2021年春廃止されることになる日高本線、静内駅に来ています。
ここ静内駅は日高本線の中で最も大きな駅であり、新ひだか町の中心駅です。
そんな静内駅ですが、ご存知の通り日高本線は高波被害によって代行バスによる輸送中。
列車が来ることが無いまま路線は廃止されることになります。
今回は列車が来なくなってから5年経った静内駅の様子をご紹介します。
静内駅は2001年に新しく建てられました。
この駅は列車だけではなくバスターミナルとしての機能も果たしています。
ここからは札幌方面へ直接向かうバスも走っており、かなり大きなターミナルです。
他にも観光情報センターが併設されていました。
日高地方はサラブレッドの街として知られており、多くの馬がここで産まれています。
それでは本題の鉄道の方へ。
こちらの駅は社員配置駅となっていて、みどりの窓口もあります。
改札正面には駅弁屋さんもあって、かなり大きな駅であるということがお分かりいただけることでしょう。
この日は定休日だったので食べられませんでしたが、ここではそばを食べられて、前日までの予約で駅弁も購入できます。
ここへは車で食べに来られる方も多いようです。
みどりの窓口で入場券を買ってきました。列車が来なくなっても入場券を買えばホームへ入ることもできます。
それではホームへ行ってみましょう。
最初に目につくのは屋根の無くなってしまって骨組みだけが飛び出しているホーム上屋。塗装が剥がれて木目がむき出しなのも寂しい印象をもたせます。
なんだか白薄くなっている駅名標と名所案内。
名所として紹介されているのは静内二十間道路桜並木と真歌公園です。真歌公園にはアイヌ民族に関連する建物があって、シャクシャインは静内辺りの首長だったとされています。
日高本線 様似方はご覧の通り。一ヶ月だけ静内〜様似のみ運行し続けたこともありました。
やろうと思えばその区間については鉄道の運行は可能だという地元の方々の思いは強いのでしょう。
この駅では交換可能駅として対面式ホームの構造になっていました。
それぞれのホームは構内踏切で結ばれています。
それにしてもこの屋根が外されたホームの無機質さには心を打たれます。
ホーム上には今では使われることが無いベンチも薄黒く汚れていました
ホームには静内にやってきた人に向けて歓迎の看板が掛けられています。
桜舞街(オーマイタウン)と言う不思議な当て字の看板、静内には桜舞馬公園(オーマイホースパーク)という活躍した馬のお墓が並ぶ公園もあり、その名の通り桜も沢山植えられているようです。
喫煙コーナーを表す看板も掛けられていました。
今ではJR北海道のホーム上喫煙所はなくなっています。
かつては貨物輸送もされていた日高本線。静内駅には1978年にコンテナ基地が設置されたものの、1984年には貨物の扱いが廃止されました。
島式ホームの駅舎とは反対側にはその跡の敷地が残っています。
自然の力によって無くなっていく鉄道、駅でもだんだんと廃止へ向かっている様子が何となく伺えるのが寂しかったです。
鉄道の復旧は無くなり、春からは完全なバスによる運行となります。
これから静内の玄関口はこのロータリー。真ん中にはこの街を象徴する馬が跳んでいるところでした。
JRの代行バスに乗ってお隣の街、新冠へ向かいます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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