケットレス)」は混雑のため、入場制限が掛けられていたようです。
普段の入口から端っこへ追いやられた、新潟方面の人たち。
ちょうどここに時刻表が立っていましたが、上越新幹線とは思えない運行本数。10分に1本以上の頻度で運行している時間帯もあり、かなりの驚きです。
時刻表の向かいには高架下に設けられた駐車場。現在では使われていない在来線1番線ホームの奥に見えている部分です。
まさかこんなところから新幹線ホームへ…?と思いますが、こんなところに隠し扉。
誘導されるがまま階段を登っていきます。すると…
見慣れた新幹線改札内に出てきてしまいました。
まさかあんなところから抜け道があるとは…という、本当の隠し通路。
長岡花火の時限定と言って良いかと思いますが、あのルートが開かれるみたいです。
ここを通ってくるのは紙のきっぷで新潟方面の新幹線に乗る方々。
人が多すぎるので改札は省略され、新潟駅の新幹線自動改札機にきっぷを通す際、改札が行われます。
さて、エスカレーターを登って新潟方面11番線ホームに来ました。
21:15発とき343号新潟行きが発車するところ。こちらは定期列車です。
しかし、次の21:30発とき421号新潟行きから、臨時列車が走り始めます。
運行間隔は10分間隔、いよいよ長岡から新潟への上越新幹線が本気を出そうというところです。
出発時刻5分前、21:30発とき421号新潟行きが入線してきました。
到着すると程なくして扉が開きます。乗降に時間がかかるため、ある程度の停車時間が確保されている訳です。
臨時列車は1〜10号車が自由席、11,12号車のグリーン車,グランクラスには乗車することができません。
この時間帯なら階段から少し歩く8号車あたりでも、多少空席が見られる程でした。
とき421号が出発すると、向かいにはとき380号東京行きが停車中でした。
この列車は新潟駅始発の臨時列車、1〜4号車が自由席です。出発10分前から停車していました。
長岡始発臨時列車とき423号新潟行きが入線。
エスカレーターが近い7号車もかなり混雑しており、立ち客も出ているくらいです。
発車時刻を過ぎると、次の列車を案内し始める流れになっています。
先程ご覧に入れたとき380号ですが、発車時刻が近づいても指定席はご覧の通り。
あまりの混雑で駅に入れず、指定席を取っていた便に乗れなかったなどの話も聞きました。
21:50発とき425号新潟行きが入線。
花火は21:30頃に終わっているため、そろそろピーク。階段エスカレーター付近は乗車するのも一苦労です。
放送で1〜3号車が案内され、端っこへ駆けていくお客さんの姿なども。実際端っこの車両ならば座れそうなぐらいです。
22時台になると、いよいよ9分間隔での運行になります。
臨時とき427号に続き、定期とき347号の運行です。
定期列車に限れば21:15発以来の50分以上間隔が空いていることになり、どれだけこの運行本数が異常かお分かりいただけるでしょう。
エスカレーターを下ってみると、ホームへ人が途切れることなく流れ込まれているのを突きつけられます。
こちらはコンコースに設けられた発車標、東京方面です。
東京行きは22:16で終わるはずだったのですが、駅混雑により改札内へ入れなかったお客さんが多く、急遽22:32発の臨時列車も設定されました。
こちらは11号車にだけグリーンマークが付いており、車内で購入などできたのでしょうか。
こちらは新潟行きの発車標。定期列車を臨時列車3本が挟み、やはり9分間隔での運行が続きます。
22:00発とき427号新潟行きが到着。
当駅始発の臨時列車、大体窓側が埋まったなというぐらいでもかなりの列です。
3,4号車でも、デッキ近くの通路に立ち客が出るくらいに混雑し始めました。
22:09発とき347号新潟行きが到着です。
こちらは定期列車のため、グリーン車・グランクラスも利用できます。
グリーン車は長岡までガラガラだったのに、ここから満席になるという普段では考えられない光景です。
自由席車両はその分少なくなるため、通路にも多くの立ち客がいらっしゃるようでした。
とき347号を見送っていたら、向かいから22:16発とき382号東京行きが入線してきました。
あちらは長岡始発の臨時列車、本来なら東京へ帰れる最終便でしたが、この後にも急遽臨時列車が設定されています。
そして間髪いれずに入線してきました。22:18発とき429号新潟行きです。
こんな高頻度でE7系新幹線が同じホームへ来るなんて、見た事がありません。
4,5号車ではデッキまで埋め尽くされた状態で、発車していきました。
そしてこちらの発車標をご覧ください。
遂には6分間隔のところまで現れました。
22:27発臨時とき431号が設定されたのに続いて、22:33発定期とき349号が運行されます。
実際この時間帯が一番のピークだったと思います。GW最終日の新大阪駅ですかっていう混雑ぶりです。
向かい側東京方面ホームには、22:32発とき496号東京行きが入線しました。
こちらは混雑により最終東京行きに乗れなかったお客さんに向け、急遽設定された救済臨時新幹線です。
窓から見える座席に注目していただきたいのですが、枕のヘッドレストリネンが見えています。
急に運行が決まったため、座席が反対の新潟方面を向いたままなのです。
次の22:33発とき349号新潟行きは、定期列車です。
普段は燕三条駅を通過しますが、この2日間は臨時停車します。
定期列車のため、グリーン車も設定されています。やはり長岡〜新潟で利用される方も多いのですね。
自由席は1〜8号車と、かなり多く設定されていました。指定席は9,10号車の2両だけです。
先ほどご覧に入れた、急遽設定のとき496号東京行き。
車内放送で案内されたのか、座席を回転させている方もいらっしゃる一方、そのままの方もいてまちまちです
こちらが発車した後も、ホームには多くの方が列車を待っていました。
どうやら越後湯沢駅までの利用者が多いみたいですね。
新潟方面に関しては、ホームも大分落ち着きました。
発車標を見てみても、16分間隔の本数です。
それでも22:43発とき433号新潟行きは、発車12分前の入線。
新幹線がホームにいない時間帯がほとんどなく、東海道新幹線じゃないかって錯覚します。
せっかく当駅始発の臨時列車なので、乗降に時間がかかる長岡駅で長く停車しておいた方が良い訳です。
ラッシュが落ち着いたと言っても、階段付近はかなりの混雑でした。
15分後の新幹線を待つ多くの方の目の前、新潟駅へ向けて発車していきます。
そして向かいに停車中の列車は上り最終新幹線、とき480号越後湯沢行きです。
自由席には多くのお客さんが乗られており、長岡花火は県内来客が多いことがよく分かりました。
22:59発とき435号新潟行きが入線、ここで初めてあの珍しい光景が現れました。
これまでの新幹線は長岡始発であっても、越後湯沢方面から入線してきていました。しかし、この便は新潟方面から来ているのです。
座席は既に新潟方面を向いており、入線時には座席と逆を向いて走っていたことになります。
この列車はおそらく清掃なしで、すぐに新潟駅で折り返したと思われます。
本数がやや減ったこともあり、乗車率はあまり変わらず。かなりお客さんを詰め込んで出発していきました。
一方で越後湯沢方面は全ての新幹線が運行を終え、さっきまでのは一体なんだったのかという静けさです。ホーム上に残されたゴミを清掃の方が拾われていきます。
そしてついに最後の臨時新幹線が入線、こちらも新潟方面からでした。
新潟から上り線を走って来たのですが、下り線ホームに入線するため、最後の最後で下り線を走行。つまりほんの僅かな区間ですが、逆走していることになります。
逆走しての入線に関しては、新潟始発長岡行きの新幹線に乗車した際体験できましたので、前回の記事をご覧いただけたらと思います。
こちら23:15発とき437号新潟行きが、臨時で設定された最後の新幹線。
最終列車の23:31発とき351号新潟行きは、東京からの定期列車です。
最後の臨時列車に乗車、長岡始発新潟行きの様子をお届けすることにします。
乗車できない9号車グリーン車への扉は、常時開けてありました。
10号車自由席はご覧の通りガラガラ。
そしてやはり新潟駅から清掃無しで長岡駅へ戻ってきているようで、枕の位置がバラバラだったり、リクライニングがそのままだったり、座席回転が中途半端だったりと、普段では味わえない様子でした。
個人的には気にしませんが、利用客としても終点到着時に戻すよう協力したいところです。
おそらく指定席を取っていらっしゃるのでしょう、数名のお客さんを残して長岡駅を出発します。
扉を閉める際に列ができることもなくなり、かなり流動も引いてきました。
23:15 長岡駅 発
将来羽越本線を接続するために確保されたホームを横目に、通常通り長岡駅を発車。
車内表示器も表示されまして、「とき437号新潟行き」と出ます。
加速していったところで、急停車。
なにか起こったのかと思ったら、停止信号でした。15分間が空いていたのですが、列車は詰まっていたのでしょうか。
程なくして動き出しまして、1分遅れでの運行です。
燕三条駅に到着。この車両からも5人ほど降りていかれました。
そして信濃川を渡る頃、新潟駅到着の放送が流れます。
「まもなく新潟」の表示になりまして、終点新潟駅に到着です。
新潟駅 着
回送の表示になりまして、このまま新潟の車両基地へ向かいます。
新潟県内を往復しまくりましたが、明日も続くのが凄い所。是非ゆっくりお休みください…。
入鋏されていない乗車券と特急券ですが、いつも通り自動改札機に通せば処理されます。
これだけの臨時列車を設定する必要がある長岡花火の規模に驚かされ、普段では考えられないような上越新幹線を見られました。
楽しいお祭を支えてくださる方々には深く感謝の気持ちを伝えたいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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