続いてやってきましたのは、恵比島駅です。
かなり駅名標が傾いていますが、もうひとつ、全く違う駅名標があります。
いもしあ…?
これ、実際は右から読むので、明日萌駅です。アイヌ人もびっくりな難読駅名になっています。
なぜホーム上に別の駅名標があるのか?実はこちらは、ドラマのセットとして使われたものです。
そんなものがまだ残っているのか~と驚くのはまだ早い!
ホームを出ると…
駅舎が2つ!
左側が明日萌駅で、右側が恵比島駅。
恵比島駅の旧駅舎の跡地にロケセットが建てられたようですね。
それでは本物の待合室から見ていこうと思いますが…
この形、見覚えありませんか?
これは中を見たらすぐに分かります。
そう、貨車を転用した待合室でした!
当然、内装はこだわる必要がありませんのでそのままですね。
この待合室、訪れた当時は外装がリニューアルされたばかりで、2018年7月頃に一度外側の板が剥がされていたそうです。
板が剥がされた恵比島駅がこちら
恵比島駅は改装中? pic.twitter.com/5rrOt6OuzD
— Keiji テキトー NISHINO (@tekito_01234) July 22, 2018
水色とクリームの塗装でお馴染みの貨車駅舎の姿がしっかり確認できますね。
しかし、雰囲気はどちらも調和していますが、明日萌駅の風格が素晴らしすぎますよ。
ちなみに、ドラマでは恵比島駅の貨車待合室はお手洗いという設定だったらしいです。
そう言われると…違和感ないかも。
さて、この明日萌駅、実は中に入ることも出来るんです!
入らない手はありませんね。
おじゃましまーす
中に入るとお出迎えしてくれるのはダルマストーブ。
ドラマの時代背景として、大正から昭和なのでピッタリというところです。
運賃表も掛かっています。
当時の値段設定と言い、縦書きと言い、漢数字と言い…。昔の駅をそのまま残している様です!
こちらには木製の広告。
旧字体だったり、くねくねした漢字にもレトロさが感じられます。
駅の待合室にあたるベンチには…お人形さん!?
いやここまであるとは…。
ちなみにこれ、ホームから見ると
結構怖かったりします(笑)夜遅くとかだったら嫌ですね
改札のラッチまで木製!
ここまで残っているとお金をとる博物館並みですよ。車両系の鉄道博物館はありますけど、駅のものに終点を置いた鉄道博物館はあまり無いですからね。
駅の中の貼り紙には恵比島駅がロケ地に選ばれた理由が書かれていました。
線路が一直線であることと、駅前に現代的なものがないこと、そしてメインストリートとしての雰囲気があったからだということです。
そして、その駅前がこちら。
左側にある旅館など、それらしい建物はNHKが再現した物らしいです。
駅前広場にも実はありました。
かなり植物に侵食されてますが、手入れされていないと意外とすぐにこうなってしまうんですよね。
そして、鉄道ファン皆大好き(かどうか知らないけど、)こんなハエタタキ(架空裸線路柱)まで。
鉄道ファンはもちろん、大正や昭和時代の木造建築がお好きな方でも楽しめるところだと思いますよ!
また、1999年から2006年までこれを記念し、SLすずらん号が走っていました。
その時のヘッドマークが留萌駅に展示されています。
NHKオンデマンドで『すずらん』がまとまった4分程度の動画が見られますから、是非見てくださいね!
それでは明日萌駅…じゃなくって、恵比島駅を出発します。
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