今日は直江津駅から特急しらゆきで上越妙高駅にやって来ました。
この駅は北陸新幹線の途中にあり、JR西日本とJR東日本の境界駅です。
更に、金沢から新潟までの鉄道アクセスにおいて、新幹線から特急しらゆきへの乗り継ぎ駅ともなっています。
『さくらと雪の平原』をコンセプトにした駅舎は非常に素晴らしいもの。
今回は小さな駅から急激に進化を果たした上越妙高駅を見ていきます。
こちらは第三セクター・えちごトキめき鉄道のホーム。
1面2線の綺麗なプラットホームにはJR東日本の観光列車、越乃Shu*Kuraの駅名標も設置されています。
えちごトキめき鉄道は直江津駅を境に妙高はねうまラインと日本海ひすいラインがあり、こちらは前者。
駅名標は妙高山を模した緑色のデザインになっています。
三セクホームから階段を上がり、待合室にやって来ました。
ここでは新幹線がやってくる前の上越妙高駅について紹介されています。
上越妙高駅は、元々信越本線の脇野田駅という駅で、1日100人程度が利用する小さな駅でした。
待合室内にはその当時の写真が飾られていました。
かつては雰囲気のある木造駅舎が建っており、駅前の桜が非常に立派です。
115系が入線する奥には現在の上越妙高駅の駅舎が見られます。
新幹線との乗り換え機能を持つため、在来線ホームは現在の位置に移転されたのです。
えちごトキめき鉄道は有人改札で、ラッチは木製。
鉄道の名前に『トキ』がつくだけあって、駅員さんの制服も淡いピンク色です。
こちらは西側の駅舎。
中央部のカーブしたところにはベンチが置かれたフリースペースとなっており、ピアノも置かれていました。
駅前にはスーパーホテルや東横イン、ニッポンレンタカーなど、新幹線駅でおなじみの建物が立ち並んでいます。
パークアンドライドでの利用も見込んでおり、駐車場も整備されています。
その一角にはコンテナ商店街、FURUSATTO(フルサット)がありました。
真っ白に黒文字のおしゃれなコンテナでは新潟の食を楽しむことができるのです。
駅前ロータリーから伸びる道の先には、一軒家が並ぶ住宅地も見えていました。
駅舎へ向かう階段周辺はピンクや焦げ茶が多用されており、桜のような色合いです。
それでは自由通路を通って、反対側へ向かいます。
東口は非常に立派な構造となっています。
この屋根はもてなしドームと呼ばれており、金沢駅のガラス屋根と同じ名前です。
こちらは県産材を多用した空間で、温かみのある細い木々の間から光が漏れ出してきます。
1階へ降りるとますます開放感が溢れていました。
ここに飾られているのは現代日本画家である柴田長俊さんの「High Moon」。
清酒のラベルにもこの絵が採用されています。
それでは東側へ出てみましょう。
中央の八角形の筒はもてなしドームに当たります。
最初にご紹介した通り、駅舎のデザインコンセプトは『さくらと雪の平原』。
桜の名所の高田公園に近いことに由来しており、桜色のガラスパネル等が波打つようにデザインされているのが分かります。
東西自由通路へ戻って来ました。
ここには観光案内所『SAKURAプラザ』やお土産屋さんが入っています。
新幹線の改札口がこちら、NewDaysや北陸新幹線のパネルも置かれていました。
さらに天井や柱には上越杉が多用されており、ぬくもりを感じるコンコースです。
柱に貼られたガラスには桜が描かれており、このさりげなさが良いですね。
待合室は改札内にもあります。
おそらく上越杉を使用しているであろう長いベンチ、根曲り杉のカーブを生かした自然らしさを醸し出していました。
新幹線は2面4線のホーム。
ホームドアはかわいらしいピンク色、桜やトキをイメージしているのでしょうか。
上越妙高駅に停まる新幹線は1時間に1本程度です。
そのため運転士さんの交代の多くが長野駅で行われ、境界駅らしさは殆どありません。
それでも上越地域の拠点、そして新潟方面への乗り継ぎのため、大きな役割を担う駅として活躍していくことでしょう。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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