旧東北本線の三セク、青い森鉄道で青森駅に来ました。
2021年春に新しくなった駅には、5本もの列車が待機しています。これから北海道へ渡るのに、鉄道では料金の高い北海道新幹線で行くしかありません。
そこで便利なのが、青森〜函館を結ぶフェリー。
津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社ありますが、今回利用するのはより安い青函フェリーです。
しかし、青函フェリーで使われる船にはいくつか種類があります。その中で、夜行フェリーとして使う時、一番快適な便をご紹介します。
青森駅から青森フェリーターミナルまでは歩いて40分ほどです。
青森県西口では駅前の再整備が行われており、車での送り迎えもしやすいようになっています。
青森フェリーターミナルに到着。2階建ての無機質な建物です。
窓口にて乗船券を購入しました。7〜9月は繁忙期のため2600円、通常期は2100円です。
学割で2割引きとなったため、こちらは2080円となっています。
2階はソファが並ぶ待合室。テレビも流れており、正面のガラスの向こうには港の様子を見られます。
また、ファミリーマートが隣接しているので、買い物も便利です。
出港の30分前くらいから、フェリーに乗り込むことができます。
今回利用するのは15便、「はやぶさ」という船が充当されており、この船が青函フェリーで一番快適に過ごせます。
車が入るスペースの端っこを歩いていきます。
客室へはこの急な階段を登ります。割とリアルに落ちないよう気をつけましょう。
ここを進んでいいの?と思うような甲板を歩きます。
重い扉を開けて、船内へと入っていきましょう。
この船には様々な設備が整っています。
まずは飲み物系の自動販売機。
さらに、お菓子類も販売されています。
カップ麺も取り揃えているので、夜食にも良いでしょう。
ただし乗船時間は4時間位、僕の場合とにかく眠れればいいので、これらは使わないですね。
競合相手の津軽海峡フェリーと遜色ない、綺麗な休憩スペースもあります。
シャワー設備も整っていまして、非常にありがたいもの。
ただし、シャンプーやタオルなどは無いので自分で用意しましょう。
ご覧のように普通の椅子で過ごすことも可能。しかし、せっかく深夜フェリーなのだから、熟睡したいものです。
そこでいつも利用するのが、この寝っ転がれるスペース。
端っこには頭を載せるクッションがあって、コンセントまで備わっているのも嬉しいポイントです。
船なら細かい揺れも少なく、横になれるので完全に眠れます。フェリーは寝ながら移動するのに一番向いた乗り物、本当に快適です。
23:30 青森フェリーターミナル 発
港町の夜景を見ながら、本州を発ちます。
出港する前から寝っ転がって、寝る準備は完璧です。
次に目が覚めた時には、函館山が見えていました。街の灯はすごく明るいですが、目の前には漆黒の山が構えているのです。
それでも頂上には函館山展望台の光が輝いています。
あそこから見る夜景は、やっぱり綺麗なのでしょうね。定番とされる函館観光の中で、函館山だけは登ったことがありません。
3:20 函館フェリーターミナル 着
大きな放送を流してくれるので、ちょうど目覚ましになります。
車で来たお客さんが出ていった後、徒歩客が下船できます。
函館側のターミナルは1階建てで、もっと簡単な作りです。
青函フェリーは貨物輸送をメインとしているため、旅客向けには必要以上のサービスをしていません。その代わり、競合の津軽海峡フェリーよりも安く乗れるのです。
まだ動くには早いですから、ソファにてしばらく休みます。
5時過ぎに明るくなってきましたので、函館駅へ向けて出発。
函館駅までは歩いて50分ほど。駅が近くなると急激にホテルが増えてきて、さすが激戦区といったところですね。
津軽海峡を安くて快適に越えられる選択肢。青函フェリーを利用する際はぜひこの便を利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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