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【地下駅通過】特急ゆけむり号がメトロ車両に!長野電鉄3000系特急(東京メトロ03系)[2310長野(6)]

2023年10月24日

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長野県の県庁所在地、長野駅に来ています。

北陸新幹線開業を機にリニューアルした駅舎の地下には、長野電鉄長野駅があります。

 

長野駅から湯田中駅では特急列車も運行。その一つ「ゆけむり号」には、小田急電鉄で活躍したHiSE車両を使用しています。

 

通勤電車でも東京メトロや東急電鉄から車両を譲り受けており、首都圏の車両が地方で残っているのです。

 

ハイデッカーで展望車も備わった「ゆけむり号」ですが、車両運用の都合で通勤車両により運行されました。

東京メトロの車両が特急の運用に就く、普段とは違う珍しい光景をお届けします。



長野電鉄長野駅がある、地下駅へ降りてきました。

1981年に地下化されてから、時が止まったかのような空間。

荘厳な有人改札の前では野菜が売られており、年季の入ったベンチがずらりと並んでいます。

 

通常長野電鉄の特急列車に乗車する際には、特急料金100円が必要です。

 

しかし、今日は車両運用が変更になったため、特急料金は不要となります。

 

インターネットで予約できる指定席もキャンセルされ、全車自由席です。

 

LED発車標の表示に関しては、通常と同じでした。停車駅の少ない、A特急に乗車します。



改札で乗車券を提示し、ホームへ降りてきました。

使用される車両は3000系電車、2020年まで東京メトロ03系として活躍しました。

 

地方私鉄では珍しい地下駅に佇む姿は、全く違和感がありません。

それ故、行き先方向幕に掲げられている「特急」の珍しさがマシマシです。

 

かつて地下鉄車両だったこともあり、勿論ロングシートでの運行。地下鉄の雰囲気を残したままで、次々駅を通過していきます。

 

向かいからは東急8500系を譲受した、8500系電車が到着です。凸凹した側面の筋に目を惹かれつつ、長野駅を出発します。



11:33 長野駅 発

出発しますと特急踊り子号と同じチャイムを鳴らしまして、自動放送が流れます。

 

すぐに次の市役所駅を通過。しばらく地下区間の走行が続くのに加え、この地下鉄で活躍した車両が走っていることもあり、長野の地下鉄と言われたりします。

A特急のため市役所駅も通過。この地下駅を地下鉄車両が通過していくという、非常に珍しい光景を見られました。

 

主要駅の権堂駅は、全ての列車が停車する主要駅です。

 

善光寺下駅を通過しまして、地上へと登っていきます。

 

 

この辺りで車掌さんによって各駅の到着時刻、車両運用変更についての案内が行われました。

 

大きな橋上駅となっている、本郷駅も通過です。

 

北陸新幹線、しなの鉄道北しなの線の高架下を潜ります。3路線が一挙に立体交差する、地方都市では珍しい光景です。

 

朝陽駅を通過しまして、ここからは単線区間となります。



日本一長い川である信濃川、県内では千曲川と呼ばれる海無し県の大河を渡ります。

この村山橋は鉄道道路併用橋となっており、2009年に架け替え完了しました。

 

日野駅近くでは踏切工事を行っているため、速度を落として運行しています。



車庫が設けられている、須坂駅に到着です。

かつてE253系成田エクスプレスとして活躍していた車両が停車中。現在は長野電鉄2100系電車「スノーモンキー」として、特急の運用に就いています。

 

多くのレトロな車両たちに挟まれつつも、須坂駅に到着です。

 

出発する時左側の車庫には、ゆけむり号が停まっていました。

ゆけむり号は2編成あるのですが、うち1編成が使えず、今回の通勤車両が運用に就くこととなったのでした。



小布施駅では1000系電車と行き違いました。

あちらは土休日に運行されている、「特急ゆけむり~のんびり号~」。

途中で徐行や運転停車を行う観光案内列車となっているため、運行可能な「ゆけむり」1編成はこちらへ充当されました。

 

何と言っても展望席が最大の魅力で、パノラマ展望を楽しむことができます。ハイデッカー構造で全体的に見渡しが良く、観光列車として最適です。

 

今回乗車している通勤車両は、東京メトロ03系として活躍。平成2年近畿車輌製造、2020年をもって東京メトロで運用終了したことを示す、銘板が貼ってあります。

 

信州中野駅~湯田中駅の40‰勾配に対応すべく、抑速ブレーキを備える改造を施した上で、長野電鉄3000系として運行しています。



信州中野駅で下車しました。

ここから湯田中駅まで、急勾配と急カーブが連続する区間へ挑みます。

 

信州中野駅ではユニークな文言で、長野電鉄で走る車両が紹介されていました。

 

本来ゆけむり号として運行されるのが、こちらの1000系電車です。小田急電鉄10000系HiSEとして活躍していましたが、2012年に引退。

2005年に2編成がVSEに置きかえられており、そこで生まれた2編成が長野電鉄へ譲渡されたのでした。

 

他にも須坂駅で見られました、2100系電車も特急の運用に就きます。

 

中野市の中心駅となっており、橋上駅には様々な店舗が入居していました。

 

こちらでも券売機上に、特急券不要の案内が掲示されています。



現在は長野線の1路線だけになった、長野電鉄。

かつてはここ信州中野駅から、河東線が分かれていました。現在は柵が設けられ、発着していたホームへ行けなくなっています。

 

河東線が発着したのは1番線ホーム、現在は欠番という状態です。終点の木島駅へ向かう運行形態から、木島線として親しまれていました。

 

隠してあったであろうシールが剥がれ、木島の文字も見られました。



今度は折り返し、特急長野行きに乗車します。

こちらも行き先方向幕は、「特急長野」の表示です。

 

ロングシートの向こう側では、次々と駅を通過していきます。

 

連続するカーブやポイントの通過で中々スピードを出せない長野線ですが、直線区間では80km/h近くでの運転です。

 

通風孔がむき出しの空調や蛍光灯など、一昔前の古さを感じさせる車内。

 

網棚もあまり見ないデザイン性で、真四角にクロスしたチェック模様を描いています。

 

小布施駅で8500系電車の普通列車と行き違いました。



そして車両基地がある、須坂駅に到着です。

先程は展望車を見られたのですが、今は中間車が手前にある状態。何か作業等行っているのでしょうか。

 

須坂駅では車掌さんが交代されました。

 

そして、湯田中行きの特急スノーモンキーと行き違いです。

先頭車両には個室も備えており、あちらも非常に楽しませてくれる車両となっています。



長野市内に入って地下へ潜ろうとする頃、折り返しの「特急ゆけむり~のんびり号~」とすれ違いました。

千曲川の村山橋や北信五岳など景色の良い場所で徐行運転が行われ、やはり展望座席をフルに活用した観光列車。快適な特急車両でゆったり行くのも、非常に楽しそうです。

 

この通り地下駅を通過していく元地下鉄車両、やはり違和感の塊でしかありません。

 

そして元東急車両をお隣に見つつ、終点の長野駅に到着しました。

 

今後も10月28日(土)・29日(日)に、ゆけむり号が通勤用車両での運用になります。気になる方は是非乗ってみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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