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【廃止?休止?】大幅減便へ向かう福井の赤字路線・越美北線の現状を見る[鳥取・福井ローカル(12)]
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越美北線で最も大きな駅、越前大野駅にやってきました。
この駅は大野市の中心駅であり、ここまでは比較的本数が多くなっています。
列車が到着するとホーム上では『大野へかえろう』という音楽が流れていました。
中学生の吹奏楽部の方々がハンドベルで演奏していらっしゃいます。
ホーム周辺には色々なメッセージが書いてあって、戻ってきた方を温かく迎え入れてくれます。
さて、しばらく停まっていた列車ですが福井方面へ走っていくのを見送りました。
ホームの先には安全の鐘が設置されています。
足元にホーローの駅名標が残されているのはポイントが高いです。
改札のラッチには大野市のキャラクター、うぐピー・うめピーのぬいぐるみが飾られていました。
駅には切符販売の窓口もありますが、九頭竜湖線の減便とともに閉鎖するとの報道もあります。
今回は駅から少し歩いて、街の様子を見てみることにします。
ここ、大野市は福井の小京都と呼ばれているそう。
小京都というのは全国にたくさんありますが、街の様子を見てみると、ある程度そんな感じはしました。
2011年にリニューアルした駅舎もそのような雰囲気を作り上げています。
最初にやってきたのは無料休憩所にもなっている藩主隠居所です。
その入口付近には水琴窟というのが置かれていました。
これは細い竹で音が響く様子を聴くと、琴の弦を弾く音に聞こえるというもの。
実際に聴いてみるとまさに琴の音色そのものでした。
こちらはかつて使用されていた瓦。大野藩主だった土井家の家紋が描かれていて、名水の街でもある大野をよく表しています。
さて、今度は越前大野城に向かって歩いていきます。
お城の麓は大野中学校・大野高等学校跡地です。
ここから見上げるとかなり高いところにある天守閣。
この山に伸びるくねくねとした道を歩いていきます。
最後は木々に覆われた急階段。登るのには結構苦労します。
そして天守閣に到着しました。
この建物の中にも入ることはできますが、300円かかります。
展示物などもあるようですが、そこまでの興味は無かったので今回はパス。
それでも景色は十分見られるため、良しとしましょう。
越前大野城は山城であり、亀山という山の頂上にもなっています。亀の甲羅の上にお城が乗っている、かめじろうというキャラクターもいます。
石垣に注目してみると、真四角の石ではなくバラバラの形の石が積まれています。
これは野面積みと呼ばれ、自然石を加工しないことで水はけが良く風化が抑えられるのです。
ただ、越前大野城はお城そのものに登るというよりも、別の山から雲海の中に浮かぶ天空の城を楽しむというのが本当の面白さです。
今回はそのような時間帯ではありませんでしたが、ぜひこの幻想的な光景を見てみたいものです。
山を下り、時間的にもお店の開いていない七間朝市の通りを歩きます。
越前大野駅へ戻ってきました。
この駅前には浄水広場というのがあります。
この水路には芋車と呼ばれる水車が回っていました。
里芋を中に入れて水流に任せると、手が痒くならずに芋を洗うことができるというものです。
これは駅の構内にも設置、紹介されていました。
路線そのものの存続が危ぶまれたり無人化も考えられている越美北線。
ここで下車されて時間のある際は是非参考にしてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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