今日はめがねの街として全国的にも知られる、鯖江駅に来ています。
ここからは福井県の私鉄路線、鯖浦線が伸びていました。
鯖浦線は読み方が難しいためか、さばうら線とも呼ばれていました。
鯖江駅から海岸方向に向かっており、現・越前町の織田まで結ぶ路線です。
1962年には北陸本線の敦賀~福井複線電化に向けた鯖江駅拡張に伴って、鯖江~水落が廃止。
1972年に西田中~織田が廃止され、翌年には水落~西田中も全線廃止となりました。
鯖浦線は非常にマイナーな路線です。
一方で鉄道ファンの中で人気の位置情報ゲーム、駅メモのチェックイン対象路線として設定されています。この路線のコンプリートは現行路線と離れていることもあり、非常に困難です。
鯖浦線の移管バスは鯖浦駅のお隣、北鯖江駅から発車します。
福井鉄道の神明駅から乗車するまで少し時間があったので、廃線跡を歩くことにしました。
鯖江駅1番線ホームに面して駐車場があり、おそらく鯖浦線はここから発車したと思われます。
廃線跡は北陸本線に沿ってまっすぐ進んでいきました。
東鯖江駅の駅跡は、Ω型になった国道417号線の下辺りにありました。
余談になりますが、ここで「ミート&デリカささき」さんに鯖江のB級グルメを買ってきました。
こちらはソースカツ丼を手軽に食べられる、「さばえドック」を頂きました。
本当にソースカツそのもので、とてもおいしかったです。
先程の駅跡からまっすぐ進みますが、廃線跡はほとんど姿を消してしまいます。
その先では今まさに工事中。ここを歩いていたら小学生の子が何してるの?と聞かれました。
ここを電車が通ってたんだよと言っておきましたが、不思議そうな顔をされました(笑)
住宅街の中を歩きまして、福井鉄道との交差地点に到達。近くには乗換駅だった水落駅があります。
バスまで時間が無くなってしまったので、大急ぎで走って神明駅に到着。
ここから織田へのバスは1日10本、土休日は5本。1~2時間に1本のペースです。
使われているのはコミュニティバスのような小さな車両です。
バスは途中病院にも停まります。
地方において病院は交通の中心地にもなっています。
現在のバス停と同じ名前の西田中駅、現在はバスターミナルになっています。鯖浦線で最後まで残ったのは、水落駅からここまでです。
途中には廃線を利用したのではと想像される、橋も見られました。
下江波駅付近には宮崎コミュニティセンターが作られ、広い施設になっています。
神明駅から35分、織田に到着しました。
近くには1800年前からあると言われる劔神社があり、ターミナルは鳥居のようなデザインです。
近くには織田信長像が立っています。ここは地名からも分かるように、織田一族発祥の地です。
信長はこの地を自分の祖先の出自として認識しており、劒神社にも来ていたそうです。
今回は鯖浦線の代替として鯖江からのバスを利用しましたが、武生駅からの方が便利です。
特別廃線跡が素晴らしいということはありませんが、駅メモを目的に来られる方の参考になれば嬉しいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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