札沼線に鉄道ファンが集う
豊ヶ岡駅から、浦臼駅始発の普通列車で石狩月形駅へ向かいます。
乗車していたのは高校生1人とお年寄りが2人、そして鉄道ファンらしい方が1人。
なんだ~、全然乗って無いなぁ~。
…と思っていたら、石狩月形駅のホームの先に列車を撮影する鉄道ファンが10名以上!
ホーム上には20人以上はいたと思います。
いや、あれは驚きました。
写真には残していませんでしたが…。
さて、石狩月形駅でもわがまちご当地入場券が販売されているので列車待ち合わせの時間を使って購入します。
このときは購入しませんでしたが、窓口では補充券も販売されています。
先程訪れた札沼線の秘境駅、豊ヶ岡駅が写真に選ばれています。
他にも硬券入場券が販売されていましたが、売り切れてしまったようです。
が、後日ある方からお譲りいただきました。
ありがとうございます!
駅舎はかなり立派。
北海道の駅舎は半分に減築されたものも多いですが、この駅はそのまま残っています。
それでは新十津川駅へ向かいます。
40分ほどの乗車時間で、意外と距離があります。
車窓はほとんどが田んぼで、広大な田んぼを1軒の家が管理しているようです。
新十津川町は米作付面積が道内5位、さらに酒米では道内1位。道内屈指の米所です。
新十津川駅に到着
新十津川駅に到着。
大勢の鉄道ファンが下車します。家族連れで来た方も多く、子供達が多かったです。
また、折り返しまで30分あるのに、既に並んでいる方もいらっしゃいました。
筆で太く書かれた『ようこそ新十津川へ』。
失礼かもしれないですが字に田舎の様子が現れていて、手作り感溢れる飾り付けに心が暖まります。
ホーム上は人でいっぱいで撮影どころではありません。
というわけで駅前のお店、『寺子屋』さんへ。
鉄道ファン訪問必至!
『寺子屋』さん
駅前には鉄道グッズがたくさん販売されているお店があります。
こちらのお店、元々は軽食を提供するだけのお店だったそうです。
しかしお知り合いの方に鉄道グッズの売ってくれるようお願いされ、実際に販売してみるとこれが大当たり。
現在では豊富な品揃えになっています。
さすがに店内を無断で撮影するのは気が引けますので写真は撮っていませんが、サボやクリアファイル、ポストカードなど…。
様々なグッズが取り揃えられています。
また、2017年頃には硬券入場券が販売されていました。
※現在は販売されておらず、予定もないそうです。
新十津川駅をご紹介
駅舎はこぢんまりとした、可愛らしい駅舎です。
この倍くらいあった駅舎だったのですが、半分に減築されました。
人がいなかったらもっとひっそりした駅の様子がうかがえて良かったんでしょうが、仕方ありません。
このように一部だけ切り取ると情緒が感じられます。
駅前にはこのような顔出しパネルが。
果たしてこれを使う人がいるのか疑問ですが(笑)
時刻表には『00石狩当別』のみ。
この駅を廃止扱いにするのを先延ばしにするために仕方なく1本列車を運行している。それは明らかなことです。
駅の中には写真がたくさん貼られています。
いかに町が新十津川駅を使って観光産業を発展させようとしているかが分かりますね。
駅舎内には観光案内の方がいらっしゃって、窓口でわがまちご当地入場券や、鉄道グッズを販売しています。
新十津川駅 わがまちご当地入場券
1両の列車が小さな駅に止まっている様子を俯瞰した写真で、札沼線の本来の姿であるローカルさが見られます。
壁には新十津川駅着の列車に何人乗車していたか、記録されていました。
まだ夏休みに入っていないであろう平日でも10人以上が来ているんですね。
ちなみにこの日は82人!
この頃はお盆の時期とは言えど、廃止が決まっていない2018年。
ちなみに2019年の同時期には100人を越えているようです。
ここの駅名標の役割もまもなく終わります。
学園都市線の愛称が皮肉にも聞こえてしまっていましたが、2020年のGW後にはこの愛称が完全に馴染んだものになることでしょう。
名所案内には様々な所が紹介されていましたが、事実上この駅こそ新十津川一の観光名所とではないでしょうか。
本来なら目的地へ行くための経由地点であるはずの駅が目的地になってしまっている。その時点でこの区間は鉄道としての使命を終えているのです。
1972年に廃止された新十津川から石狩沼田(留萌本線)の札沼線。
当時はまさかどちらの駅も廃止になるかもしれないとは思っていなかったことでしょう。
そろそろ10時になるのでこの駅の終列車に乗車します。帰りはボックスシートの1人分が各区画に空いている位でした。
滝川まで歩く方が多いのでしょうね。
写真にはありませんが、小さな子供達がお見送りをしてくれました。
この駅の名物?のひとつにもなっている子供達。駅前の空知中央病院の託児所にいる子供達のようです。
このお見送りが最後まで続いてくれることを願いながら、新十津川駅を発ちます。