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【地上37mの巨大新幹線駅】敦賀駅の内部はどうなってる?特急乗換ターミナル駅に潜入[2401北陸新幹線(5)]

2024年1月23日

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2024年春に北陸新幹線が延伸し、終着駅になる敦賀駅。

北陸新幹線と特急サンダーバードや特急しらさぎを、上下乗り換えすることになり、奥には高さ37mに及ぶ巨大な新幹線駅舎ができています。

敦賀市の鳥、ゆりかもめをモチーフにしたという大屋根が突き出ているようです。

 

既存の駅舎でも最近になって、発車標が液晶ディスプレイに。今表示されていない所には、北陸新幹線を出すのでしょう。

JR北陸本線の移管を受ける、第三セクター鉄道ハピラインふくいの切符売り場や、みどりの窓口の工事も進んでいるところです。

 

現在の地上ホームの奥には、北陸新幹線の立派な高架が林立しています。

 

今日はあの場所にあります、北陸新幹線のホームが公開されます。

内覧会で見ることができた敦賀駅新幹線ホーム、巨大な駅舎の内部をご覧ください。



敦賀駅の駅舎に隣接した交流施設、オルパークで集合です。

改札ではなく、線路と駅舎の間から中へ入らせていただきます。

 

改札内の階段を上がりまして、通路の正面にフェンスがあります。

この先が新幹線開業後、北陸新幹線と在来線特急ホームが設けられるところです。

 

フェンスの向こう側に立ち入りまして、これまでフェンスの外側から覗き見ていた部分に足を踏み入れました。

新幹線・在来線特急専用の新駅舎と、小浜線・北陸本線の普通列車・ハピラインふくい専用になる、既存の駅舎を繋ぎます。

 

いくつか線路を跨ぐため離れており、ここには動く歩道が設けられています。

 

下には見るからに新しい留置線があって、ピカピカでした。

 

エスカレーター、エレベーター、階段が並ぶところで、コンコースへは更に上へ上がります。



階段を登った先、こちらが正面の角度です。

新幹線や在来線特急の、新しいコンコース階となっています。

 

特急しらさぎ・サンダーバード号以外のJR線と、ハピラインふくいは、現在のホームを使うことになります。北陸新幹線や在来線特急からは、先ほどの階段を下って乗り換える形です。

 

北陸新幹線だけでなく、特急サンダーバード、特急しらさぎも新しい駅舎での発着です。

 

駅構内図を見てみると、階段やエレベーターの数が非常に多いです。

 

コンコースが非常に広く、端から端まで200m。新幹線駅で日本一を誇るそうです。

 

コンコースの柱には、山車の水引幕の意匠が設置されています。

 

さらに先へ進むと、特急専用ホームへ降りる階段がありました。

31・32番線ホームは到着専用ホームで、特に表示が出ていません。

 

特急サンダーバード、特急しらさぎの発車は、33・34番線ホームからの発車です。

 

今回は在来線ホームまで降りることはできませんでしたが、タイルの貼られたプラットホームを見られました。

 

新幹線のりかえ改札の先、在来線改札内には、みどりの窓口と指定席券売機が設置されています。

ほとんどの乗り換え客は、きっぷを受取済みかと思うので、そこまで台数も必要ないのでしょう。

 

在来線ホームから階段を登ると、正面に新幹線のりかえ改札が並んでいます。

 

逆に新幹線のりかえ改札から在来線方面へ振り返ると、ご覧のような視点です。

天井全体は北前船の帆をイメージしており、浮遊感あるデザインとなっています。

 

のりかえ改札から在来線特急コンコースの天井には、在来線の発車標がずらっと並んでいました。

 

驚きだったのが、福井・金沢方面のハピラインふくいに、金沢行の特急しらさぎ・サンダーバードが表示されていたこと。

新幹線開業後、ここに表示されるのは普通列車と快速列車だけですからね。

 

のりかえ改札の自動改札機は19レーン、整備新幹線で最大とのことです。

それだけ北陸と関西の結びつきが強いのでしょう。



新幹線のりかえ口を素通りし、新幹線改札内へ。

JR東日本の、新幹線eチケット座席票発行機が設置されています。

 

ガラス張りになっているので、北側には敦賀の街を見下ろすこともできました。

 

在来線特急は今いるところの、真下を発着する様になります。そのため、ここから特急車両を見るのも、貴重な機会です。

 

新幹線ホームの構造は、島式ホームの2面4線。折り返しできるほか、将来的に大阪まで延伸することを想定したものとなっています。

 

今回公開されたのは、11・12番線ホームです。

エスカレーターは上りと下りでタイルが埋め込まれており、列車到着時のみ両方下りにする等の対応はできないみたいです。

 

自由席と指定席の配置などは、シールで隠されていました。

3,4号車、4,5号車、9,10号車あたりにエスカレーター、8.9号車あたりに階段が設置されています。

 

6,7号車あたりにエレベーターがあって、こちらもかなり大きい印象でした。

 

のりかえ改札の目の前には、おそらくフルカラーのLED発車標を設置しています。

両方とも金沢・東京方面で、自由席の案内もありました。

 

また、ところどころの梁には液晶ディスプレイの発車標も、取り付けられています。

 

お手洗いの壁は、敦賀赤レンガをイメージしたデザイン。

新幹線のりかえ改札を挟んで、コンコースの端と端にあります。



それでは階段を登りまして、ホームの様子を見てみましょう。

この階段は76段あって、改札からホームまでの段数が整備新幹線で最も多いそう。

 

ホームへ来ますと、ご覧の通りかなり明るい印象を持ちます。

 

13,14番線ホームでも、発車標には「回送」の文字が出ていました。

 

ホームドアには青色が採用されており、港町の敦賀を連想させます。

 

ホーム可動柵のガラスでは、敦賀の景勝地を中心とした写真を採用していました。

 

バリエーションも豊富で、敦賀市や若狭湾のまちを紹介してくださいます。



敦賀駅のホームは、船をイメージしたデザインです。

プラットホームの床は、船の甲板をイメージした木調タイルになっています。

 

10号車付近の喫煙室も、白くツルツルした壁や、丸い窓枠が船っぽいです。

 

敦賀湾の波の煌めきを表現した新幹線駅舎、そのシンボルでもあるガラスからは敦賀市街を一望できました。

 

もう少しホーム中ほどまで行くとガラス面が広くなり、敦賀湾の港まで目にすることができます。

 

ホームの端まで行くと、車止めを設置された線路と、車庫に向かって左へ降りていく線路。

ぶつ切りになっていますが、将来的に大阪へ繋がるはずです。

 

12番線の発車標には回送の表示が出ていましたが、11番線には何もありません。

試運転が行われているので、12番線にはその列車が発着するのでしょう。

 

こちらがコンコースで見ていました、9号車付近のエスカレーターです。

一番大阪方のエスカレーターがこちらでして、グランクラスやグリーン車の方はここまで歩くことになります。

 

そして、敦賀駅の新幹線駅名標。

隣駅は越前たけふ駅のみの終着駅仕様で、大阪まで延伸すれば新小浜(仮称)の文字が刻まれるはずです。



ホーム中ほどには、運転事務室が置かれています。

こちらも、窓が丸くなっているのが特徴的です。

 

ホームドアには駅構造が簡単にお分かりいただけるパネルも。

 

ホーム上の安全確認を行うため、ここで映像を見ることができます。

特に特急列車からの乗り換えが発生するので、乗降確認が重要視されます。

 

ホーム上のベンチは、北陸新幹線延伸区間の各駅で見られたのと同じです。

 

こちらが各ホーム1ヶ所に設けられている、待合室です。もちろん船をモチーフにしたデザインとなっていて、縁が丸く白いツルツルの壁面が特徴。

 

駅で待つ人は少ないと思われるので、ベンチの数は少なめの印象。また、オリジナルの衝突防止シールが貼られていました。

 

各設備のガラスには様々な、敦賀の魅力をデザインした衝突防止シールが貼ってあります。

 

一部には液晶ディスプレイの発車標も採用されています。

 

東京方の線路を見てみると、新北陸トンネルへ向かって登り勾配です。

北陸新幹線はすぐにトンネルへ入るため、ホームをこの高さに設置せざるを得ませんでした。さらに、在来線も近くに北陸トンネルがあり、新幹線ホームの高さまで線路を持ってくることが難しかったため、対面乗り換えにすることができなかったのです。

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ホーム下には「470km」、北陸新幹線が分岐する高崎駅からの距離が書かれていました。

 

北陸地方で雪が降るため、ホームだけでなく線路上にも屋根をつける、全覆上家を採用しています。

 

ホーム上の乗り換え案内サインでは、「JR小浜線」「JR北陸線」と路線の案内までありました。



40分の見学時間はそろそろ終了。駅の様子にも目を配りつつ、ホームを降りていきます。

階段の踊り場部分には、広告が入るであろうスペースがありました。

 

階段を降りて広々コンコースの先、JR線のりかえ口が構えています。

 

のりかえ改札のところには液晶ディスプレイがあって、サンダーバードやしらさぎの、のりば案内が表示されるみたいです。

 

一番端っこに有人改札があって、駅事務室としての整備が進んでいました。

 

新幹線駅舎の東口(やまなみ口)も新たに設置されまして、のりかえ口を出てすぐ左側に、自動改札機が設けられています。

 

のりかえ口を出て振り向くとこちらにも液晶ディスプレイがあり、新幹線ののりばを出すみたいです。

 

そして大阪や名古屋へ向かう人たちは、ここから下のホームへ降りて乗り換えますよ、という形になります。

 

新幹線駅舎を後にし、ハピラインふくい、JR北陸本線の普通列車、JR小浜線への乗り換え、メイン出口である西口(まちなみ口)へ向かう方は、跨線橋を通っていきます。

 

巨大駅舎のため、どうしても移動距離が生まれてしまいますが、できるだけ負担を減らすべく、設備を整えているのが分かりました。

 

在来線特急ホームまでは見られませんでしたが、営業開始後に上下乗換で関西〜北陸を移動するのが、ますます楽しみです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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