今日は名鉄名古屋駅から準急、中部国際空港行きに乗車します。
何の変哲もないように見えますが、乗っていると中々面白い所が現れる列車です。
名鉄名古屋駅の発車標を見てみると、2分後にミュースカイがやってくることが分かります。
しかし途中の停車時間は0~1分。いったいどのようにして後から来るミュースカイを先に行かせる『通過待ち』を行うのでしょうか。
とりあえず列車に乗り込み、中部国際空港方面へ向かいましょう。
列車は金山駅から先、名鉄唯一の複々線区間へ。真ん中の線路を走っています。
神宮前駅からは常滑線へ。
名鉄名古屋本線を立体交差で乗り越えて行きます。
最初に停車するのは大江駅。待避線があって、常滑線のホームは2面4線構造です。
しかしすでに待避線には普通列車が停車中。本線へ入線していきます。
それにしても島式ホームで待避線が中央側にあるというのは違和感があります。
次に通過線があるのは聚楽園です。
ここで後続列車の通過待ちを行うとの放送が流れました。
この駅は空港方面が相対式、神宮前方面が島式という左右非対称の構造。真ん中には1本だけ空港方面の通過線が敷かれています。
列車が入線する途中で既に通過線の信号は青を表示。つまりもうポイントが通過線の方に戻されたということです。
この駅では多くの人々が下車。1日6000人以上の利用客がおり、近年でも利用客数は増加傾向のようです。
さて、扉が開いてから50秒程度。後ろからなんだか振動が伝わってきました。
やってきたのが本題のミュースカイ。1分もたたない間に通過していきました。
文章では伝わりづらいと思いますから、停車してから通過までの時間を動画でもご覧ください。
このようなことができているのは有効長が長いことと、ご覧に入れた第二場内信号のおかげになります。
昼間でも同じような通過待ちが行われますが、その場合は時刻表上の停車時間が2分。
それが朝の時間帯だけ1分以内で行われているのです。
この先は本題とは離れますが、終点の中部国際空港駅までの様子をご覧ください。
列車は3階構造の太田川駅を出発し、そのまま常滑線へ。河和線の高架が東側へ離れていきます。
名鉄常滑線は2005年のセントレア開業と同時に、名古屋から中部国際空港まで結ぶ重要な路線になりました。
線内の営業最高速度は空港開業時に110km/hから120/hに上げられています。
また、常滑駅周辺は高架化。新たな駅として生まれ変わりました。
常滑駅から先は空港線となっており、唯一の途中駅、りんくう常滑駅にも停車。
かつては利用客が少なかったですが、イオンモール常滑などのショッピングセンターも出来て、ますます発展が見込まれます。
空港線と並行する高速道路とともに、空港島へと入っていきます。
セントレア開港と共に改良された常滑線。本題だった効率的な通過街が可能にもなっています。
空港へのアクセスがより便利になるよう、名鉄が取り組む様子が伺えました。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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