深川駅を出発。留萌本線はこのような田んぼの中を走っていました。
しかし、恵比島駅を抜けると…
突然木の繁る景色になります。
そんな中で最初に降り立った駅はこちらでした。
峠下駅です。
その名の通り、先程の木の多い繁る区間の途中、峠にある駅。
北海道の駅名はアイヌ語の発音に合う漢字を当てていく物が多くあります。
しかし、峠下駅の辺りの地名はアイヌ語で『ルチシ・ポク(峠の下)』と言われており、意味からとった駅名です。
周りには本当に何もなく、山が広がるばかりです。
ホームはご覧の通り、千鳥式で、それぞれのホームがずらされています。
1997年まで峠下~留萌ではタブレット閉塞式を採用していました。
タブレットというのは峠下~留萌には列車がもういないから安全ですよ、ということを示すバトンのようなものです。これを上下列車の行き違いの時に運転士さんが渡す必要があります。
このとき、単純な相対式ホームですと、タブレットの受け渡しに時間がかかってしまいますから、このような千鳥式ホームになったようです。
駅前を見てみると、本当に何もありません。駅前には道道613号があるのですが…
右を見ても…
左を見ても…
ただただ何もないところを道が通じているのみです。
この辺りを航空写真で見てみましょう。
かなり縮尺を小さくしましたが、500メートルほど離れたところに人家らしき建物があるのみです。それも人が住んでいるかどうかは定かではなく…。
1日の利用客数は1人以下です。
そんな峠下駅の駅舎がこちら
かなり立派な駅舎ですね!
なんとも地味な色合いの駅舎で、なんと言っても大きなJRマークが目立ちます。
青函連絡船についていたものに似ていますね。
この立派な駅舎がある理由は、この駅が留萌駅を除いた唯一の交換設備のある駅だから、そして冬場は保線作業員さんの詰所になるからです。
駅舎の横の建物には除雪機の格納庫もあります。
駅舎内にはカラフルな椅子がおかれています。そして駅ノートも。
その右側には荷物の窓口跡
1984年に峠下駅の荷物の取り扱いが終了したと同時に出札窓口が閉じられました。
写真は撮っていませんが、窓口と反対側にはお手洗いもあります。先程お伝えしたように、冬場は保線員さんの詰所になりますからね。
この駅は交換設備のある駅なので訪問時間は1時間ほど。周りになにもない環境で、駅舎も立派で見所が多く、とても楽しめます!
続いては深川方面へ戻り、こちらも秘境駅、北一已駅へ。
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