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今回のルート
津山〜倉敷
おはようございます。こちらは岡山県の内陸部、津山駅前のホテルアルファーワンです。
たらこ色の列車も走っており、ローカル線も通学輸送を終えた頃になります。
津山駅は津山線、因美線、姫新線の4方向に路線が分岐する、中国山地の拠点です。
かつてはこれらの路線を使って、鳥取〜岡山を急行砂丘、鳥取〜関西を急行みまさか/みささが走っていました。
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しかし高規格の第三セクター智頭急行が1994年に開業したことで、これら急行列車は特急スーパーいなば、特急スーパーはくとに置き換えられたのです。
最後の定期昼行急行列車として、1日1往復だけ急行つやまが岡山〜津山を走っていました。
これも2009年に廃止されまして、現在津山駅には優等列車が来ていません。
急行列車が無くなってしまった津山駅、現在では高速バスが主力となっています。
高速バスの乗り場は駅から出て右側です。
特に本数が多いのは大阪方面。朝の時間帯では30分に1本もあって、在来線特急よりも高頻度の運転です。
ちなみに駅のホーム上でも、大阪方面の中国ハイウェイバスを乗換案内しており、完全に振り切っていることが分かります。
更に、津山線との競合関係になる岡山エクスプレス津山号も運行。
バスは1時間50分で800円、津山線は1時間10分で1170円とかなり良い勝負をしています。
この他、新宿方面への夜行バスも走ります。
このように鉄道にとって厳しい状態にある津山駅ですが、岡山県第三の街。駅舎内にはコンビニやみどりの窓口があります。
また、津山線では2022年7月1日に新たな観光列車、SAKU美SAKU楽の運行を開始します。
ピンク色に塗られたキハ40を使用し、様々なおもてなしをしてくださるようです。
それでは有人改札を抜けまして駅構内へ。
1番線にはノスタルジートレインのキハ47が停車中でした。
ここには急行列車が発着していた頃の名残を見ることができます。
このレトロチックな案内看板もその一つです。
そして、なんと言ってもホーム上に残された、『グリーン車乗車口』の乗車位置案内。
急行砂丘にはグリーン車が連結されていまして、その時のものです。ただのシールや書き込みではなく立体的に固められているので、撤去されていないのでしょう。
現在は地下通路だけで結ばれている各ホームですが、昔は跨線橋を渡れました。
工事の影響でこの先へ行けないのですが、その先には駅弁屋さんの跡も残っています。
現在ではそこまで長編成の列車が来ないため、入り口が板で行き止まり。
しかし、2023年3月の使用開始を目指しエレベーター設置工事中で、将来この跨線橋が再び利用できるようになるみたいです。
エレベーターは現在入れない、改札を通って左側に設置される様子。
なまこ壁のペイントがされた地下通路へ。
番線を示すライトも、形も字体も明るさも全てがノスタルジックです。
ここから駅全体を見渡しますと、特に広々とした駅構内であることが分かります。
規模で言ったら間違いなく、特急が停まる新見駅くらいの規模です。
こちらからであれば行き止まりになっていても、駅弁屋さんの跡を見ることができました。
奥には津山運転区があって、留置線にはキハ47やキハ120など停まっています。その奥には扇形機関庫が残された津山まなびの鉄道館があるのです。
実際には津山駅に入る前に訪れたので、時系列は前後しています。
2016年に開館し、大きな鉄道博物館に匹敵する人気ぶりです。
一番の目玉は、この立派な扇形機関庫です。
列車が入る箱は17あり、現存する施設としては日本で2番目の規模。ちなみに1番は京都市の梅小路運転区で、こちらは20に及びます。
中央部には転車台が設置されており、ここから各方向へ列車を入れていくのです。
中の奥行きは22.1mで、採光のために窓が取り付けられています。
天井を見ると蒸気機関車による煙のすすで真っ黒です。
こちらでは岡山における鉄道の歩みが紹介されています。
転車台は1930年に設置されたもの。扇形機関庫は1936年に竣工運用を開始し、現在まで建物が残されています。
こちらは鉄道博物館によくある、切符や時刻表の展示です。
その中でも注目したいのが、かつて津山に来ていた急行列車のサボ。智頭急行開業で特急に置き換えられ、消えてしまった列車達です。
特に急行砂丘のさよならヘッドマークも展示されておりまして、これは見る価値があります。
津山駅から徒歩10分ほどで、もちろん車両も見られますから是非いらしてみて下さい。
1247 津山駅 発
西日本ローカル線の代名詞、キハ120で広々とした津山駅を出発。姫新線を西へ走り出します。
中国勝山駅に到着。
津山〜中国勝山の輸送密度は820人/日で、赤字線区として収支が公表された部分。朝夕はここで多くの生徒さんが利用されますが、数字は厳しいものです。
しかし、この先中国勝山〜新見は姫新線の中で最も輸送密度が低い区間。輸送密度は306人/日となっています。
姫路から新見まで173.9kmもの長さを誇る姫新線。
部分部分の生活利用が主となり、その厳しさはマスばかりです。
1434 新見駅 着
新見駅は津山駅と同じく、4方向からの線路が集まる中国山地のターミナル。特急が停まるかどうか以外は非常に似ています。
1439 新見駅 発
ここからはその伯備線特急、やくも18号で南下します。
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2015年から寝台特急サンライズ出雲の停車駅に加わり、鉄道による観光需要の取り込みに熱心な自治体です。
1528 倉敷駅 着
美観地区で有名な岡山県第二の都市、倉敷駅です。
伯備線の分岐点であり、特急列車はここから山陽本線を走って岡山駅に向かいます。
ここから乗車するのは2022年春のダイヤ改正で廃止された列車です。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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