今日は宮崎駅に来ています。
宮崎から九州最大の都市である博多へは、鉄道だけで行くとかなり時間がかかります。
宮崎〜博多を結ぶ特急にちりんシーガイアは1日1往復だけの運行です。
JR九州はこの区間の移動について特急列車ではなく、高速バスと新幹線の乗り継ぎを推しています。
その高速バスというのが『B&Sみやざき』です。
バスの乗車券については、みどりの窓口で購入することができます。
現在みどりの窓口で買うことができる高速バスの乗車券はこれだけになりました。
今回購入したのは宮崎駅から新八代駅前までの乗車券。
おなじみのマルス券に特急券のような記載がされています。
それでは宮崎駅前のバス乗り場へ。
表玄関である西側に出て、右側のJR九州ホテル宮崎の方に向かいます。
B&Sみやざきは基本的にBのりばからの出発です。
ただし今回乗車する10:07発のバスに関してはCのりばからの出発になります。
運行本数は1日16本、1時間に1本程度の運行です。
先程のきっぷを入り口にいらっしゃる運転士さんに渡して、車内に入ります。
普通の高速バスらしい座席になっており、2+2の配置です。
枕部分に座席番号が書かれていて、分かりやすくなっています。
足元にフットレストは無いですが、2時間半の乗車時間を考えたら十分です。
また、コンセントが設置されているのはかなりのメリットでしょう。
10:07、B&Sみやざきは宮崎駅を出発しました。
車内には10人程度のお客さんが乗っています。
最初に停車するのは宮交CITY。
ショッピングセンター内にバスターミナルがあり、そこの乗り場に入っていきます。
すぐ近くには南宮崎駅があって、駅前には幹が細く高い南の国らしい木々が植わっていました。
宮崎ICからは宮崎自動車道に入ります。
辺りには山しかありませんが、単一でない様々な緑が模様を作り上げていました。
都城北に停車。
朱色に白文字の独特な看板は、地方のローカルバスっぽい感じがします。
時には高速道路らしくない、田んぼの中を走る光景も見られました。
続いての停車は小林IC。
ポピーやコスモスが一面に咲く生駒高原が近くにあります。
えびのJCTで宮崎自動車道を走り終え、九州縦貫自動車道に入りました。
えびのICに到着。
鉄道路線で言えば、ここまで吉都線と同じようなルートを取ったことになります。
山の奥にちょっとカラフルな建物がありましたが、九州国際高校の校舎でした。
ここからでは見づらいですが、白い建物に黄色と青色のペイントがされていて、スイミングスクールを彷彿させます。
その後山の上には国道221号が作り上げる、えびのループ橋を見ることができました。
加久藤トンネルに入りまして、熊本県へ向かいます。
道路は先程よりもかなり山の高いところを走るようになりました。
左手には肥薩線の大畑駅がある位置関係です。
ここは山の中を鉄道が走れるよう、日本で唯一ループ橋とスイッチバックが併用された場所であり、どれだけこの場所が険しいかが分かります。
日本三大急流のひとつ、球磨川を渡ります。
人吉ICの乗降場は人吉市が城下町として栄えたこともあり、それらしいデザインになっていました。
バスは再び九州縦貫自動車道を走り、八代市を目指します。
八代ICにて高速道路を降りました。
しばらく一般道を走りまして、九州新幹線の高架が見えています。
12:30、新八代駅に到着しました。
九州新幹線と鹿児島本線の乗換駅です。
新幹線の発車標を見てみると、ちょうど博多方面への九州新幹線さくら号が接続しています。
新八代から博多までの所要時間は52分。宮崎〜博多を3時間半で結ぶルートが形成されました。
JR九州としてもここに高速バスを走らせることで、速達性を求める新たな需要の開拓とともに、九州新幹線の利用も促進できます。
便利な交通手段のひとつとして、是非利用してみて下さい。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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