門司港から関門連絡船で下関、唐戸へやって来ました。
門司港と比べて唐戸ターミナルはかなり大きく、コンビニまで併設されています。
船着き場の近くにはカモンワーフという商業施設があります。下関といえばフグです。
ここの建物にはフグ料理を中心とした飲食店がたくさん入っていますので、そこで食べることにします。
カモンワーフの海峡に面したテラスの所にはフグの提灯がたくさん並んでいました。まるで夏祭りの様です。
お腹がプックリふくれた大きなフグ達も並んでいました。さすがに一番手前のものは違和感しかありませんが、奥の二匹は可愛らしいものです。
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さて、今回食事をしましたのはこちらの『ふくの関』さん。
ここではふぐの唐揚げをいただきました。
初めて食べたのですが、プリっとした食感で、手羽先のように細かいところまで食べたくなります。
カモンワーフの隣には、唐戸市場があります。ここではお魚や他の食料品が売られているだけでなく、観光客向けにお寿司や海鮮丼が売られています。
しかし、普段は観光客も多い唐戸市場もアレのせいでガラガラ…。
実はここでなにか買って外で食べようとも思ったのですが、お客さんがいないので品揃えもあまり良くなく、先ほどのカモンワーフ内の店舗で食べることになったのでした。
もちろんお店で食べるのも良いのですが、唐戸市場のなかで好きなものを買い揃えて海峡を見ながらの方が面白いでしょう。
ターミナルから少し離れたところで目につくのがこちらのザビエル上陸記念碑です。ザビエルが来日した1550年から450年を記念して建てられました。
九州に上陸したザビエルは京都へ向かうのですが、その前に本州の最初の町、下関に立ち寄ったのです。
国道9号線まで出てきました。昔は国道の向こうは海だったそうで、現在市場がある辺りは埋め立てられたそうです。そのためザビエルが上陸したのはこの亀山八幡宮の辺りではと言われています。
その亀山八幡宮の鳥居の『山』のところには野球ボールがはまっています。キャッチボールをしているときにスポットはまってしまったそうです。ある意味で小さなスポットになっているそうですよ。
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亀山八幡宮から少し歩いて、赤間神宮に来ました。
真っ赤に塗られた神宮が特徴的です。
赤間神宮はかつて阿弥陀寺と呼ばれるお寺でした。しかし明治維新後の神仏分離令によってお寺は廃止。天皇社に改名され、1940年に赤間神宮に改称されました。
境内の階段を登っていくと朱色と白の鮮やかな「水天門」がそびえています。遠くから見ても目立つものです。
赤間神宮の象徴とも言える水天門は竜宮造りの楼門で、国の登録有形文化財になっています。
ここ、赤間神宮には壇之浦の戦いで入水された安徳天皇が祀られています。
平清盛の妻である二位尼は、安徳天皇と共に入水される前に歌を詠みました。
「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」
「海の中にも都ございます」という意味です。
赤間神宮は戦時中に焼失してしまいました。そこで再建する際に参考にされたのが先程の歌です。
祀っている安徳天皇がいる『海の中の都』をイメージして竜宮城のような建物になりました。
また、ご利益も水や子どもに関するものが多くなっており、安産祈願や水難守護、漁業繁栄などのご利益があるとされています。
水天門の先には外拝殿(大安殿)がその奥には内拝殿があります。
外拝殿の中央に飾られている「赤間神宮」の文字は、幕末から明治時代にかけての皇族、有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみや たかひとしんのう)がお書きになったものです。
赤間神宮の境内にいると神社とは思えないような感覚に陥ります。海が参道であるとされている珍しい神社で、これも竜宮城との共通点のように感じられます。
境内には他にも小泉八雲の怪談話である耳なし芳一のお堂、『芳一堂』があります。
そのお隣には平家一門のお墓、『七盛塚』もありました。
やはり源平合戦の決着がついた壇ノ浦ですから、この手のものがあるのですね。
赤間神宮を後にして、バスで下関駅へ向かいます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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