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上越新幹線は東京から新潟までを結ぶ新幹線路線です。
今日やって来たのはその途中の越後湯沢駅から少しだけ分岐するガーラ湯沢駅。
越後湯沢駅を出てわずか3分ほどで到着します。
この駅は5か月間のみ営業する、スキー客向けの臨時駅。一体どうしてこのような駅が生まれたのでしょうか。
まずはホームから見られる謎の建造物から。
あちらはスノーシェッドと呼ばれるもので、この中には上越新幹線が走っています。
山はありませんが明かり区間を囲ってしまうことで、雪の影響を受けないようにしているのです。
そして駅舎の下には見慣れない鉄道車両が集まっていました。
こちらは高所作業車と呼ばれるもので、架線を点検する保線車になります。
さらに新幹線が入線する線路の奥にはそれらの車両が入るエリアが見られます。
そう、ここは元々新幹線を入れる駅では無く、保線用車両が集まる場所だったのです。
この駅は安全管理上あまりホームに滞在し続けることはできません。
そろそろ階段を上って改札の外へ出ることにしましょう。
コンコースの床面にはスキー場の名前、『ガーラ』と書かれています。
ガーラは『お祭り』の意味で、駅名もガーラ駅になる予定でした。
しかし湯沢町が町の名前を駅名に入れることを要望、現在の駅名になっています。
改札の外へ出ると雰囲気が一変、カーペット敷きになっておりスキー場の窓口が並びます。
スキーウェアを着てゲレンデへ行こうとする人々の間を縫って、駅舎側にやって来ました。
こちらの駅舎側には柵があって、その向こうには保守基地の敷地を見られるのです。
JR東日本の板が貼られていたはずでしたが、日本国有鉄道の文字が現れてきています。
ガーラ湯沢駅は国鉄民営化直後にバブルが重なり、チャレンジ精神の旺盛さも相まってスキー場と共に開発が行われたのでした。
保線基地の裏にスキー場を開発、アクセス駅も作っちゃおうなんて、ワクワクさんもビックリです!
東京から新幹線1本、75分でスキー場へ行けるという、ものすごく便利な立地。
今ではスキー客をたくさん取り込んでおり、毎年流れる広告が人気です。
もはや駅舎内はスキー場にしか見えず、お土産やスキー用具のお店が並んでいました。
駅の機能はスキー場の一角に過ぎません。
ところでこのガーラ湯沢駅には上越新幹線の列車しかやって来ません。
1日8往復、16本の新幹線がやってきて、時間が合わなければ越後湯沢駅までのバスもやって来ます。
しかし正確に言うと越後湯沢~ガーラ湯沢は上越新幹線ではなく、上越線の扱いです。
そもそも新幹線とは、『主な区間を200㎞/h以上で走る鉄道』のことを指します。
保線車両のための路線だったこともあって、高速走行には対応していないのです。
そういう訳で在来線の列車がやってこないにもかかわらず、上越線に接続する路線図が貼られていました。
とは言っても券売機のボタンには越後湯沢までの特急券が必ず含まれています。
最初にも少し触れましたが、改札口は列車発車の15分前にならなければ開いてくれません。
鉄道ファンの人々にとって、この点は注意が必要でしょう。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。