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【元祖 奥津軽いまべつ】新岩国の乗換駅にしてもらえなかった清流新岩国とは?

日本には新幹線の路線が多くあります。新幹線の駅というと基本的には大きな都市にありますが、中には利用客の少ない駅もあります。

 

錦帯橋で有名な岩国市にある新岩国駅は東海道山陽新幹線の中で最も利用客の少ない駅。

今回ご紹介するのは、その乗り換え駅である清流新岩国駅です。

実はこの駅、ただの新幹線の乗換駅とは思えないような駅で、大変面白みがあります。

清流新岩国駅は新岩国駅から少し離れたところにある駅です。

新岩国駅から新幹線の高架に沿って約300メートルの通路を歩いて乗り換えることになります。

 

そして通路の正面に見えるのが、清流新岩国駅の入り口です。

錦川鉄道の線路より低い位置から昇ってホームに上がる形になっています。

 

錦川鉄道の線路をくぐり、新岩国駅とは反対側の入り口がこちら。

中々簡素な作りだということがお分かりでしょう。

 

その入り口から見た景色がこちら。

新幹線の乗換駅の駅前で古めの一軒家が立っているのは驚きです。右側には学校の体育館もあります。

それではホームへ上がっていきましょう。

清流新岩国駅は1線だけの単式ホーム。

ホームからは先程の小学校が見られます。ちょこんと出っ張っている部分の屋根が可愛らしいですね。

 

さて、現在の駅名である『清流新岩国駅』は2013年に改称されたもので、意外と新しくつけられた駅名です。

 

それまではこのあたりの地名からそのまま取って、『御庄駅』でした。この駅名は国鉄時代、山陽新幹線が開業しても新岩国駅とはならなかったのです。

 

しかし、錦川鉄道は元々国鉄の岩日線だったはず。それならば新岩国としてしまえば良いはずなのに、なぜわざわざ別の駅名のままにしていたのでしょうか?

 

実はかつての御庄駅は国鉄時代から新岩国駅の乗換駅として設定されていませんでした。

時刻表等においても、あくまで新岩国駅の最寄り駅が岩日線の御庄駅だという案内をしていたにすぎなかったのです。

これは現在の奥津軽いまべつ駅(新幹線)と津軽二股駅(在来線)が近くにあるのに別駅として設定されているのと同じこと。国鉄時代にも新岩国駅においてこの先例があったということです。

 

こうなった理由を調べてみてもはっきりしたところは分からなかったのですが、既に利用客の少なかった岩日線を廃止する予定だったからと考えられています。

 

その後、第三セクターである錦川鉄道に移管しましたが、しばらくは御庄駅のまま。

しかし、いくらなんでも分かりにくすぎるということもあって、『新岩国』と路線名をつけ、清流新岩国駅になりました。

ただ、新岩国駅の隣は広島ですから、在来線で広島まで行ってしまう人がかなり多そうです。

 

それでは再び駅を見ていきましょう。

ホーム上には貨車駅舎が置かれていました。

どうやら新幹線を模した塗装にされていますが、ちょっと無理がありそうに見えます。

しかし、新幹線の乗換駅にこれがあるのは何とも異様な光景です。

 

さて、最初にホームは1面1線とご紹介しましたが、明らかに反対側にも線路を敷けるスペースがありました。

 

新幹線の高架の方面を見ても、敷地が整備されていたり、ホームへの通路上に高架が作られていたりします。

 

おそらくこのような感じで線路を分岐させて、1面2線の島式ホームにする予定だったのでしょうね。

 

今回は清流新岩国駅のご紹介をしました。

 

新幹線との関係だけでなく駅自体も新幹線風の貨車待合室があったり、岩日線の建設時に計画されたであろう路盤跡なども見られて、たいへん面白い駅です。

この当時は西日本豪雨のために代行バスを使うことになってしまいましたが、今度は錦川清流線に前線乗車して、様々なところを訪れてみたいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

参考
国鉄岩日線の未成線を利用 錦川鉄道・ことことトレインに乗車。

山口県を代表する観光地でもある錦帯橋や岩国城から、バスで錦川鉄道に乗車することになります。   この頃は西日本豪雨の影響によって、錦川鉄道は北河内駅から南側が不通になっていました。 バスで通 ...

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