近鉄は2022年春より、QRコードを活用したデジタル乗車券の発売を開始します。
QRコードの利用に限定せず、事前にインターネットできっぷを購入し、スマートフォンの画面を提示して電車に乗るデジタルチケットは、全国的にも広がりを見せています。
その理由は、切符の発券に関連する経費を抑えるためです。乗客としても簡単にオトクなきっぷを便利に利用できるというメリットがあります。
日本最大の大手私鉄・近畿日本鉄道でも、この動きが始まりました。
利用方法としては、販売サイトにてデジタル乗車券をクレジット決済で購入。各駅の自動改札機でスマートフォンのQRコードをかざすだけです。専用アプリのダウンロードは不要になります。
QRコードリーダーが設置されるのは、
近鉄名古屋駅、伊勢市駅、宇治山田駅、五十鈴川駅、鳥羽駅、鵜方駅、賢島駅の計7駅。
松阪駅についても有人改札口に読み取り専用端末を設置することで、乗降可能駅です。
近鉄は近鉄名古屋駅から伊勢志摩方面の観光地などを周遊できる、デジタル乗車券を発売するとしています。
今後、利用可能エリアを拡大し、デジタル乗車券の種類も増やしていく予定だそうです。
QRコードを利用している鉄道会社は既にいくつかあります。
南海電鉄では2021年4月、VISAタッチ決済が可能なクレジットカードをかざすだけで支払いができる自動改札機を設置しました。
これと同時にQRコードを利用したデジタルチケットの販売も開始しています。
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今回近鉄が発表したのは、後者と類似したものです。
京都丹後鉄道でも南海と同様、VISAタッチ決済とQRコードの読み取りが採用されています。
WILLERS MaaSアプリでQRコードを画面に表示し、駅や車内のリーダーにタッチ。交通系ICカードでバスに乗るのと同じです。
一方、デジタルチケットを販売していても、読み取りリーダーを整備していない例もあります。
東武ではデジタルチケットの画面を有人改札にて駅員さんに提示する方式です。
現場の駅員さんやお客さんに多少の面倒を強いることになってしまっています。
JR四国では、専用アプリsetowaを利用したデジタルチケットが販売中。紙のきっぷよりも価格を下げることで、利用の促進を図っています。
四国では自動改札機が高松駅、高知駅にしか導入されていないため、駅員さんに提示する方式でもほとんど問題ないでしょう。
また、JR東日本はデジタルチケットに限定せず、乗車券そのもののQRコード化を示唆しています。
新宿駅、高輪ゲートウェイ駅で試験的に設置された自動改札機にはQRコードリーダーが取り付けられていました。切符を高い磁気券にせず、QRコードを印刷した紙にすることで、コストを削減しようという考えです。
この方式は既にゆいレール、北九州モノレールなどで採用されています。
券面にはQRコードが印刷されており、これを改札にタッチするのです。
最後に紹介するのはQRコード決済Paypayを導入している長良川鉄道です。
ワンマン列車内にはQRコードが貼ってあり、それ読み取って支払います。一般的な商店で買い物をするのと同じ要領です。
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Paypayは既に広く普及しているため、わざわざアプリやサイトを開く手間が無くて便利です。
デジタルチケットの導入で最も大きな問題が、サーバー不具合です。
利用中に不具合が起こったとしても、利用規約には画面を提示できなければ、乗客が追加で支払うよう書かれています。
利便性の向上は大変素晴らしいことですが、そのような問題が起こらないよう、見えづらい部分の整備も十分進めて頂きたいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました