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【新幹線開業で利用者40%減】GWの特急しらさぎ号 ガラガラのはずが満席に![2404-05GW(3)]

2024年5月3日

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東京から福井へのメインルートは、東海道新幹線と特急しらさぎを米原駅で乗り継ぐルートでした。

しかし、北陸新幹線敦賀延伸で東京〜福井が新幹線一本で繋がり、メインルートは北陸新幹線ルートに変わっています。

 

これに伴い、名古屋・米原〜敦賀を結ぶ特急しらさぎ号の利用が低迷することに。JR西日本の発表によると、4月26〜5月6日の指定席予約状況について、サンダーバードが2%減しらさぎが43%減(4月12日時点)とされています。

 

ゴールデンウィーク中の特急しらさぎ号は一体どうなっているのか、下りピークである5月3日の様子を見てきました。



特急しらさぎ号は、名古屋〜敦賀と米原〜敦賀で運行しています。

今回は名古屋駅から乗車することにしました。名古屋駅から出る在来線特急の空席状況は、ご覧の通り。

特急しなの、特急ひだ、さらには特急南紀までほぼ満席になっています。

 

一方で、特急しらさぎ号に関しては、しらさぎ5号のみ満席。他は空席になっています。

逆になぜか3,5号だけ満席になっており、非常に不思議でした。

 

停車駅は、尾張一宮・岐阜・大垣・米原。

関西圏ではよく目にする「敦賀」ですが、名古屋駅でこの地名を見るのは未だに違和感を感じます。

 

また、2024年春のダイヤ改正で特急しらさぎ号は全車指定席に。

自由席車両は廃止されたため、あらかじめ切符を購入する必要があります。

 

特急しらさぎ号は、6両か9両編成での運行。

この便は短めの6両編成で運行され、名古屋から一本で北陸へ行ける列車なので、満席になっているものと思われます。



9:48 名古屋駅 発

列車は東海道本線の4番線ホームから出発です。

 

満席なので指定席特急券を購入できず、デッキで立たれている方も数人いらっしゃいました。

 

特急しらさぎ号は名古屋から北陸だけでなく、東京から北陸のアクセス特急を兼ねています。

名古屋〜米原は需要以上の輸送力を持っており、東海道新幹線が並行しているので空きがち。半分以上の座席が空いていました。

 

名古屋〜米原で特急しらさぎ号と東海道新幹線の特急料金を比較してみると、特急しらさぎ指定席は2,130円、東海道新幹線自由席は1,760円です。

最繁忙期で指定席料金が高くなる上、JR東海エリアでは安価なチケットレス料金の設定がないため、新幹線より在来線特急の方が高い状況が生まれています。

 

名古屋駅を出てしばらくは快速電車が前にいるためか、100km/h前後での比較的ゆったりした走行です。

 

岐阜駅では遅れていた高山本線からの接続を取ったため、3分ほど遅れて発車になりました。

 

岐阜駅から乗車なさる方も多少いらっしゃって、デッキで立っている方も増えてきます。

 

大垣駅を出発すると、垂井駅を通らない新垂井線へ。

米原方面の特急や貨物はこちらを通っており、勾配の緩やかな線路を走ります。



東海道新幹線乗り換え駅の、米原駅に到着しました。

東京駅8:33発のひかり635号と接続しており、ホーム上には既に列ができています。

 

米原駅で進行方向が変わるため、車内では乗客が座席の転換を行なっています。そのためどうしても乗車に時間がかかるのです。

 

また、今日は指定席・グリーン席ともに満席のため、デッキに立っていらっしゃる方もここでグッと増えました。

 

通路に立って利用なさっている方もいるほどです。



10:56 米原駅 発(6分遅れ)

遅れていた新快速電車との接続待ちを行ったため、6分遅れで米原駅を出発しました。

 

ここで、特急しらさぎ5号以降の空席状況を見てみることに。

こちらは名古屋駅11:48発の特急しらさぎ7号です。

 

5号と同じ6両編成でしたが、出発20分前の段階で窓側が空いています。

特急しらさぎ5号が満席になったのは、東京からの東海道新幹線出発時間が8:33でちょうど良かったこと、名古屋発なのに6両編成だったことが理由かなと思います。

しかし、これが満席になるほどの理由かと言われると疑問が残り、納得できるような結論は出ないままでした。

 

ちなみに米原始発の特急しらさぎ55号に関しては、本当にガラガラ。

 

輸送量だけ考えれば6両もいらないぐらいですが、なんとこちらは9両編成です。

 

こちらは北陸新幹線敦賀延伸の影響をもろに受け、噂通りの空き具合でした。並びで大量に座席が空いています。

 

ちなみに9号車は、なぜか進行方向左側だけほとんど埋まっていました。敦賀駅到着時にホームを見たい、鉄道ファンが集まったんですかね笑

 

座席前ポケットでは、敦賀駅での乗り換え方法が案内されています。

到着5分以上前から放送が流れており、あらかじめ新幹線きっぷの用意をしておきましょう。



11:26 敦賀駅 着(6分遅れ)

今回は米原駅の新快速電車接続で遅れていたため、大阪からのサンダーバード号が先に到着していました。

 

ほとんどの方が北陸新幹線へ乗り換えるため、エスカレーターで大移動です。

 

コンコースでは、特急しらさぎ・サンダーバード号から新幹線へ乗り換える人は、窓側の改札を使うよう案内されていました。

この画像で言えば、柱やエスカレーターを境に左側が新幹線乗り換え客、右側が在来線乗り換え客と分けられており、交差しないようしっかり動線が組んであります。

 

新幹線開業当初の混雑時には、紙のきっぷは改札に通さず通り抜けてもらう方法が取られていたそうです。

一方で今回はそのようなことなく、しっかり改札を行えていました。

 

特急しらさぎ・サンダーバードと北陸新幹線つるぎ号は、完全にペアが組まれている列車。

乗り換えのお客さんを確認してから発車するので、慌てすぎる必要はありません。

 

今回は特急しらさぎ号の到着が遅れたため、時刻表通りなら7分で乗り換えが必要でした。

 

所定のりかえ時間でも最低8分必要な上、GWで荷物を持った方や家族連れの多い時期。つるぎ号は6分遅れで、富山駅へ向かって出発しました。

 

新幹線開業で大きく変わった、敦賀への鉄道交通手段。特にその影響を大きく受けた特急しらさぎ号に乗車しました。

満席の列車とガラガラの列車が混じる謎の状況だったので、指定席予約の際は色んな時間をご確認なさると良いかもしれません。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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