三重 愛知 近鉄

【近鉄の激レア列車】「楽」リニューアル後が凄すぎる!F1日本グランプリ団体臨時

2023年9月26日

前の記事
【白子行き特急】F1日本グランプリ臨時 近鉄アーバンライナーネクスト(next)の違いは?

2023年9月23,24日の週末、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットではF1日本グランプリが開催されています。 これに伴いJR、伊勢鉄道、近鉄では多くの臨時列車が設定されています。 今回注目するのは桑名駅か ...

続きを見る

F1日本グランプリ開催により、帰りの近鉄特急は多くが満席になっています。

そんな中、白子→近鉄名古屋駅で追加の臨時列車「楽」が運行されました。

 

団体旅行に対応すべく、1990年に登場したこの列車。2020年にリニューアルしまして、一層楽しめる車内空間となりました。

特別に運行された近鉄特急の団体専用車両、こちらに乗車してその内部をお届けします。



楽が出発するのは夜ですが、朝の白子駅へやってきました。

乗車のためには、当日朝8時から白子駅で手売り販売される、列車券が必要です。

 

料金は大人400円・小人200円。他に乗車券が必要ですが、特急料金920円に比べてかなり安く移動できます。

座席の指定はできませんが、 1号車5Cが割り当てられました。

 

駅周辺はだんだんと混雑を見せており、F1日本グランプリ協賛企業として、そこらじゅうでRed Bullが配られています。

 

ここから鈴鹿サーキットまではバスが出ており、三重交通が大量の車両を用意していました。その人気ぶりを知らしめられます。



夜になりまして19時ごろ、再び白子駅へ戻ってきました。

ホーム上はこの混雑、満席の特急列車に多くのお客さんが乗って行かれます。

 

特急列車は全車指定席であり、座席を確保できていない方は急行列車へ集中。完全な満員列車で名古屋まで向かうようです。

 

そんな中で混雑を回避し、ラクラク移動できる臨時列車「楽」。

発車標に「貸切」と表示されているこちら、4番線ホームに入線です。



しばらく停車していた普通列車出発後、津駅方面より「楽」がやってきました。

特徴的な八角形をしたフロントガラス、角張ったカッコいい見た目でありながら、ここからでもはっきり見られる車内は非常に優しい印象です。

 

4両編成で客席は全てハイデッカーとなっており、両先頭車の1,4号車は2階建てです。

元々車両外観は近鉄っぽいレモンイエローとパールホワイトだったのですが、日本古来の漆をモチーフにした「漆メタリック」へ。

大阪、奈良、京都、伊勢志摩、名古屋の沿線5地域の魅力を、伝統色と和柄で表現しているとのことです。

 

列車が到着するとすぐに発車、各号車では駅員さん方がプレートをお持ちになって案内しておられます。とりあえず一番近かった4号車より乗車しました。



19:49 白子駅 発

ハイデッカーよりホームを見下ろしつつ、白子駅を発車しました。広々した快適な車内で、近鉄名古屋までの優雅な移動です。

 

列車券は完売しているため満席のはずですが、結構空席が目立っていました。

もしかしたら特急列車のキャンセルが取れたり、バスが遅れていたりで、乗らなかった方も多いのかもしれません。

 

ちょっと空席をお借りして、座席をご紹介します。

様々な色と和柄のモケットにより、そこにいるだけでワクワクさせてくれる車内です。

 

こちらは特急列車と異なり、転換クロスシートです。

リクライニングなどはできませんが、長時間でも疲れなさそうな座席でした。

 

簡単に座席を転換できるので、この通りグループで向かい合う事ができます。

中間車両については大きなテーブルが備わっており、シートピッチも広めです。

 

2,3号車はハイデッカー構造で、この車両間にはデッキがありません。

高い位置に貫通扉が設けられており、こちらは両開きの扉です。

 

2号車を通り抜けまして、1号車の方へ。カーペット敷きの高いところから階段を降りていきます。



1号車のデッキ部では、階段が上下両方へ分かれています。

下の方は後ほどご紹介するとして、上の客席へ向かいましょう。

 

こちらが今回割り当てられた座席。後から窓側の方も来られました。

 

転換クロスシートのため背面テーブルはありませんが、窓側にはテーブルが取り付けられています。

中間車両より細いのがお分かりいただけるでしょう。

 

通路側座席にも肘掛けから出てくる、小さめのテーブルがありました。

 

つまみを引き出してくるんと回す方式。0系新幹線などでも採用されていた、近年の車両ではあまり見ないものです。

これら座席はリニューアル時に新製されています。

 

大きな窓からは、前面展望も楽しむことができます。

こちらにはフリースペースがあるので、後ほど行ってみましょう。



車両中央部には下へ降りる階段があります。

先程ご覧に入れたデッキから降りる階段の先と、同じところに繋がっています。

 

そこにあるのはフリースペース、靴を脱いでのんびり寛げます。

ヨギボーの人間をダメにするソファが置いてありました。お客さんがいらっしゃらない時を見計って撮りましたが、たくさんの方がダメになっています。

 

窓枠にはクッションが貼られており、取り外して床に敷いて使う事ができます。



近鉄四日市駅に到着です。

途中駅は降車専用駅となっており、ここからの乗車はできません。10人くらい降りていかれたかと思います。

 

ここでしばらく停車しており、近鉄特急ひのとりに追い抜かれました。

 

扉は閉じるとこの通り、わざわざ窓を2つに分けているのが、デザイン的に面白いですね。おそらく小さいお子さんでも景色を見られるよう、低い位置にも窓をつけたのではと思います。



こちらは3号車の4号車よりにあるデッキです。

全車ハイデッカーの列車ということで、車椅子スペースが設けられています。

 

こちらには折りたたみ式の座席も用意してありました。

 

おそらく添乗者の方が、お座りになるのを想定していると思われます。

 

コンセントも設置されていました。ご紹介できていませんでしたが、通常座席にもコンセントが付いている箇所があります。



こちらにはバリアフリー対応お手洗いが備えられました。

かなり薄い色の木目調が特徴的。ちょっとピクトグラムが見づらく、茶色にしても良いのではと思います。色盲の方には辛いです。

 

車椅子の方でも利用できるよう、広くスペースが取られていました。

 

開閉ボタンが縦長八角形になっているのも、楽のフロントガラスを彷彿させます。

 

ウォシュレットのボタンもかなり新しめ。洗浄ボタンとSOSボタンを押し間違えにくい配置です。

 

壁面にはオムツ交換台が備わっており、この部分のガラスはわざわざ分けられています。

 

手前へ開く形で、転落しないようベルトと窪みがあります。

 

号車表記の背景にも和柄が用いられていました。フリーWi-Fiもあります。



続いて4号車へ向かいます。

1号車から2号車、3号車から4号車の貫通扉は、ハンドルを握ると開く自動扉です。

 

1,4号車デッキ部にはコンパートメント座席があるので、おそらく普通の自動扉にするとセンサーが感知して開閉してしまうのでしょう。

握ると開く方式により、その鬱陶しさから解放してくれます。

 

4号車階下にもフリースペースがあって、1号車とは少々異なります。

 

こちらは中央部に、バームクーヘンのような丸いソファが置かれています。ひとつひとつ切り離して動かすこともできるようです。

 

1号車へ戻ってきたところで、到着したのは桑名駅。こちらも降車のみ可能な駅となっています。次は終点の近鉄名古屋駅です。



そして1号車先頭部、前面展望を楽しめるフリースペースへ。

真上から見ると五角形のソファが4つ並び、リラックスして展望を楽しめます。ここからは前面展望を楽しませていただくことに。

 

木曽三川のトラス橋を渡りまして、三重県から愛知県に入りました。

 

臨時列車用のスタフが入っており、各駅での停車時刻などが記載されています。

 

富吉の車両基地には、伊勢志摩への観光特急しまかぜも眠っていました。

 

近鉄蟹江駅でポイントを越え、副本線へ入りました。どうやら後ろから来ている特急を待避するようです。

 

7分の停車時間中、通過していったのはアーバンライナーでした。

 

JR八田駅のホームを見つつ、その先の近鉄八田駅を通過します。

 

向かいからはおそらく回送の近鉄特急ひのとりがやってきました。

 

そして正面には名駅のビル群が見え始めたところです。

 

右手にはJRの車両基地が隣接しており、HC85系が止まっていました。

JRでも特急南紀を鈴鹿サーキット稲生駅に臨時停車させたり、HC85系の快速を走らせたりと、かなり忙しい週末です。

 

左手の留置線にはアーバンライナーネクストが停車中、おそらく白子駅で見かけたのじゃないかなと思います。



列車はいよいよ地下へ潜って行きます。

ホームの明かりが見え始め、ポイントをわちゃわちゃ越えていきました。

特急列車はまっすぐ先の4,5番線ホームに止まりますが、楽は2番線ホームへの入線でした。

 

行き止まりの頭端式ホームということで、正面には多くの方がカメラを向けておられます。その人気ぶりには驚かされるものです。



20:44 近鉄名古屋駅 着

現代に合わせてデザインまで一新した上で、リニューアルされた「楽」。フリースペースを始めとして、とにかく楽しませてくれる列車でした。

 

近鉄における名車の一つとも言える、ビスタカーの仲間。その中でも突出して普通の列車との違いを押し出していました。

 

臨時列車用の車両のため乗れる機会は少ないですが、また長距離乗ってみたいと思わされました。

ぜひ近鉄のホームページなど確認していただき、乗車してみて下さい。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

次の記事
【名古屋→京都】近鉄特急ひのとり遠回りルート 乗り継ぎより早い?

今日は名古屋から京都への移動。この都市間であれば多くの方が東海道新幹線を利用すると思います。 一方で両都市共に近鉄の路線が来ているため、近鉄特急を乗り継いでいくことも可能です。   近鉄名古 ...

続きを見る

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-三重, 愛知, 近鉄
-

Copyright© Pass-case.com , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.