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【年2回だけトロッコ走行】遺構が残る上山田線の廃線跡めぐり[史上最長片道切符の旅(17)]

2022年4月28日

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今回のルート

田川後藤寺〜吉塚

 

おはようございます。今日は宿の関係から、ルート外の田川伊田駅からスタートです。

 

0827 田川伊田駅 発

日田彦山線の添田行きに乗車。

 

1駅お隣の田川後藤寺駅から、ルートに復帰しました。

 

0841 豊前川崎駅 着

トンネルを抜けて川崎町の中心駅である、豊前川崎駅で下車します。

 

かつては2面3線構造でしたが、2000年の駅舎竣工と同時に行き違い設備が撤去。かつての3番線を利用する1面1線になりました。

 

ここは簡易委託駅で、駅舎内にはきっぷうりばもあります。

 

(ButuCC - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=40949152による)

豊前川崎駅からは1988年に廃止された上山田線が分岐していました。かつて石炭産業で栄えた筑豊地区には、このような短い路線がたくさん敷設されたのです。

今回も読者さんに車を出していただき、これで廃線跡を巡ることとします。

上山田線は豊前川崎駅を出ると、西方向へ日田彦山線から分岐。

 

豊前川崎駅に背を向けると、廃線跡にあたる道路が分かれています。

 

車で5分ほど、川崎町農産物直売所De・愛に到着しました。

 

ここは真崎駅の跡地にあたり、駐車場には鉄道記念公園が整備されています。

1966年開業で、1895年の上山田線開通と比べれば割と新しめの駅です。

 

ホーム上には当時のものと思われる駅名標が残されています。

JR肥薩線に同じ読みの真幸駅がありますが、字は異なっていました。

 

駅自体は1面1線で簡素な作り、ホームの一部を公園として残しています。

 

真崎駅からの廃線跡は、雪舟ロードと呼ばれる歩行者・自転車専用道に活用されました。安全性の観点から、橋梁部分には柵が設けられているのが分かります。

 

この道は2kmほど続いており、トンネルで終点となっています。

 

足元には基点から2360mのしるし。

これは豊前川崎駅からではなく、真崎駅からの自転車道の長さです。

 

ここからは熊ヶ畑トンネルとなり、入れないように竹の柵が作られています。

 

枕木も残っており、鉄道時代からの名残を色濃く感じさせてくれました。

ただし2004年にはトンネル内の線路が1.7km分盗まれる被害が出て、線路が撤去されています。

それでは峠を越えまして、川崎町から嘉麻市に入ります。

カーブしながら、トンネルから線路が出てきました。

 

踏切部分は途切れていますが、線路はまだ続いているようです。



熊ヶ畑駅に到着。

線路はシャッターの閉まった白い小屋から伸びています。

 

駅跡の地点という訳ではありませんが、木造ホームには空っぽの駅名標が立ち、廃駅を象徴しているようです。

 

ここではイベントとして、トロッコフェスタinYAMADAが行われています。4月と10月の年2回だけの運行とかなり少ないですが、廃線跡の活用方法としてはよくあるものです。

 

トロッコが走るのは1.5kmほど、線路はしばらく続きます。



上山田駅は路線名にもなるとおり大きな駅。

駅舎は完全になくなり、山田生涯学習館となりました。

 

駅名標には山田市と表記されていますが、2006年に合併して嘉麻市が誕生しました。駅名標は道路に向けて立てられたので、隣駅が左右逆です。

 

上山田駅についてはしっかりと案内がされており、その歴史を十分に伝えているようです。

 

枕木を利用した広場や踏切が残る中、かつて賑わっていた時代の上山田駅の写真も展示されていました。

 

廃止時には多くの装飾がなされ、その役割を終えた当時の様子が伝わります。

 

こちらは先程消化しいた、トロッコフェスタの様子です。つい最近でも桜の時季に合わせ、4月に開催されました。



お隣の下山田駅は漆生線の分岐駅です。

漆生線は後藤寺線の下鴨生駅までを結ぶ路線。上山田線よりひと足早く、1986年に廃止されました。

上山田線・漆生線が廃止された今、下鴨生駅は嘉麻市唯一の駅です。

 

漆生線の分岐点は嘉穂信号場でした。

品川廃材九州工場の周辺で、漆生線は山を登って右へ曲がる方向に伸びていました。



その先にあったのが大隈駅。

ここは直営駅であり、漆生線の乗換駅だった下山田駅よりも大きな駅だったと言えるでしょう。

 

先程の嘉穂かほ信号場の最寄り駅となっており、そこに勤める日勤の職員さんは、ここから自転車で行っていたそうです。

 

現在では公園となった駅構内跡、線路も少しだけ残ってました。

 

臼井駅は2面3線の大きな駅でしたが痕跡は無く、第二保育所前バス停になっています。

 

中々田舎の中をずっと走っていましたが、飯塚市街がカーナビに表示されると、急にコンビニが集中して表示されます。

 

右手に見えてきたのは、三菱飯塚炭鉱跡です。大きな構造物は巻き上げ機の台座。

巻き上げ機は、地下にある炭鉱の抗内に資材や人を送ったり、掘り出した石炭を地上に搬出するトロッコをロープで引っ張る機械です。これは機械の台座にあたります。



最後は平恒駅です。

花壇や植木がされていて、今でもお手入れしている様子でした。

 

駅舎はなくなってしまいましたが、当時からの待合所は残っています。

 

それでは筑豊本線に合流、飯塚駅に到着です。

 

飯塚市の中心は飯塚駅から新飯塚駅に移っており、駅舎も以前から変わりありません。

 

跨線橋から駅構内を見下ろすと、駐車場の辺りも構内だったはずで、かつては広大な敷地を有していたのだと想像できました。



1035 飯塚駅 発

今でも重要な博多への足となっている、筑豊本線と篠栗線を合わせた福北ゆたか線に乗車。

 

桂川駅は中々古いコンクリート駅舎が特徴的でしたが、それは解体されて自由通路のある新駅舎が出来上がっています。

 

福北ゆたか線は篠栗線に入ります。筑豊本線の原田〜桂川は、原田線として完全にローカル線の扱いです。

 

長者原駅は香椎線との乗換駅で、立体的に直交しています。史上最長片道切符のルート設定時は駅が無く、ただ交差しているだけでした。

 

福岡市の都市部に入りまして、高架線を走って行きます。

 

1113 吉塚駅 着

博多駅のお隣まで戻ってきました。ここからもまた廃線跡をめぐります。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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