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北陸新幹線で大きく変わった日本海縦貫線❲新日本海・後編❳

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昼行特急列車で行く 寝台列車が消えた日本海縦貫線❲新日本海・前編❳

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今日はここ、直江津駅からのスタートです。

北陸から新潟にかけて夜行列車や在来線特急が行き交っていた頃、この駅はかなり重要な駅として機能していました。

後編で行くのは現在並行して新幹線が開通していたり、将来的に開通する区間。そのため旅客が長距離に渡って日本海縦貫線を利用することはほとんど無くなります。

まず乗車するのは直江津から発着する唯一の特急列車。

 

新潟からやってきた特急しらゆきで上越妙高駅に向かいます。

 

ここ直江津駅でJR東日本からピンクの制服を着たトキめき鉄道の方に交代です。

 

かつて北陸本線だったもう一つのえちごトキめき鉄道、日本海ひすいラインが離れていきます。

 

途中の高田駅は上越妙高駅のある上越市の中心部に位置します。

 

そのため駅前には様々なお店やホテルが立ち並んでいて、上越妙高よりも広くそれらが分布していました。

 

この先列車はまちなかを外れ、田んぼの中へ。

 

北陸新幹線の高架が近づいてきて、鋭角にクロスしながら合流します。

終点の上越妙高駅に到着しました。

元々、金沢〜新潟には特急北越が走っていました。

この特急しらゆきは新幹線開業後、金沢〜新潟のアクセスを保つために設定された特急列車です。



【JR境界駅・新幹線から特急乗継駅】小さな駅が進化して上越の魅力を詰められた上越妙高駅(5)

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1時間ほど上越妙高駅を見て回りまして、新幹線ホームへ。

ホームドアは真っピンクになっていますが、高田の桜などをイメージしているのでしょうか。

 

続いてははくたか金沢行きに乗車します。

 

JR東日本とJR西日本の境界でもある上越妙高駅を出発します。

 

新幹線はその後ほとんどがトンネル区間。山をまっすぐ突っ切っていきます。

 

そんなトンネルを抜けると右手には日本海が見られました。

新幹線から日本海を眺められるのはここだけです。

 

こちらは新潟県最後の駅、糸魚川駅。

 

糸魚川駅周辺の海の景色は、新幹線の高架のように高い場所からだからこそ見られるものです。

 

そんな日本海に注ぐ姫川、河口部で広くなっているところを渡ります。

 

富山県に入りまして、今度渡っているのは黒部川。

 

そして日本一長い新幹線の駅名である黒部宇奈月温泉駅に停車します。

 

富山機関区が近づき、高山本線のディーゼルカーなどが止まっているのを見られました。

 

その直後には高くて大きな建物が並ぶ都市部へ。



そして富山駅に到着しました。

新幹線開業前は大阪から富山までサンダーバードが来ていましたが、現在は金沢までに短縮、富山へ行くには新幹線に乗り換える必要が生まれました。

 

富山駅を出てすぐに渡るのが神通川。

高山本線やあいの風とやま鉄道と一緒になって渡っていきます。

 

倶利伽羅峠を越えて、石川県に入りました。こちらは金沢総合車両所です。



金沢駅に到着しました。

世界一美しい駅の一つともなっており、普段なら鼓門の前には多くの人が写真を撮っているはずです。

しかし、この時は本当に人がおらず、周りを気にせずに撮影できました。

 

ここから先は特急サンダーバードに乗車、しかし将来的には北陸新幹線が開業します。

 

2024年の敦賀延伸開業でサンダーバードは敦賀行きに、全線開通すれば特急は新幹線へその役割を完全に受け渡す形です。

 

金沢駅を出発すると、北陸新幹線の高架と完全に並行して走っていきます。

 

すでに松任駅近くの白山総合車両所まで新幹線は走っているのです。

 

その後は高架が離れていき、直線的ルートへ向かいます。

 

金沢駅では、まるごとみかん大福を買ってきました。

 

お菓子のお土産がたくさんある金沢ですが、その中でもお気に入りです。

モチモチ大福と瑞々しいみかんが調和しあいます。



列車は山を越えて福井県へ。

どんどんスピードを上げて最高速度に達しました。

 

福井駅へ向かっているところ、新幹線の高架下にはえちぜん鉄道の車両基地があります。

 

えちぜん鉄道が新福井駅を高架化させる際、工事中の仮駅として北陸新幹線の高架を利用していたこともありました。

 

福井駅にもついに新幹線が来ることで、東京都北陸の繋がりがより強くなるでしょう。

 

こちらは鯖江駅。新幹線の駅はできないものの、眼鏡の街として全国で有名です。

 

金沢駅ではもう一つ紙ふうせんというお菓子を買ってきました。

 

軽いボールの中には角切りされたゼリーが入っていて、とにかく食感が楽しいです。



列車は長い北陸トンネルを走り…

新北陸トンネルを抜けた北陸新幹線の高架も一緒になって敦賀駅に到着しました。

 

その先では貨物列車もやってきます。



北陸本線と湖西線の分岐駅、近江塩津駅を通過。

日本海縦貫線はこの先湖西線経由と、米原経由の2つを対象とされています。

 

今回はサンダーバードに乗車したので、湖西線経由です。

 

トンネルや高架線を利用した高規格な線路を高速で走り続けます。

 

左手には琵琶湖がぼんやりと見えており、晴れていたらくっきりしていたのでしょう。

 

山科駅で東海道本線と合流。

京都駅に到着しました。

 

東海道本線の複々線では新快速と同様のスピードを出します。

 

淀川を渡ってついに大阪へ到着、新・日本海縦貫線も終了です。

 

できることならこの道のり、寝台特急の旅で楽しんでみたかったとも思います。

 

しかし今回は様々な列車を乗り継ぎ、景色を長く見られる在来線特急と速達性を担う新幹線、両方を楽しむことができました。

 

新幹線へとバトンを渡していく日本海側、いよいよ姿が変わっていく前にぜひ一度乗車してみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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