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ライトレール化によって部分廃止 JR富山港線の廃線跡を歩く[大阪ひだ(7)]

2021年7月12日

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富山市には様々な路面電車が走っています。

その中で最も注目を浴びることがあるのが、かつて富山ライトレールだった富山港線でしょう。

この路線は元々普通鉄道のJR富山港線でしたが、北陸新幹線開業による富山駅の高架化を受け、利用者の少ない富山港線をどうするべきなのか議論されていました。

そして最終的には一部の軌道線を活用したLRTとしての存続が決まったのです。

しかし、一部分の線路は道路上へ変わったため、かつてのJR線の一部は廃線になっています。

今回は鉄道が走らなくなった廃線区間を歩いていきます。

まずは富山駅の高架下をくぐり、北側へやってきました。

あいの風とやま鉄道と並行する廃線跡を見て行きます。

 

しばらくアスファルトで舗装されていましたが、途中からは立入禁止の砂利道になりました。

おそらくですが高架化の際、仮線が敷かれたり、工事によって作業場所として利用されていた場所。

しかし、おそらくそれ以前は富山港線が走っていたのでしょう。

 

その先では道路と直角に交差、道路が線路の下をくぐるような形です。

 

道路には線路を渡す橋だったであろう構造物が残されていました。



この先廃線跡の近くは通れないようなので、一旦離れたところを歩いていきます。

川を越えるところで再び線路が現れました。

 

しかし今は通行止めになってしまっているので近くまではいけません。

 

ちなみに通行止めの理由は富山地方鉄道の高架化に伴う、仮線設置の工事のため。

路面電車の整備が終わった富山駅ですが、今度は電鉄富山駅の高架化に着手します。

 

川を渡りきったところで廃線跡へ近づくと、先程見られたマンションの近くです。

このあたりにはJR富山港線 富山口駅がありました。富山駅も近いですが人は住んでいるため、利用者はそれなりにいたようです。

 

そろそろ廃線跡は北へカーブを始め、あいの風とやま鉄道から離れます。

 

廃線跡は空き地から駐車場になりました。



また、ここには廃線跡であると決定的な構造物が残っています。

それがこちら、踏切跡に残された線路です。

これを取り外すのにもお金が掛かりますし、そのままで良いとされてしまったのでしょうか?

 

その先は大きな倉庫の駐車場に繋がっています。

 

駐車場が途切れるとその先は鬱蒼と草の生い茂る所へ。

その先には新しそうな一軒家が並んでいました。

 

これまで歩いてきた道は廃線に沿った道でしたが、廃線を活用した遊歩道へ枝分かれしていきました。



ここからは廃線跡そのものを歩くことができます。

遊歩道は橋を渡っていきます。

 

横から見るとそれがはっきり分かり、まさに鉄道の鉄橋です。

 

塗装は後からされたようで、年月は2010年3月と書かれていました。

 

渡った先に続くカーブも鉄道そのものです。

 

そして正面にはJR富山港線をそのまま利用した、専用軌道が現れました。

 

道路との併用軌道を走ったLRTはカーブを曲がり、奥山中学校前停留所に入線。ここから専用軌道へ入ることとなります。

 

LRTはJR富山港線時代に加え、停留所も増えています。

特に2021年3月には龍谷富山高校前(永楽町)停留所が新設、ますます便利になりました。

 

普通鉄道をただ存続するのではなく、新たなLRTとして整備したことで成功を遂げた富山港線。

それに伴って廃線となった区間を見てきました。

 

特に廃線跡を示すモニュメントや銘板はありませんでしたが、その名残は見られます。

ちょっとした散歩がてらに歩いてみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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