名鉄 岐阜 愛知

【岐阜基地航空祭 臨時】復活した特急・犬山経由岐阜 1日限り特別な各務原線に迫る![2311各務原航空(3)]

2023年11月13日

前の記事
【1便だけの北陸特急】おはようエクスプレス利用状況 ハピラインふくいライナー列車に?[2311各務原航空(2)]

2024年春に北陸新幹線がやってくる、福井県の真ん中に位置する敦賀駅です。 京都方面への延伸計画が滞っている今、しばらくは新幹線と在来線特急の接続駅として機能します。   特急サンダーバード ...

続きを見る

2023年11月12日、岐阜県各務原市で岐阜基地航空祭が開催。

これに伴い名鉄各務原線では、臨時列車の運行や延長運転が行われました。

 

会場の最寄り駅は三柿野駅で、ここへ向けた列車が増発しています。

 

各務原線は2023年春よりワンマン化、名鉄岐阜〜犬山を往復する普通列車のみのシンプルな運行体系になりました。

それがこの日に限っては、列車のバリエーションが豊かに。日常と違った各務原線の姿をお届けします。



急行 犬山経由岐阜行き

まずやってきたのは早朝の神宮前駅。

こちらは通常の定期列車、名鉄名古屋本線を走って名鉄岐阜駅まで至る急行岐阜行きになります。

 

続いてやってくるのが、急行三柿野行き。神宮前駅始発で、終点の三柿野駅には7:00の到着です。

 

三柿野駅発着の定期列車は各務原線内の普通列車ばかり。この行き先を名古屋本線で目にするのは、非常に珍しい状態になりました。

 

通常は急行新鵜沼行きとしての運行、今日は新鵜沼駅〜三柿野駅を延長運転しているのです。

 

車内の液晶ディスプレイに関しては、途中駅の表示に対応していないみたいでした。



続いてやってきたのは、急行 犬山経由岐阜行きです。

ダイヤ改正前までは割と設定されていたのですが、ワンマン化と同時に見られなくなりました。

この列車は犬山線から新鵜沼駅まで至り、各務原線に入って名鉄岐阜駅まで到達する運行です。

 

8ヶ月ぶりに復活した行き先ということで、かなり撮影なさっている方も見られました。

 

LEDによる行先表示器はかなりキチキチ。JR西日本の敦賀経由播州赤穂行きを見ている気分です。

 

こちらに関しても、車内の液晶ディスプレイは途中駅表示に対応していませんでした。



6:16 神宮前駅 発

1日限りで復活した犬山経由岐阜行きに乗車し、終点まで乗り通してみます。

 

運転席タブレットの時刻表では、着駅が「各岐」となっているのが分かります。



この列車は延長運転などではなく、神宮前〜名鉄岐阜の全区間に渡る臨時列車です。

金山駅、名鉄名古屋駅と停車。

日曜早朝の下り方向、少々立ち客が出るくらいの混雑です。

 

栄生駅ホーム上の小さな発車標にも、犬山経由と示されていました。

 

枇杷島分岐点を通過しまして、名古屋本線から犬山線に入りました。

 

ここで名古屋本線の岐阜方から犬山線を結ぶ線路が合流。

この線路に関しては定期列車が走っていませんが、3本の線路が三角形を作るデルタ線として知られています。

 

犬山線内の停車駅は通常の急行列車と同じ。

停車駅は、上小田井,西春,岩倉,布袋,港南,柏森,扶桑,犬山,犬山遊園,新鵜沼です。

 

犬山線に入ってしまえば犬山経由を示す必要が無くなるので、発車標は「急行 岐阜」になっています。



広見線、小牧線、犬山線が合流するターミナル駅、犬山駅に到着です。

ここから大勢の方が乗車されまして、満員とは言わないまでもかなりの混雑に。運転士さんも交代されました。

 

かつて鉄道道路併用橋だった犬山橋を渡り、愛知県から岐阜県へ。

 

新鵜沼駅1番線ホームに到着しました。ここから列車は犬山線から各務原線へ直通します。



ダイヤ改正までは急行列車が設定されていた各務原線、現在では普通列車のみになってしまいました。

そのため途中駅の通過すら、1日限りで見られる珍しい光景です。

 

名電各務原駅に到着し、回送列車とすれ違いました。



そして航空自衛隊岐阜基地の最寄り駅、三柿野駅に到着です。

7:15から6分の停車時間が設けられており、3番線ホームは混雑を見せていました。

 

向かいからは定期列車の普通犬山行きが到着。各務原線は全線複線なので、行き違い待ちでは無いはずです

 

三柿野駅を出発した先の踏切には、大勢のお客さんが待っておられました。

 

六軒駅、各務原市役所前駅にも停車。

割と広範囲に渡っている各務原市ですが、その中心駅が各務原市役所前駅になります。

 

非常に駅間距離が短く、各務原市役所前駅のホーム端と共に、市民公園前駅が見えました。

 

新那加駅に停車する頃、ちょうど急行河和行きとすれ違います。



岐阜市に入りまして、切通駅を発車。

岐阜駅〜鵜沼駅/名鉄岐阜駅〜新鵜沼駅で、並行するJR高山本線と立体交差しました。

 

かつては岐阜市内線からの路面電車が乗り入れていた、田神駅を通過。

 

ゆっくりカーブを走行していると、向かいから普通犬山行きがやってきました。おそらくこれが名鉄岐阜駅を発車しないとホームへ入れず、信号が変わっていなかったのでしょう。

 

名古屋本線と少し離れた、各務原線のホームに到着です。

 

7:41 名鉄岐阜駅 着

列車はここで折り返し、急行 犬山経由河和行きになります。



急行 犬山経由河和行き

折り返しの急行列車は満員状態。お隣の普通犬山行きも既に混雑していました。

 

こちらも液晶ディスプレイに途中停車駅の表示が無く、河和行きとだけです。

 

高架区間に位置する細畑駅も通過しました。

 

各務原線内の急行停車駅は、切通駅,新那加駅,各務原市役所前駅,六軒駅,三柿野駅,名電各務原駅です。

 

高田橋駅辺りで赤信号のため、しばらく停止。前にたくさんの列車が詰まっているのでしょう。

 

新那加駅を発車して市民公園前駅を通過する手前でも、再び停止していました。

 

各務原市役所前駅で割とお客さんが降りられ、身動き取れるくらいには車内の混雑が収まりました。

単純に各務原市中心部へ行く方も多かったようです。



急行列車は次の六軒駅にも停車。

岐阜基地までは六軒駅からでも歩けるので、多くの方が降りられていました。

 

ホーム上には臨時列車を含めた時刻表も貼られています。

 

もうちょっとで三柿野駅ですが、停止信号のためまだ駅構内に入れそうではなく…。

 

ホーム上には大勢の方が並んでおられ、更に増した群衆に驚かされます。

 

9分遅れで1番線ホームに到着し、反対には普通列車岐阜行き。

そして当然ながら殆どの方が三柿野駅で降りるため、車内はガラガラです。

 

この急行 犬山経由河和行き、通常は新鵜沼駅が始発です。

名鉄岐阜駅〜新鵜沼駅で延長運転する形で、輸送力増強を図っています。

 

ここで中部国際空港駅から来た、特急三柿野行きとすれ違い。通常は新鵜沼行きとして運行のところ、三柿野駅までの延長運転です。

かつて航空祭開催時、全車指定席のミュースカイ三柿野行きが運行していたのですが、今年はミュースカイが来ることもありませんでした。

 

名電各務原駅に停車し、急行 犬山経由岐阜行きとすれ違い。

 

新鵜沼駅に到着して延長運転区間を終え、引き続き定期列車の急行河和行きとして発車します。



快速特急 三柿野行き

地下通路の発車標には「快特 三柿野 一部特別」の表示。

豊橋発新鵜沼行きとして運行されており、新鵜沼駅〜三柿野駅での延長運転が行われました。

 

かつては定期列車でも、三柿野〜中部国際空港を全車特別車ミュースカイが結んでいたのですが、これが廃止されて各務原線から特別車が消滅。

 

1,2号車は特別車で、360円で座席指定ができます。

三柿野駅へ特別車が来る貴重な機会、座席は満席でした。

 

一般車の方向幕に見える、液晶の行先表示器。

 

そして特別車の方はフルカラーLEDで「快特 三柿野」の表示です。



8:26 新鵜沼駅 発

一般車は完全に満員電車の状態、新鵜沼駅から各務原線へ出発です。

 

快速特急は新鵜沼から三柿野駅まで、途中停車駅はありません。

 

先程の急行は停車していた、名電各務原駅も通過します。

 

三柿野駅を直前にして、おそらく駅構内周辺に列車が詰まっているため停止。

 

駅近くの踏切に多くの来場者さんが目に入りつつ、三柿野駅に到着です。



8:33 三柿野駅 着

列車が到着するとすぐに、回送列車となります。

 

3番線ホームに6両編成がいっぱいに停車。

ホーム端にはこの様子を写真に収めようと、多くの鉄道ファンの方がいらっしゃいました。

 

1番線ホームには、急行河和行きが到着。

三柿野駅では通常、1,3番線を名鉄岐阜行き、2番線を犬山行きで発車番線を割り振っています。

 

しかし、今日に限ってはホーム混雑による列車接触事故を避けるため、2番線ホームを基本的に使用せず。

写真一番左で駅舎に面する1番線を犬山行き、3番線を名鉄岐阜行きの発車番線にしています。

 

快速特急は回送の準備が整えられ、ドアが閉まります。

ホーム上の駅係員さんも、ホーム1本に対し3人配置されていました。

 

こちらは名鉄岐阜方面へ向かって回送されていきました。



そしてしばらくすると…

折り返し2番線ホームへ入線してきました。

3番線ホームから直接新鵜沼方面へ折り返すと、線路を逆走することになってしまいます。そこで一旦名鉄岐阜方面へ引き上げてから、新鵜沼方面の線路へ入り戻ってきたのです。

 

しばらくすると3番線ホームには、急行 犬山経由岐阜行きが到着。

 

発車するところで丁度並び、各務原線特有の「犬山経由岐阜」と、普段来ない特急車両が三柿野駅にいる、この日ならではのワンシーンになりました。

 

程なくして快速特急として来た2200系電車も、新鵜沼方面へ向けて発車しました。

 

2,3番線ホームから改札へは、構内踏切を渡った先。

列車が来るたび踏切が閉まるので、どうしても誘導に時間がかかってしまいます。

 

駅前では記念乗車券などの販売もおこなっていて、鉄道ファンに限らず記念に購入されている方も多かったです。

 

新型コロナの影響で本格開催は4年ぶり。その間に少し味気なくなった各務原線ですが、賑やかな様子は変わりありませんでした。

輸送増強の様子にも注目してみると、鉄道ファンとしてはそれに取り憑かれるところです。航空機の轟音に迎えられる色んな列車たちに乗って、ぜひ足を運んでみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

次の記事
【2本→9本/h】大混雑の三柿野駅を観察 岐阜航空祭臨時列車まとめ[2311各務原航空(4)]

こちらは名鉄岐阜駅。名古屋本線から少し離れた、各務原線ホームの駅舎に来ています。   今日は岐阜基地航空祭の開催日。 普段2本しか走っていない時間帯に毎時9本まで増便され、帰りのお客さんの輸 ...

続きを見る

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-名鉄, 岐阜, 愛知
-

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.